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キルミーベイベーはなぜ面白いのかを考える 

はじめに

ニコニコ動画でキルミーベイベーの全話配信をやっている。
改めて見返してみて、やはり面白い。それも抜群に面白い。
その理由をキルミーベイベーを見ながら考えてみたいと思う。

キルミーベイベー的時間体験

まず、キルミーベイベー的としかいえないような時間感覚が挙げられると思う。

それは弛緩しきった時間感覚ともいえるし、
他のアニメと比べて時間の流れが遅く感じてしまうともいえるし、
とにかく、他のアニメで感じる時間感覚とは明らかに別物だ。
そして、この時間感覚は1クールアニメの中では貴重のように感じる。

それは1クールアニメは、物語を見せる/やれる内容に尺的な限りがあるため
物語でも画面の見せ方でも詰めて見せる傾向が強いように感じる。
端的にいえば、テキパキしていてきっちりしているのだ。

一方でキルミーベイベーは、1クールアニメ的なテキパキと詰めこんで見せるのではなく、
一つのネタの密度を維持しながら、でもペース配分としてはゆっくり。
キャラクターのしゃべりもゆっくりだ。そしてシュールさも多分にある。
ゆっくりかつシュールな感じがキルミーベイベー独特の時間感覚を生み出している。

OP・ED曲の存在も重要だ。
本編に比べてアップテンポな曲調とダイナミックなアクションで見せるOPは、
本編の時間感覚とは、違っている。
このOPは畳み掛ける感じで始まり、本編ではゆったりな感じで進行する。
そしてEDでは、本編よりも少しペースを上げた曲調で終わる。

こうした、OPやEDの曲のテンポを含めて
トータルで緩急をつけて(もちろん声優さんの演技やBGMも含めて)
時間感覚を作り上げているのが、キルミーベイベーの時間なのである。

その中で一番時間のズレを作っているキャラは、
とにかく喋りが一番遅いあぎりさんである。

見やすい絵作り

この作品の画面は見やすい。必要以上に画面の密度を上げない。
例えば背景美術の精度を実写のように極度に上げる手法は取らず、
リアルさは損なわない程度に簡略化した線量で美術を描き、イメージBGを多用する。

キャラクターの動きもゆったりとしている。速い動きは少ない。
視覚に追いつきやすい動かし方。
パン、パン、パンと畳み掛けるようなカット割りもあんまりない。

そんなキルミーベイベーは作品の画作りにおいて
画面の情報量をきちんと計算して作られ、
この画作りが作品のほんわか感を生み出しているのだ。
作画監督の長谷川眞也さんや安藤正浩さんが、作画面で支えているのも大きい。

山川吉樹さんの存在

監督の山川吉樹さんが全13回中で9回、コンテを切っているのは大きいと思う。
監督が率先して、作品のカラーを作り上げているのがわかる。

同じJ.C.STAFFのぽてまよが、監督の池端隆史さんが全話のコンテを切ったのを見ると
J.Cはギャグ系の作品を監督自らのコンテでコントロールするという方向があるのかも。

やすなとソーニャが可愛い、そして二人の関係性が素敵

デザイン的にも二人は私の中では可愛い。
茶色髪のやすなと金髪(黄色)のソーニャの対比もいい。
そんな二人はお互いの事が好きで好きで仕方がないようにみえるのも好きだ。

ボケ(やすな)とツッコミ(ソーニャ)のバランスも取れていて、
二人の役割がたまに変わるのも面白く、そこがまた可愛い。
赤崎千夏さんと田村睦心さんの掛け合いも、
回をこなすに連れて、上手くなっていく過程も聴いていて面白い。
特に赤崎さんの後半の暴走は見ていて楽しい。

まとめ

簡単にまとめてみたが、
クセになる時間感覚を味わえるのが、この作品の醍醐味だろう。
何回もみるとクセになる、中毒性が高い作品なのである。
この中毒性は山川監督以下、スタッフワークによって
高度なレベルでコントロールされた、ゆるシュールな世界なのだ。

そして2013年の3月という今見返すと、
今ではてーきゅうのアーススターや、
あいまいみーの竹書房などのギャグマンガのショートアニメが多く出回っているが
ちょっと前の2012年では、30分アニメでギャグに挑戦した作品が
あったなぁということを思い知らされる。

何にしてもキルミーベイベーは、
以上の理由から他のアニメでは味わいにくい感覚を味わえる意味で
唯一無二といえる印象を受けるアニメだ。
 
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[ 2013/03/27 22:30 ] キルミーベイベー | TB(0) | CM(1)

さくら荘のペットな彼女の校長とガンダムXのブラッドマン卿が完全に一致した件 

さくら荘のペットな彼女の23話。面白かった。
卒業式でさくら荘の存続を訴える、美咲先輩や空太の想いが
生徒全員を熱狂へ変える展開が面白かった。

さて、今回のポイントは校長。この校長、どこかで見たことがあるかと思えば、

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さくら荘のペットな彼女(2012年10月~)より、水明芸術大学附属高校の校長。

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機動新世紀ガンダムX(1996年4月~1996年12月)より、フィクス・ブラッドマン。
新連邦政府の新連邦軍総司令官。

どちらも組織の長である点やルックスを含め、

完全に一致!
 
