-あらすじ-ミリアムを救うため、天蓋の水車へ向かうレスター達。
そこは硝石モンスターの大群が世界中に発生。
レスター達は味方達が殿となって塔の屋上へと向かうことにする。
塔の最上階へと辿り着いたレスター達。
そこにいたのはアルトワーズ。彼女はアニエスのお母さんだった。
アルトワーズはエールを枯渇させない為に、エールに直接介入しようとしていた。
ミネットはその選択ではダメだと言い出し、
レスター達は天蓋の水車の修復という選択を選ぶ。
そしてエールの力が暴走して全てのモンスターがレスター達を襲う。
レスター達の最大最後の戦いが始まる。
-感想-清清しい。その清清しさが「祝福のカンパネラ」。と言える最終回でしたね。ありがとうございました。
序盤は敵が多く、
味方が「俺達がここで食い止める」→レスター達先へ進む
味方「私達がここで食い止める」→レスター達先へ進む
というギャグマンガ日和の「ソードマスターヤマト」みたいな最終回の王道展開。
ちょっと面白かった。
ミネットやレスター達の心情変化は無く、アルトワーズの状況説明をうけて
ミネット達の行動を再確認したような展開でここは綺麗にまとめられていたと思う。
ミネットに物語の中心を担わせ、彼女にテーマを絞ったお話だったと思う。
彼女が何を感じ、何を考え、個々の状況に対してどう対応していったのかが
明確に語られる事で、お話にブレを見せずに一つの物語として綺麗にまとめ上げたと思う。
だからミネットの心情と考えの描写には最新の注意が払われていて、
言動がぶれないよう、または行動に見ている側が共感できるよう
描写が積み上げられてきた作りをしていたと感じた。
もちろん他のキャラクター達も丁寧に描写されていて、
キャラクターを大事にしていきたい心遣いが感じられた作品だった。
そこが私が思う最大の魅力でした。
最終回という事もあり、演出や作画に格段に気合が入っていた。
可愛い、可愛いキャラクター達を拝む事ができてよかったよ。
本作を手堅くまとめたウシロシンジ監督はちょっと気になってきました。
次回の監督作品があれば、見ようかなぁと。
-モンスターかわいいよモンスター-

今回ビックリしたのが硝石モンスター達のかわいさでしょう。
モンスターというよりぬいぐるみというのがふさわしいその格好。
暴走してなければもっと可愛かったのだろうなぁ。
構成上至当な手段をとるなら、ここは緊張感を上げておきたい場面のはずなのに
こんなかわいいモンスター達が現れちゃう事で、場面に緊張感も何も無い。
むしろ面白みを醸しだす。これは作品の空気感に順ずるものなのだろう。
あくまで全体的な空気感はコミカルに。でもキャラクターの言動にはシリアスに
行きたいという表れなのかも。


ただ、
塔の最上階にいた水の龍みたいなのはビジュアル的にマジかっこよかった。往年のアニメファンから見れば「幻魔大戦」の火炎龍を髣髴とさせるビジュアル。
エフェクトで描写された龍はアニメでは非常に映える。かっこいいよ。
-サルサとリトス-

相変わらず2人の掛け合いは最高。
リトスがふきだしから飛び出してサルサをなでる描写は可愛い。
現実的にはありえない現象なんだけど、こういった演出が許されるのがアニメだなぁと。
また一番好きな趣味を挙げろといわれれば「ドラクエ」と答える私にとっては
こういったドラクエ的ウィンドウを見せてくれるだけでテンション上昇!!


サルサの混乱振りが最高!!作戦名がデタラメぶり具合も素晴らしい・・・
綺麗に手堅くまとめた佳作な作品でした。スタッフの皆様ありがとうございました。