冒頭から、夕陽をを受けつつ戦いに敗れ朽ちたメカの登場!!
こうしたシーン大好き!!ロボットはこうであらねば!!!
そして大張アクション満載な1話でした!!!
-感想-ロボットがかっこよければそれで良し!!
と割り切った展開と作風と申しましょうか。でもそれがイイのです。 こうした作風なのは今回をみれば、なんとなくでも掴めると思うのです。
それは本作の監督に
「大張正己」さんを起用したことでわかります。
「破邪大星ダンガイオー」・
「機甲戦記ドラグナー」のOP・
「勇者シリーズ」などで活躍。
俗に言われる
「スーパーロボット系」に属する「
ロボットアニメ」の表現のパイオニアであり
「大張系」「大張パンチ」「大張パース」といった言葉もあり、
山根理宏さんや
斉藤良成さんといったファロワーも生み出すなど
彼のロボットアニメの表現に対する功績には数々のものがあります。
そんな1話は話や映像に徹頭徹尾、
「大張正己」さんのイズム・美学が炸裂していました。
まず話から。
冒頭の5分間。断片的に描かれたキャラとメカの死闘。プロローグなのでしょう。
その後もハッタリの効いた台詞回し、偉そうなキャラは思わせぶりな台詞回し。
でも話が断片的過ぎてわかりづらく、謎を残す展開。でもそんな事は気にせず、
見せ場、見せ場、カッコイイシチュエーションだけで話を作る展開。
まさに大張監督らしい1話でした。

エクセレンの乳もちゃんと揺らしています。
また映像面ですが、ここでは大張作品ではよくある絵作りをご紹介します。

まず左の絵から。OPのキョウスケ、後ろにアルトアイゼンを配したショットです。
他にもエクセレンやアクセルでも同様のショットが続きます。
手前にキャラを置き、後ろにメカを置き、キャラとメカの関係を描こうとするショット。大張監督がOPの絵コンテを手掛けた
「ガイキング」や
「ダンクーガノヴァ」で
同様のキャラ前・メカ後ろのショットが見られます。
次に右の絵ですが、
キャラを振り向かせようとするときの定番の構図ですね。
左上に陽が差している部分に注目。彼に未来がある意味が隠されています。


かつて世界を敵だった、DCという組織のビアン総帥の紹介ショット。
顔の右側を黒ベタにして、右目を赤目したその作画は
紹介キャラに怪しさや敵だという意図を持たせたショットだと思います。この手法は大張監督が作ったと思いますが、他の作品では殆ど見られませんので
大張監督特有の表現になっています。
他には
「銀装機甲オーディアン」や
「Virus」で見られます。
次にアルトアイゼンがパイルバンカーで敵メカの装甲を貫いたショット。
敵メカの貫かれた装甲越しに主人公メカがいる。そしてこの後、アルトアイゼンはジャンプして立ち去るところも含めて
大張先生の特徴的な構図(展開)ですね。効果的に使われるとカッコイイです!!

パースの効いた(効きすぎた)メカのポージングや陰影の濃さの大張作品の特徴です。右のショット、青色のメカが敵を攻撃した後に、敵の後ろで決めポースを取るショット。
これも大張先生専売特許ともいえる決め構図ですね。
私は大張さんの監督作品、原画や作画監督での仕事が大好きなのですが
久しぶりに大張イズム溢れた映像を見ると、ファンとして単純に嬉しいですね。
またご紹介した作画表現が80年代後半からの延長線上にあるので、
この手法が伝統芸能と化している部分もあるのですよね。 今後もカッコイイメカアクションを望みます。
それがこの作品の生命線だと思いますそれにしてもOPでメカデザインの錚々たる面子が並ぶと興奮しますねぇ。
OP画コンテ・演出:大張正己 作画監督:椛島洋介
原画:鈴木藤雄 雨宮哲 大籠之人 大張正己 山根理宏 斉藤良成 河野さち子 浜崎賢一
ED原画に綱島志郎って、
「ジンキ」の綱島志郎先生ですかぁ!!