おそらく、校長はブラッドマンに転生したものだと思われる。
こういう発見があるから、アニメは面白い!
 
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リトルバスターズ! 23話と「ONE 〜輝く季節へ〜」 に共通するもの 

リトバス23話。すごく面白かった。
監督の山川吉樹さんのコンテは感情を高ぶらせてくれる。
鮮烈な画面を見せてくれる。

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世界が繋がっていく瞬間を見せていたのが面白かった。
非日常な戦地状態のクドの故郷と日常の理樹達がいる学校。
非日常と日常の二つの落差を見せることで、クドの過酷な試練が描かれた。
爆破は起き、銃弾の音は聞こえ、前までいた学校の平和性とは全く違う世界。
今までのリトバス世界では、ありえない光景に愕然とした。

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そんなクドがいる悲惨な場所のことを理樹達も理解する。
でも自分たちは何もできない。ただ理樹達ができるのは願うことのみ。
その理樹達の願いが、理樹が持っていたクドのお母さんの片身をクドの前へ現れる。

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物理的にも隔たりのある世界が一瞬に繋がる瞬間。
奇跡といえば、奇跡なのだろうが、
いや世界が理樹達とクドの間で繋がっているからこそ、起こる必然ともいうべきか。
この辺りは原作未プレイなので、なんともいえないが、
何かしらこの描写に対する解答や裏付けはあるのだろう。

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ただこの奇跡ともいえる必然によってクドは救われ、
みんなの後押しで前に一歩進むことができた。
外の世界へ旅立っていったクドが、学校へ戻ってきたのだ。
野球という日常の中に、クドが再び戻ってくる以下のショットには感極まるものがあった。

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key作品の前身でもある麻枝准さんの企画のADVゲーム「ONE 〜輝く季節へ〜」は、
過去の妹を失ったトラウマが原因で、永遠の世界に行ってしまった主人公が
現実世界にいた少女との触れ合いがあった事によって、現実世界に帰還できる話だ。

今回のクドの旅立ちと、旅立ち後の困難、そして学校への帰還は、
このONEにあった、違う世界(クドの故郷・戦地)へ行ってしまいつつも、
他者との触れ合いがあった事で、元の世界に帰還できるモチーフを彷彿とさせた。
麻枝さんは、旅立っていった少女が戻ってくる話も好きなのだろう。
(逆にAIRの観鈴は旅立ってしまったわけだが)

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他者との触れ合い/思い出/願いが人を変え、後押しし、元いた世界に帰還する。
リトルバスターズにおけるクドの物語は、
麻枝准さんが「ONE」以降も描き続けた
人の触れ合いの意味を再確認できる内容だったといえるだろう。
世界は自分と他者で成り立っているものだということを。
 
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[ 2013/03/17 10:00 ] リトルバスターズ! | TB(34) | CM(0)

さくら荘のペットな彼女22話(感想) 

急ぐがあまり切符を買わずに
駅内に突入する空太を見てハラハラしてしまったよ。
 
空気を読まないように、キャラクターが動くことで
青春の痛さを表現しているようにも思える。
 
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さくら荘のペットな彼女 21話「誰のせいでもなく雨は降る」(感想) 

さくら荘存続の為の署名活動も佳境。

世の中には頑張ってもどうしようもない理不尽があることを空太は痛感し、
この理不尽に共有できる女の子(七海)もいれば、
理不尽さを見せつける女の子(ましろ)もいるという話。
この理不尽さを象徴しているのが、サブタイトルともいえるだろう。

今の空太的には、負けたこと・理不尽を共有できる
七海の方が精神的に距離が近いのだろう。
実際に二人は本音を言い合い、抱き合い、精神的にも身体的にも距離を感じさせない。
二人の絶望に雨も後押しするようにザブザブ降り注ぐ。

一方で、ましろは空太から外れた距離感にいる。
身体的な距離は近くとも、空太と気持ちを共有できない距離感が描かれている。
空太が寝ている中で署名活動をしてしまっている点を見ても、空太との距離が描かれている。

この空太と七海、空太とましろ、それぞれの距離感が面白い話だった。
またこうした展開が、空太の痛々しさを全面に押し出した風味で描かれるのが面白い。
空太の痛々しさは空回りであり、他者からみれば、辛く感じるであろうが、
ここを描かなければ、その先にある何か、もしかすると希望を描けないのだろう。 

この絵柄や色味も含めたビジュアル感で
こうした作風になるとは思っていなかったので
今後も興味深く見ていきたい。
 
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リトルバスターズ 17話「誰かにそばにいて欲しかったんだ」(感想) 

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最後のトラップで終わる最後がとっても良かったですね。
姉妹それぞれの境遇や状況を徹底的に語ることで、
二人の違いを明確にした上でのこの最後の展開。

三枝葉留佳も二木佳奈多も違うようでいて実は同じなのかもという
問題提起をしていたのがすごく面白かったです。

ただ実は二木佳奈多さんも裏では苦労していったっていうのが溜飲を下げていたと思います。
ビラを巻いていた件でも、仕掛け人に抗議していたし。
彼女も悪い人ではない、状況に翻弄されている可哀想な人。

来週以降、彼女たちがどういう物語を紡ぐのか期待です。

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あと野球をすると、彼女のテンションが立ち直る意味で
リトバスにおいて野球というのは癒しの装置があるのでしょう。
 
