-あらすじ-沙耶の家で対策を練る孝達。
孝達は大人達と口論になるが、大人という事を飾り散らす彼らに愛想を尽かす。
冴子は沙耶の父と話す。どうやら両者の家には因縁があるようだ。
麗は孝に「他の人を好きになっても孝と一緒にいたい」と自分の気持ちを告白する。
小室孝は沙耶の父に自らの家族を救出したいと申し出る。
一同準備の最中、紫藤がやって来た。
麗は一目散に飛び出し、紫藤に武器と己の気持ちをぶつけるのだった。
麗と紫藤の因縁が明らかにされる。

-感想-おっぱいとか別の意味で面白かった。麗の物語という意味で面白かったです。
そっか麗は紫藤によって留年させられていたのか。
Aパートで冴子さんが「先輩と呼ぶのを止めにしないか」といった時
すごく引っかかったのだが、その伏線は後半に明らかにされた。
理由は麗の父が警察で、紫藤の父である代議士を追っていた。
その復讐として紫藤の父が紫藤に麗の留年させるよう指示したのか。
そして麗の父が泣いて侘びを入れたと。それを麗が屈辱だと思っていたわけだ。
父想いの麗と父に捨てられた紫藤の対比関係と力関係を考えるに
平常時であれば紫藤の父>麗の父であり、紫藤>麗なんだろうけど、
この状況下ではもはやその力関係は成り立たない。
今生きようとする、麗の心の強さ気高さこそが本当の力であり
父に捨てられても、父に従わざるを得ない紫藤を見返したのが今回だった。
それにしてもあんな状態になっちゃったとはいえ
外に追い出された生徒達はちょっと可哀想な気もする。
沙耶の父も今回の話に上手く機能していて、麗の気持ちを上手く汲みつつ
麗の気持ちを押してくれた存在として物語に推進力を与えていた。
中々の構成力だなぁと感心(やはり黒田洋介は手練手管だ)。
最後、大陸弾道ミサイルだが核兵器だがわからないが
もはや自体はアルマゲドンに進行しつつあるね。
祝福のカンパネラもそうだが、最後の展開はアルマゲドンみたいだ。
-今週の濡れるッ!-始まりました新コーナー「今週の濡れるッ」。残す所あと2回になりました。
今週、濡れそうになったのは宮本麗。しかし体が痛いため濡れずに終わりました。合掌。




戦争状態等、命が極限状態に陥ると生存本能が働いてセックスに及ぶというが
学園黙示録は女性達の性に関しては命の極限状態だという事を描きたいのだろうね。
エッチなのは商売的にも強みだが、重要なのは世界観とのマッチング。
まぁ学園黙示録はあざとく上手くやってるという評価です。
-今週の冴子さん-和装の冴子さんにはそそります。以上。

-気になった演出-

冴子さんの笑顔に対して孝と麗の突っ込みを入れるショット。
ツッコミに対して孝と麗のフキダシのカットインを挿入するコメディっぽい演出。
一応シリアスの方向性の本作にしては、可愛い雰囲気が出ているので気になった。
シリアスの中にコメディやギャグがあると話が生きるというのはよく言われている事で
この演出にはそうしたシリアスの中におかしみを入れたものだと解釈。
ああ、来週から諸々のおっぱいや冴子さんに会えなくなると残念だ。