一同がみんなで揃う絵はイイですね。
団結力あっての仕事場だと思います。 この絵に美人コンサルさんが入っているのが嬉しいですね。
ここに入っている事は彼女もちゃんと仲間だっていう事なのですから。
今回はすれ違う緒花と孝一がメインに描かれたように見えました。
記事ではこの部分とサブタイトルについて言及しています。
感想今回のサブタイトル「喜翆荘の一番長い日」の元ネタは
7話「喜翆戦線異状なし」の記事でもタイトルの元ネタ言及をやりましたが
今回のサブタイトルにも元ネタがあります。
まず今回のタイトルの大元になっているのは
大宅壮一の名で発表されたノンフィクション、そして1967年に公開された
「日本の一番長い日」が元ネタとなっています、
内容は1945年(昭和20年、明治78年)8月14日の正午から、
ポツダム宣言の受諾を知らせる8月15日正午までの24時間を描くものになっています。
そしてもう一つ、この「日本の一番長い日」というタイトルを引用したのが
OVA「機動警察パトレイバー」5話の
「二課の一番長い日」です。
そして「パトレイバー」の監督は押井守さんです。
7話のサブタイトル「喜翆戦線異状なし」でも
押井さんが漫画原作の「西武新宿戦線異常なし」というタイトルが先行してあり、
「花咲くいろは」は押井さんが作った作品のサブタイトルを引用する傾向があるようです。
7話 花いろ「喜翆荘戦線異常なし」=押井「西武新宿線線異常なし」
9話 花いろ「喜翆荘の一番長い日」=押井「二課の一番長い日」という押井守さんと「花咲くいろは」の因果関係。
7話の感想記事でも以下のように書きましたが、
P.A.WORKSの堀川憲司社長は一時期、ProductionIGに在籍して
「人狼」という映画の「制作担当」という作品を事務方で支える役職で参加しています。この「人狼」の原作者こそ押井守さんです。
という事が一因なのかもしれません。
あと一つ興味深いのは押井さんのタイトルを拝借した
7話と9話の脚本担当が
浦畑達彦さんだってことです。
まぁサブタイトルを誰が決めているのか、安藤監督なのか岡田磨里さんなのか
それより偉い人方々なのか、浦畑さんなのかわかりませんが、奇妙な一致です。
交差しすれ違う想い 松前緒花と種村孝一
今回は大変な状況に陥った喜翆荘の状況を何とかしようと
緒花が宮岸徹を探しに行くお話でした。
様々な結婚式場へ向かう緒花の行動力に感動しますね。
一方では孝一のアドバイスの助けもあって、緒花は徹を見つけだします。
しかし物語の内容的には緒花が徹を探す内容でありながら
そこで描かれているのは、緒花と孝一がすれ違いを示唆する描写でした。

二人の電話を通しての会話。緒花が下手(左側)、孝一は上手(右側)で
喋らせるレイアウトを徹底させています。
二人の会話を聞いていると、緒花は孝一に感謝する気持ちでいっぱいであり
孝一も緒花が喜んでいるのを嬉しく感じているようです。


さらにアップで話込む二人。二人の感情がさらに盛り上がりを見せます。
さてなぜ、緒方を左、孝一を右側に配したのでしょうか。
それは映像表現は下手(左側)から上手(右側)にものが移動するよりも、
上手(右側)から下手(左側)へものが移動する方が映像から受ける心理的抵抗が少ないので
電車で移動する孝一の方が右手に配置されるようになっています。
また上手から下手の方に向かって動く方が、「移動している」という感覚を強く起こさせます。
しかし孝一は緒花と会いたいながらもその願いは叶えられませんでした。

ここでは下手(左側)から上手(右側)に向かう緒花と
上手(右側)から下手(左側)に向かう孝一が電車(孝一)とバイク(緒花)を通して
行われているのがわかります。

さらに手前(緒方=バイク)と奥(孝一=電車)ですれ違う事を強調させるショットを挿入して
二人は気持ちを交わしあいながらも、すれ違ってしまった事がわかります。ここでポイントなのは徹の存在なんですよね。
そもそも、もし緒花が徹を探す状況でなければ、緒花と孝一は出会えたのかもしれませんし
もし緒花が徹を探すのに失敗していれば、緒花は電車で帰ったはずですから
電車の駅とかで緒花と孝一が出会えた可能性もあったわけです。
でも緒花は徹を探せてしまったので、二人バイクで帰ってしまいます。
二人バイクの状況では、孝一とも連絡が取れません。
さらに徹のヘルメットの匂いで、あれこれ想像してしまう緒花。
つまり緒花と孝一の関係に徹が割って入ってしまったのでしょうね。
(別に徹は二人の関係を壊そうだなんて思ってないでしょうが。)
私にはこの3人が三角関係のように見えますが、
純情な孝一を応援したいので、彼がどう頑張るかに注目したいです。

個人的には徹を必要としているのは、徹が帰って来た事で
顔に締り、つまり本来の力を取り戻した富樫蓮二だと思います。
蓮二×徹のカップリングなんてものも二次創作では出回っているのかも。
まとめ
今回の絵コンテは篠原俊哉さん。相変わらず上手いなぁと思いました。
篠原さんは「戦う司書」の監督さんで、岡田磨里さん繋がりで今回参加したのでしょう。
今回の話は改めて「喜翆荘」のメンバーの団結力と緒花の行動力に共感できる話でした。
みんな仲が良くて、一生懸命で素直に応援したくなりますね。