リトバスの野球効果すごい。
 
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[ 2013/02/03 22:54 ] リトルバスターズ! | TB(23) | CM(0)

ビビッドレッド・オペレーション 4話「四宮ひまわりの約束」(感想) 

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黄色な四宮ひまわりさんのお話。
ぼっちっぽく見えた彼女を開いたのは
あかね達のまっすぐな心。

相変わらず隙あれば、お尻と股間を映したがる。
高村監督らしいです。

  
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スマイルプリキュア! 48話(最終回)「一年間ありがとう。シリーズ全体の簡易感想付」 

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スマイル スマイル スマイル プリキュア。

何度もツイッターで呟きましたが
人はプリキュアに進化して
ウルトラハッピーにならければ
いけないなと思いました。

一年間楽しい時間をありがとうございました。

 
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[ 2013/01/27 09:19 ] スマイルプリキュア | TB(25) | CM(2)

ビビッドレッド・オペレーション 3話「三枝わかばの本当の強さ」(感想) 

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転校したあかね達に待ち構えていたのは
緑色な三枝わかばさんでした。
彼女の強さを追い求める姿勢が
二人の出会いと友情の育みに繋がりました。

岡村天斎さん脚本にびっくり。
A-1繋がりなのでしょう。

 
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スマイルプリキュア47話「ロイヤルキャンディー登場!ピエーロの絶望から立ち上がるプリキュア達」(感想) 

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キャンディーの想いが
プリキュア達を救うクル!!

最終決戦にふさわしい盛り上がりでした!

 
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[ 2013/01/20 09:04 ] スマイルプリキュア | TB(18) | CM(2)

スマイルプリキュア46話「バッドエンドプリキュア敗れる。ピエーロ様復活。次回は人間化したキャンディー登場」(感想) 

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バッドエンドプリキュアとの戦い。
キャンディー、
そしてロイヤルクイーンの秘密。
ジョーカーの真の目的。
次々と明らかにされていきました。

 
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[ 2013/01/13 09:04 ] スマイルプリキュア | TB(18) | CM(3)

ビビッドレッド・オペレーション 1話「「ファーストオペレーション」(感想) 

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やばいくらいに面白かった。
ストライクウィッチーズの
高村和宏監督の最新作。

要所要所で股間を描くと共に
感情移入しやすいキャラ造形が魅力的。
変身バンクシーンは必見です。

 
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スマイルプリキュア! 45話 「バッドエンドプリキュア登場!!」(感想) 

感想

いよいよ三幹部との最後の決戦。
三幹部は絵本の世界でいじめられていたことで
憎しみや悲しみを胸に秘めてジョーカーの誘いに乗って世界を壊そうとした。

でもみゆきは絵本の世界すべてが大好きで
絵本の世界の住人である彼らがいなければ、
その絵本の世界は成り立たないことも知っているし、
さらに彼ら三幹部すら本当は優しい存在であると言い切ってしまいます。
この辺りの揺ぎのない感じが、みゆきの強さなのでしょう。

三幹部はみゆきに救われました。
浄化されて、実はポップやキャンディーと同じような妖精さんだったことがわかります。

そんな三幹部を救っても、立ちはだかる存在はジョーカー。
彼は三幹部の負けを見越して、その間にバッドエナジーを集め
ピエーロ様を復活させる準備を整えていたようです。

さらにプリキュア達に対抗する存在として
バッドエンドプリキュアなる、プリキュアとは対の存在を生まれさせ
プリキュアと戦わせようとします。
このバッドエンドプリキュア。萌えますね。
黒いパッツンな衣装が個人的にはそそります。

さてバッドエンドプリキュア。
本作のシリーズ構成の米村さんがかつて手がけた作品
「仮面ライダーカブト」でも主人公のカブトに対する存在として
ダークカブトというキャラを出しました。
バッドエンドプリキュアもダークカブトと同じような印象を受けました。
米村さんは主人公側とは対の闇的な存在が好きなのでしょう。
 
ただこうしたプリキュアVSバッドエンドプリキュアの戦いは見ものになりそうです。
相手側が喋ってきたら、盛り上がれる展開を作れるかなぁなんて思っています。
 
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[ 2013/01/06 09:16 ] スマイルプリキュア | TB(18) | CM(1)

ソードアートオンライン 25話「俺たちの戦いはこれからだED」(感想) 

感想

何というか「きちんと終わったなぁ」という印象でした。
(原作は知らないのでともかく)、アニメではやれることをやったかなぁと。
後日談も語られ、今までの登場人物が勢ぞろい。
リズベットが出てきた時は、なかなかニクいなぁと思いました。

そして前回、茅場さんに手渡された世界の種子は
新しいVRMMOの新しい大元になっていったという感じでした。
これがアクセルワールドに繋がる布石なのかなぁなんて思ったり。

最後は「俺たちの戦いはこれからだED」EDになっていたのも、高ポイント。

シリーズの全体感想


おそらく、この作品が最初に見せた終着目標は
ゲーム:SAOのゲーム攻略だったと思います。
特にゲームでの死が、実際の死とイコールである事を示した事で
ゲームクリアそのものが最初の目的のように見えてきました。

