学校の成績にしか興味がない水谷雫が
吉田春というとなりの怪物と出会うことで
少しづつ心に変化の兆しが見られる物語。
吉田君の暴れっぷりに注目。
感想勉強以外に興味がなさそうな秀才でクールな水谷雫と
何を考えているのかはわからないけど天才肌で激情家の吉田春。
この不器用で上手く距離感が取れない二人の恋の物語。
吉田君はびっくりするぐらいに大胆です。
すぐ告白しちゃうし、本を見ながら試しにハグやキスをしてしまう。
この大胆さがあっという間に水谷さんとの距離を埋めていくようでした。
ちなみに中盤、夕陽の中、吉田くんが水谷さんに思いっきり告白したシーンは良かったですね。
それはこの告白の舞台が登り途中の橋だったことです。
つまり登り途中=二人の恋もまだ途中という掛け合わせが出来ていて
まだまだ二人の物語は始まりである事を感じさせてくれたからです。
ただ二人の関係も一筋縄ではいかないでしょう。
恋のライバルや、友人関係で大変そうです。
今回は二人の関係を主眼に描かれましたが
他の人間関係が入ってくると大変そうです。
本作の監督は、君に届けの監督の鏑木ひろさん。
画面から感じられる空気感は君届に通じるものがありました。
要所でデフォルメを使用し、重要なシーンではシリアスに畳み掛ける
緩急のつけ方が巧みであり、物語を描くスピードも気持ちよかったです。
1話は上々で二人の関係の大枠を不足なく描きました。
1話で最終回といえるぐらい、描き切っちゃっているともいえますが
二人の物語を今後も見てみたいと思わせる意味でも面白かったです。
吉田君の破天荒な行動が物語を面白くしてくれそうです。