みんなでの食事シーンを入れる事で、一家団欒を表現して微笑ましいですね。
疑似家族的な表現ですが、従業員が一体で働く旅館では必然的に疑似家族になるのでしょうか。
私は実際の生活においても、みんなで食事をするのは楽しい事に感じるので
こうしたシーンを見ると、心がウキウキしますね!
シリーズ初めての前後編でしたが、こういう内容にできるのも2クールだからこそでしょうね。
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感想今回のサブタイトル「喜翆荘の一番長い日」の元ネタは
7話「喜翆戦線異状なし」の記事でもタイトルの元ネタ言及をやりましたが
今回のサブタイトルにも元ネタがあります。
まず今回のタイトルの大元になっているのは
大宅壮一の名で発表されたノンフィクション、そして1967年に公開された
「日本の一番長い日」が元ネタとなっています、
内容は1945年(昭和20年、明治78年)8月14日の正午から、
ポツダム宣言の受諾を知らせる8月15日正午までの24時間を描くものになっています。
そしてもう一つ、この「日本の一番長い日」というタイトルを引用したのが
OVA「機動警察パトレイバー」5話の
「二課の一番長い日」です。
そして「パトレイバー」の監督は押井守さんです。
7話のサブタイトル「喜翆戦線異状なし」でも
押井さんが漫画原作の「西武新宿戦線異常なし」というタイトルが先行してあり、
「花咲くいろは」は押井さんが作った作品のサブタイトルを引用する傾向があるようです。
7話 花いろ「喜翆荘戦線異常なし」=押井「西武新宿線線異常なし」
9話 花いろ「喜翆荘の一番長い日」=押井「二課の一番長い日」という押井守さんと「花咲くいろは」の因果関係。
7話の感想記事でも以下のように書きましたが、
P.A.WORKSの堀川憲司社長は一時期、ProductionIGに在籍して
「人狼」という映画の「制作担当」という作品を事務方で支える役職で参加しています。この「人狼」の原作者こそ押井守さんです。
という事が一因なのかもしれません。
あと一つ興味深いのは押井さんのタイトルを拝借した
7話と9話の脚本担当が
浦畑達彦さんだってことです。
まぁサブタイトルを誰が決めているのか、安藤監督なのか岡田磨里さんなのか
それより偉い人方々なのか、浦畑さんなのかわかりませんが、奇妙な一致です。
交差しすれ違う想い 松前緒花と種村孝一
今回は大変な状況に陥った喜翆荘の状況を何とかしようと
緒花が宮岸徹を探しに行くお話でした。
様々な結婚式場へ向かう緒花の行動力に感動しますね。
一方では孝一のアドバイスの助けもあって、緒花は徹を見つけだします。
しかし物語の内容的には緒花が徹を探す内容でありながら
そこで描かれているのは、緒花と孝一がすれ違いを示唆する描写でした。

二人の電話を通しての会話。緒花が下手(左側)、孝一は上手(右側)で
喋らせるレイアウトを徹底させています。
二人の会話を聞いていると、緒花は孝一に感謝する気持ちでいっぱいであり
孝一も緒花が喜んでいるのを嬉しく感じているようです。


さらにアップで話込む二人。二人の感情がさらに盛り上がりを見せます。
さてなぜ、緒方を左、孝一を右側に配したのでしょうか。
それは映像表現は下手(左側)から上手(右側)にものが移動するよりも、
上手(右側)から下手(左側)へものが移動する方が映像から受ける心理的抵抗が少ないので
電車で移動する孝一の方が右手に配置されるようになっています。
また上手から下手の方に向かって動く方が、「移動している」という感覚を強く起こさせます。
しかし孝一は緒花と会いたいながらもその願いは叶えられませんでした。

ここでは下手(左側)から上手(右側)に向かう緒花と
上手(右側)から下手(左側)に向かう孝一が電車(孝一)とバイク(緒花)を通して
行われているのがわかります。

さらに手前(緒方=バイク)と奥(孝一=電車)ですれ違う事を強調させるショットを挿入して
二人は気持ちを交わしあいながらも、すれ違ってしまった事がわかります。ここでポイントなのは徹の存在なんですよね。
そもそも、もし緒花が徹を探す状況でなければ、緒花と孝一は出会えたのかもしれませんし
もし緒花が徹を探すのに失敗していれば、緒花は電車で帰ったはずですから
電車の駅とかで緒花と孝一が出会えた可能性もあったわけです。
でも緒花は徹を探せてしまったので、二人バイクで帰ってしまいます。
二人バイクの状況では、孝一とも連絡が取れません。
さらに徹のヘルメットの匂いで、あれこれ想像してしまう緒花。
つまり緒花と孝一の関係に徹が割って入ってしまったのでしょうね。
(別に徹は二人の関係を壊そうだなんて思ってないでしょうが。)
私にはこの3人が三角関係のように見えますが、
純情な孝一を応援したいので、彼がどう頑張るかに注目したいです。

個人的には徹を必要としているのは、徹が帰って来た事で
顔に締り、つまり本来の力を取り戻した富樫蓮二だと思います。
蓮二×徹のカップリングなんてものも二次創作では出回っているのかも。
まとめ
今回の絵コンテは篠原俊哉さん。相変わらず上手いなぁと思いました。
篠原さんは「戦う司書」の監督さんで、岡田磨里さん繋がりで今回参加したのでしょう。
今回の話は改めて「喜翆荘」のメンバーの団結力と緒花の行動力に共感できる話でした。
みんな仲が良くて、一生懸命で素直に応援したくなりますね。

みんなでの食事シーンを入れる事で、一家団欒を表現して微笑ましいですね。
疑似家族的な表現ですが、従業員が一体で働く旅館では必然的に疑似家族になるのでしょうか。
私は実際の生活においても、みんなで食事をするのは楽しい事に感じるので
こうしたシーンを見ると、心がウキウキしますね!
シリーズ初めての前後編でしたが、こういう内容にできるのも2クールだからこそでしょうね。
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