ただ実際にはキリトがゲーム内で多くの人と出会いながら
その中で人の死や様々な状況を経ていく事でアスナという想い人と出会います。
そして彼女と寄り添っていく事で物語の目的が、
アスナと一緒になる為にゲームをクリアという形に変容していきました。
この変容は原作者の川原さんが物語を開拓して見つけていった鉱脈だと思います。

キリトとアスナの恋物語であることがハッキリしていったのは1期終盤。
そして2期ALOになると、キリトの(本当ではない)妹の直葉を登場させることで
この恋物語的側面を大きく強化したような印象を受けました。
三角関係を主軸に置きながら、現実世界と仮想空間におけるギャップを描きつつ
直葉のキリトへの想いを通して、キリトとアスナのお互いの想いを描く展開だったと思います。

その意味ではラブストーリーな話で、MMOという今時のネタを上手く持ち込みつつも
ただのラブストーリーだけではない見せ方をしていたのが面白かったです。


アニプレックス×ジェンコ×電撃文庫の大型企画作品。
原作もBDも売れているので、きちんと狙って売れた作品だったのではないかと思います。
伊藤智彦さんにとっては世紀末オカルト学院に続いての2本目の監督でしたが
岡村天斎さん、長井龍雪さん、高橋亨さんなど多彩な演出家陣を揃えていたのも魅力的でした。
 
あとは足立慎吾さんのキャラデザのキャッチーさが受けたのではないかと思います。
アスナ・リズベット・直葉などなど、出てくる美少女キャラが可愛い。
またそれぞれのキャラがデザイン的ではなく、仕草や性格まで可愛いので
こうした美少女キャラの訴求力が極めて高かったのが、SAOの魅力ではないかと思います。
 
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武装神姫12話(感想) 

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アンの武装がヒナと合体するシーンはすんごく良かったです。
最後の戦い、味方のピンチ、白熱のバトルという状況下で
この味方の武装と合体という展開は熱いです!
武装神姫ってアニメはメカもののツボをついている描写がみられるのが嬉しいです。

最終回はヒナの戦闘シーンが凄かった。
最後の大舞台ということで、スタッフが見せ場を用意してくれました。

派手に舞台が壊れていきますが、
実際のスケールで考えると、ちっちゃいのでしょうね。でもド迫力。

シリーズのまとめ


分類するならゆるい系アニメだったと思います。
毎回色々な事を武装神姫がしながらも、
平和な世界観が決して崩されることのないお話。

でも上でも言ったようにメカ描写でハッとさせられることもあるし
そのゆるい展開の中で意外性も発揮したりする。
EDテロップにに阿澄佳奈とズラっっとクレジットされる。
気が抜けないアニメなのです。
個人的には地下に行って、革命を起こす話が好きでした。

あと武装神姫と人、もしくは武装神姫とハムスターというように
小さい特別な存在の武装神姫達を、人間やハムスターといった
別の存在と常に対比関係として描写させていたのは面白かったです。

ただ人間(マスター)達のルックスは決して感情移入を起こさせる存在ではなくて
異化効果をもたらすような存在だったとは思います。
この辺りの解釈というか関係性が面白かったですね。
 
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[ 2012/12/21 06:56 ] 武装神姫 | TB(8) | CM(0)

中二病でも恋がしたい!12話(最終話)「勇太の中二病は六花を2度救う」(感想) 

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勇太と六花で紡がれる新たな物語。
中二病自体を持ち続ける事が重要というより
自身の心の中にどういう物語・ファンタジーを
持って生きたら、楽しく・意味があるかを
問題提起した作品だと思います。

 
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リトルバスターズ! 11話「「ホラー・NO・RYO大会」(感想)  

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3人の疲れた寝姿が可愛いです。
今回は肝試し大会。
恭介の大事な旧友が登場します。

 
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[ 2012/12/16 22:17 ] リトルバスターズ! | TB(25) | CM(0)

スマイルプリキュア43話 「田中裕太さんの演出がキレキレな文句無しの神回!」(感想) 





見事なぐらい、田中裕太さんの演出がキマっていた回でした。

今回はれいかの海外留学が決まるという話。
下校中のミラーカーブに映されるれいかのシーンを見て、
「あぁ今回は演出をきちんとやってるなぁ」と思いました。
これは期待できると思って、見ていたら、どんどん面白くなっていく。

中盤から後半にかけてのジョーカーのれいかへの攻めは
れいかを影に闇に陥れていくように、
それこそ心を抉るかのような感じで描かれていて素晴らしかった。
大胆な影使いがここでは効果的に使われていました。

そして、みゆきたちが駆けつけてきて、
みゆきたちの本音「うれしいけれど、行かないで欲しい」という言葉に
れいかの本心が自分でもわかってくる。
ここでは檻というモチーフを使っているのが面白い。

そしれれいかは遠回り、つまり留学しないでみんなと一緒にいることを選ぶ。
今回ずっと周囲からの目線もあってどうしていいかわからなかった
れいかがはじめてここで決断した瞬間。

挿入歌を背景に、ジョーカーとの剣劇は否応にも盛り上がるし、
これでもかこれでもかというぐらいにアクションをさせていたのも高ポイント。

最後は自身の迷いと解放と重ね合わせるかのように、
世界を雪結晶のようなガラスのように破壊して、迷いのない青空の世界へプリキュアを誘う。
このあたりの流れは見事すぎて、涙が出てきてしまいました。

今回最高すぎて、見た後の感動が半端無い!

れいかの心の迷いとジョーカーからの精神攻撃によって悩み
プリキュアですらいられなくなるほどのダメージを受けてからの復活劇。
田中裕太さんは22話でジョーカーに敗れてから立ち直る回の演出もやっていましたが
田中さんは挫折からの復活劇を描くのが上手い方だと思います。

演出が良いアニメは面白い!
 
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[ 2012/12/16 09:31 ] スマイルプリキュア | TB(15) | CM(0)

ソードアートオンライン 24話「子安武人劇場な鍍金(メッキ)の勇者」(感想) 

ALO編も佳境。

ついにアスナと巡り合えたキリト。
ここまで至ったのにどれだけの月日が経ったのかわかりませんが、
この時を、この瞬間をずっと追い求めていたのでしょうから。

何はともあれ須郷さんこと妖精王オベイロンな子安武人劇場でした。
理念が狂い系のキャラを演じている時の子安さんは水を得た魚。
アスナを舐め回したり、髪の匂いを嗅ぎながら、
「この匂いを再現するのに苦労した」と言いドSぶりを発揮する須郷さん。
須郷さんはこの才能をもっと有意義なものに使えばいいのにと思ってしまいます。

ただそんな須郷さんはゲームマスター。
キリトを重力魔法で動けなくし、胴体を剣で刺すことで、キリトを追い詰めます。
アスナは陵辱され、ユイちゃんは消えちゃって、動けず・刺されキリトはピンチ。

しかし、追い詰められ観念しそうになったキリトの前に現れたのはなんとあの茅場晶彦。
生きてはいないようですが、電脳の世界では生きているようです。
まさに茅場さんの方が、電子界の妖精王っぽいです。

そんな茅場さんはキリトにゲームマスターをも超えた人の可能性
つまりSAO魂を見せろと言い、キリトは立ち上がります。
そしてヒースクリフのIDを使って、よくわからないですが管理者権限を奪ったのかなぁ。
とにかくキリトが圧倒的優位に立ちます。

ここで須郷が持つエクスカリバーになぞらえて
今回のサブタイトル「鍍金(メッキ)の勇者」の意味が白日の下に晒されます。
須郷がメッキの勇者だったわけです。

何もできずに須郷はキリトに全身を切られ、最後は胴体だけになった所を刺されます。
腕は切れたり、胴体だけになったりと、今回は結構グロい。

須郷を排除することに成功して、ついにアスナを抱きしめ
現実世界へ帰えることができるようになりました。
そしてその後にユイとも抱きしめ合い、キリトはモテモテだなぁと思ったり。

そして最後に苦境を脱する手助けをしてくれた茅場はキリトに
「ザシード」という卵状のものを渡して、去ります。
果たしてこのものの意味は何なのか。

ALOから帰還したキリトを待っていたのは、そばにいた直葉の祝福。
直葉もキリトに抱きついてしまいます。
仮想空間でアスナ・ユイと抱きしめ合い、
現実世界では直葉と抱きしめ合う。
キリトは本当にモテモテです。

キリトも直葉、リーファがいなかったら、ここまで来られなかったと
直葉に感謝をしました。直葉の顔にリーファを重ねていたのがキリトらしい。

最後に現実世界では雪が降っていましたが、
この雪はOPラスト辺りの雪のショットに繋がっていくのでしょうね。
いよいよアニメ作品としての物語が佳境を迎えた印象をこの雪で受け取りました。

まとめ


今までSAOは空を飛ぶ=上昇のイメージ、上を目指すことが主目的で
物語を展開させていきましたが、今回は限られた空間舞台で物語は進みます。
ここで、頂上にたどり着いた事がわかる感じになっていたのが上手い。
また逆に上昇=高移動性から反転して、
須郷の重力魔法の制御によって、抑圧されるキリトー低移動性を描くことで
今までの状況とは違う側面に焦点を当てられていたなぁと思いました。
 
後はキリトと須郷がアスナに対しての身体への接し方の違いもポイント。
須郷は自分の欲望の為にアスナ身体をを加虐的に扱い、
キリトはアスナと寄り添うために身体を合わせていく。
キリトは自分は強くないって言っていますから、甘え上手にも見えます。

とにかくALO編もひとまず区切りがついたようです。
現実世界でアスナとキリトはどう出会うのか。楽しみです。
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中二病でも恋がしたい! 10話は恋の幻想性と現実の重さを描く話 

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恋に落ちる六花と勇太。
一方では二人の気持ちと無縁に動く現実。
この狭間で勇太六花にある決断を促します。

いよいよ物語が盛り上がってきました。
六花と勇太の恋はどうなるのか?
それ以上に二人はどう世界と接していくのか?
今回は恋の幻想性と現実の重さを描く話です。

 
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さくら荘のペットな彼女 9話「秋の嵐がやってきた」(感想) 

感想

リタ・エインワーズさんがましろをイギリスに連れ戻しにやってくる話です。
そしてリタの「ましろは画を描いていたほうがいい」という主張に
美術展であったましろの画を見て空太も共感しながら終わりました。

リタというのはイギリスのましろ当番という意味で
過去の空太ポジション的な世話をましろにしていたのでしょう。
でも今のましろはさくら荘の住人。

なので、ましろに対する二人のポジションは簡単に区分けするなら

リタ→絵画をやらせたい・過去のましろのパートナー
空太→マンガを描くことを応援・現在のましろのパートナー

となるでしょう。


ここで私が面白いなぁと思ったのは、
今回、空太の部屋のふすまにましろが描いた絵、まさに屏風絵ですが
この時には空太はましろは画を描いていたほうがいいとは思わず
美術展でましろの画を見た時は画を描いたほうがいいと思ったこと。

むしろ屏風絵を見た時はおぼろげに抱いていた感情が、
最後の美術展の絵ではっきし意識してこう思ったのか。
一方でましろの連載漫画は楽しみにしているとメールをする空太。
漫画と画というましろの二つのフィールドに対する空太の揺れ動く気持ちが面白い。

対して当人のましろは何一つブレていないように見えますが
あんましましろは内面を描く描写がない(たぶんさせていない)ので本心はわからず。

イギリスで画をやったほうがいいのか
それともさくら荘に留まった方がいいのか。
空太はましろをどうしたいのか。次回以降のポイントです。
 
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スマイルプリキュア 41話「私がマンガ家!?やよいがえがく将来の夢!!」 (感想) 

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感想

やよいが漫画コンクールに応募するために漫画を描くという話です。

実際に漫画を描いたことがあるひとならわかると思いますが
きちんとしたレベルを一人で描くのはとても大変です。
(これは小説でも同じこと言えそうですが)
途中までは描けるのですが、最後まで仕上げるのは難しい。
描き続けるには、気持ちや集中力の維持がキーポイントになります。

そして学校生活に支障が出始め、自分の漫画の夢を見てしまう。
夢のあたりの展開はとてもメタっぽいなぁと思ったり。

そして案の定やよいちゃんはくじけそうになり、原稿を捨ててしまいそうになります。
そこへアカオーニが現れ原稿を奪い去り、戦いに突入。やよい=ピースはピンチに陥ります。

そしてピンチに陥る自分を、夢に見ていたミラクルピースに重ねたようです。
自分の理想とするミラクルピースはめげないし、立ち向かう。
自分が作ったキャラが支えになり、戦う力を起こさせ、新技も編み出したピース。
アカオーニを追い詰めつつ、最後はみんなでアッカンベーを倒します。

最後は漫画を描き終えたやよいの満足そうな笑顔で終了でした。

漫画を描く行為は基本孤独な作業だと思います。
でも支えとしてみんながいるという見せ方は、個人的に好感が持てました。

まとめ


いちょうの葉が叙情的に描かれていて良かったです。
もちろんいちょうの黄色と、やよいの髪色の黄色とシンクロさせるためにです。
最後のみゆきが渡したプレゼントの花も黄色でしたし、黄色で統一感出していました。

今回のスマプリの演出の境宗久さんは、
以前にみゆきのおばあちゃんと会う回の演出もやっていましたが
その時の田舎の描き方といい、今回のいちょうの葉といい、
背景の使い方が抜群に上手いなぁと思いました。
 
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[ 2012/12/02 09:28 ] スマイルプリキュア | TB(21) | CM(0)

リトルバスターズ! 9話「J.C.STAFFはキャベツ好き?」(感想)  

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恭介、鈴、 真人、謙吾。
子供の頃からの縁が理樹を支えています。
みんなで楽しく支え合いながら
学校の危機を助けていく
それがリトルバスターズなのです。

今回キャベツが出てきたので、
キャベツについても触れてみました。
J.C.STAFFはキャベツ好き。

 
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[ 2012/12/02 08:15 ] リトルバスターズ! | TB(44) | CM(1)

ソードアートオンライン 22話「現実と仮想空間の真実が交差するとき」(感想) 

感想

いやー面白かったですね。
その理由は、キリトとリーファ(直葉)が身バレしたからでしょう。

今回の前半はキリトの獅子奮迅ぶりが光りました。
アスナに届きたい、近づきたいと空に飛びだったキリト。
でもゲームのルール上の障壁がキリトを上には行かせない。
でもキリトの想いを通じて、ユイの声がアスナに届く。
アスナはシステム管理のアクセスコードを渡す。
声が届いたキリトはアスナに会いたいとより強く願ったのでしょう。

だから、今度はゲートからの正面突破を狙う。
ここを守護するガーディアンの大軍にもキリトは怯みません。
ひたすら蹴散らして蹴散らして、上だけを目指すキリト。
このガーディアンと戦うシーンのアクションは見応え充分でした。
ただ斬っていくだけではなく、突き刺したり、相手の剣を受け止めながら斬ったり、
2体同時に串刺しにしたりと、状況に応じたアクションが素晴らしい。

あとこのアクションシーンが良いのは、
キリトがアスナを想い続けながら戦っているところでしょうか。
アクションの為のアクションではなく、きちんとキャラの心情とリンクして描かれている。
アスナにいる上を目指したいのに、上に行くことを邪魔するガーディアン。
空を飛ぶことの開放感から発生する映像的快感も含めて、
見ごたえあるシークエンスを作り上げていたと思います。

そして結局ガーディアンの大群の武器が遠距離の弓矢になり、
さらに剣を投げつけられれしまうと、為すすべがありませんでしたね。
ちなみにキリト視線で上に手を伸ばす、主観ショットがありつつ
矢や剣を身体に貫かれるシーンがありましたが
これは旧エヴァンゲリオン劇場版25話の弐号機アスカが
「殺してやる」と言いながら、量産型エヴァにロンギヌスの槍で刺される
見せ方ととてもよく似ていた印象です。
オマージュだったのかなぁなんて見ていますが。

結局、キリトは敗れて魂みたいなものになりましたが
リーファが身を呈して救出し、キリトを蘇生させます。
しかしここでキリトが呟いた「アスナ」という言葉が状況を激変。
ここで二人は真実を知ってしまいます。

直葉はキリトを好きだったのに、でもアスナをみるキリトに失恋したが
ゲームの世界のキリトというキャラの人を好きになった。
でもゲームで好きだった人が失恋相手のお兄ちゃんだったなんて。
これは直葉にとってきついでしょう。

直葉は自分の素直な自分の気持ちをキリトにぶつけたところで今回は終了。
キリトも直葉は妹であれば良かったと思っていたのでしょうが、
妹がここまで複雑な気持ちを抱いていたことは気づかなかったのでしょう。
直葉に行為を抱かせる現実とお兄ちゃんと仮想空間のキリトくんが同一人物だったなんて。

まとめ


以上のようにキリトと直葉の感情のズレが決定的になったお話でした。
それを上手く物語る為に、今回は超えられない壁みたいな描写を用いていました。

まずは世界樹の外から上を目指すキリト君を邪魔したゲームの障壁。
次に中に入って上を目指すもガーディアンに阻まれた壁。
そして身バレして、キリトと直葉が話す場面での、直葉の部屋と廊下の境界線。
キリトは上昇する激しいムーブを描きながら、それが越えられない一線として描かれることで、
越えられないものがキリトを苦しめるという、状況をうまく作り出していたと思います。


キリトは直葉とどう和解するのか、アスナはどう助けるのか。
あと残り数話。がんばれキリト。お前の剣で女の子を幸せにするんだ!

今回の絵コンテは長井龍雪さん。
最後の直葉のありのままの気持ちをストレートに描くところが長井さんらしいなぁと思いました。
 
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スマイルプリキュア40話 あかねにとっての宝物(感想) 

感想

あかねメイン回。

みんなの宝物は何かという問いから
あかねにとっての本当の宝物は何かを見つける話でした。

あかね自身は中々宝物が見つからなかったようで、
その宝物を見つけることに四苦八苦。
ブライアンから来た手紙が大切なものになるかと思いましたがそうでもなく、
あかねは自分の宝物って何なんだろうって考え抜きます。

でもみゆき達からのなおの人形をプレゼントしたことで
この人形が自分にとって大事なのではと大いに感じたようでした。

でもそんな大事なものを壊すのが、あかねの宿敵ウルフルン。
バレーを台無しにして、さらにプレゼントの人形も壊してしまう。
そしてあかねは気づくのでした。

みんな、友達こそが自分にとっての大事な宝物であると。
お好み焼きもバレーも、みんなの支えがあるから、できるんだ。

ハイパーアッカンベーに一方的にやられてしまうキュアサニーでしたが
最後の最後で新必殺技も編み出しました。
既に40話、最終決戦に向けて準備の余念がないです。
なんとかハイパーアッカンベーと互角の形勢にまで持ち込み
最後は大切な宝物であり、仲間の4人の加勢によって撃破に成功します。

プレゼントの人形をもらって、人形が壊されて、
自分の宝物をみつけたキュアサニー=あかね。

そして他の4人にとって大切なのはあかねの太陽のような笑顔。
今回はあかねの笑顔になる描写を何度も描いていたのが印象的でした。
あかねの笑顔はプリキュア達にとっての宝物なのかもしれません。
 
一方のウルフルンはどうなるのか・・・こちらも気になるところ。
 
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[ 2012/11/25 09:01 ] スマイルプリキュア | TB(19) | CM(0)

リトルバスターズ! 8話「わふー」(感想)  

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わふーわふーわふーわふーわふーわふー
わふーわふーわふーわふーわふーわふー
わふーわふーわふーわふーわふーわふー


 
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[ 2012/11/25 07:09 ] リトルバスターズ! | TB(49) | CM(0)

ソードアート・オンライン 21話 現実と仮想空間が世界樹の幹のように交差する恋物語(感想) 

感想

このSAOはALO編になってから、
現実と仮想空間を行き来できることが物語の幅を広げた思います。
つまり現実のキリトと直葉、仮想空間のキリトとリーファの
それぞれのやり取りが描かれることで、重層的な物語を構築しているように思えます。

そして今回見ていて気づいたのですが、
キリト・リーファ側で進む物語とアスナ側で進む物語が
同時並行で語られている事も、物語を多層化しているなぁと感じました。

今回に関しても、登場人物は
キリト・アスナ・リーファ・ユイと後はナメクジアバターの科学者ぐらいで
登場人物数自体は少ないように思えます。

それが大きな広がりを感じさせる展開に見えるのは、
舞台が現実世界と仮想空間を行き来しているからだと思います。
さらにキリト・リーファ側の世界樹を進む展開と
アスナが世界を脱出しようと頑張る展開が絡みあう。

現実と仮想という空間の違いと
キャラクターの視点の違いによる多層な物語展開が結びつき
SAOの物語は極めて有機的な、それこそ世界樹の幹のように成り立っているように思えます。


こうした結びつきが最も象徴されるのが、
リーファ(直葉)の「失恋しちゃった」発言でしょう。

キリトの付き添いで現実世界で初めてアスナを見た直葉は
自分のキリトへの想いが届かないことを直感的に気づいたのでしょう。
そして仮想空間の見ず知らず、でも実はお互い良く知っている
キリトという一緒に旅する男に自身の失恋を打ち明ける。

でもキリトはゲームに感情を持ち込んではいけない決まりは無いという。
こと感情に関しては現実もゲーム(仮想空間)も同じであると。
こうした現実と仮想空間は層が違うだけで、一緒という価値観がSAOの世界観なのでしょう。
だからこそ、現実世界で起こったことに対するキャラクターの感情と
仮想空間で起こったことに対するキャラクターの感情が
交わることで物語は進展していくのが、この作品の面白さなのでしょうね。

しかし、最後にキリトがアスナが上方にいるという情報をユイが見つけた時に
リーファには目もくれず、一目散に空へ羽ばたいてしまうキリト。
今回はずっと歩く行動が多く、横軸での移動が多かっただけに
縦軸移動の空へ羽ばたく移動はリーファを突き放す演出として、
ものすごく効果があったように思えます。

今回のアスナの部屋へ向かうエレベーターとキリトの空を飛ぶという縦軸移動が、
直葉(リーファ)を突き放す作用があるのが面白かったです。
縦軸移動はつまりアスナへ接近する事って意味なのでしょう。
縦軸移動でアスナに近づけば近づくほど、リーファにとっては恋的にきつい。

ここでリーファ・直葉はここで二度目の敗北を喫した感すら感じます。
どこまでも状況に恵まれない、でもおっぱいには恵まれているリーファ(直葉)。
色々な逆境もあると思いますが、直葉は可愛いので頑張って欲しいです。
 
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武装神姫 8話はオチも含めて解釈の余地を楽しむ話(感想) 

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マスターと一緒にいられる時間。
それはアンが望んでいたものでした。
しかし、その裏では・・・。


物語の構造に様々な解釈の余地を与えている今回。
武装神姫の自由度の高い物語は同じコナミアニメの
戦国コレクションを彷彿とさせてくれます。

 
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[ 2012/11/23 10:20 ] 武装神姫 | TB(10) | CM(0)

中二病でも恋がしたい! 8話は勇太と六花の逃避行を描いたお話。 

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自分自身でも気づかない勇太への恋心に
六花はどう向かい合っていくのか。
そして現実に帰れと姉六花に言われて
中二病に対してもどう接したらいいのか。
六花には解決したい問題が山積みです。

勇太の支え/フォローに期待です。

 
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さくら荘のペットな彼女 7話「彼女のきょうしゅう」(感想) 

感想

空太の妹の優子が強襲/きょうしゅうするお話でした。
妹もましろや七海を見て、ハーレム状態な空太にビックリ。
妹としてこれは見過ごせないと思ったのでしょう。

ましろも、この妹には警戒しているのか、
特にみんなでご飯を食べるシーンで、
優子の顔についたご飯粒を空太が取って食べるシーンが有り、
それを見ていたましろも対抗して、顔にご飯粒を付ける。
またデートに行くときも、右腕には優子、左腕にはましろというように
ましろと優子が拮抗した姿で描かれています。

後半はましろと優子が空太からはぐれてしまい、
その中で自分を見つけてくれると信じているましろの姿が
おそらく優子には印象的に残ったのではないかと思うのです。

ましろには世話が必要なので、空太とは一緒にいてもいいって思ったようですが
一般人な七海には厳しい言葉を残したまま、帰っていった優子でした。


さてサブタイトルの「彼女のきょうしゅう」ですが、
優子の「強襲」
美咲の「教習」
七海の「嬌羞」(意味は恥じらう様)
ってそれぞれの彼女達のきょうしゅうを描いたのがわかります。

さてましろはの「きょうしゅう」はと聞かれると難しいですね。
漢字にするなら「共修」で良いと思いますが
私の中ではそのままきょうしゅうでいいのではと思ってしまいます。
特に理屈はないですけど、ましろって平仮名の名前なのと
ましろの純真さは、どんなきょうしゅうにもなれると思ったかです。

一方で今回デートの舞台が浅草ってところには
昔ながらの懐かしさって意味の「郷愁」を感じさせます。


今回はコミカル成分強めで怒涛の展開を見せる前半。
後半になると少しづつしんみりとした展開になりました。
演出の顔が見えると申しましょうか、演出成分が強い回でした。
クレイアニメは出てくるし、
優子の「ダダンダンダダン」のターミネーターっぽい言い方で起こる場面転換。
絵コンテが高柳滋仁さんでしたが、高柳さんは今回さくら荘のキャラ達を
コミカルに振った演出をされているように見えました。

私的には空太君のツッコミの演技は強いので、
それに拮抗させる意味で今回ぐらいコミカル成分強めの方が好みだなぁと思いました。

さて今回は原作者が脚本されたですが、
前に原作者が手がけた3話は神戸守さんが絵コンテ、
今回は高柳滋仁さんが絵コンテと、
監督経験者のベテランに任せているのがわかります。
今後も原作者の脚本回の演出は期待できそうかなぁなんて思いました。
 
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