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「革命機ヴァルヴレイヴ」の悪意。そして何が革命されたのか 

革命機ヴァルヴレイヴ最終話を視聴。

今回の記事では、本編で描かれた「悪意」とタイトルにも使われる「革命」について考察する。

まず「悪意」について。

冒頭、エルエルフがジオール総統の喉元を切り裂き、ドルシア総統がマギウスである真実は
一時は世界を暴いてみせたが、「101人評議会」の情報操作によって隠蔽される。
まるでドルシア総統の傷口が塞がるように隠蔽される。

一方、その後に起こった各地のクーデターは「101人評議会」によれば真実もあったようだが、
デマゴギーによる悪意ある扇動が主であったようだ。
この嘘にまみれた扇動の方がエルエルフ達の行動より「101人評議会」を恐怖させた。
(※この蜂起もエルエルフの情報がキッカケではあったが)

つまりヴァルヴレイヴ最終話は、真実より嘘も含まれた悪意の方が
人々を動かしてしまう(悪意の拡散)ことを描いていた。
こうした人々の悪意を上手くヴァルヴレイヴは上手く拾ったと思う。
執拗に行われたSNS描写もこの悪意を表現するツールなのだろう。


またハルトがカイン達を諦めたもの達と断じ、
自分たちの正しさを訴えつつ、最終的にカインを倒すことについて。
カインを倒した後に待っていたのは、魔女狩り的なマギウス虐殺などの社会的混乱。
こうした描写は、ハルトが信じる正義に対する相対的な描写だと感じた。
ハルトは完全に正しくはないのだと。

ただハルトの正義が否定されたわけではない。
ハルト達の短い歴史の中では混乱をもたらしたが、
その後に第三銀河帝国の礎となる意味では、
長い歴史の上では、石像に象徴されるように英雄になったといえるのかもしれない。

おそらく本作のタイトルにも使われる「革命」とは何かを考えた時に、
それは、短いの歴史の中では混乱ではあるが、
長い歴史からみれば新しい世界の礎になることを意味するのだろう。
だからこそ、歴史的見地に立つことがハルト達の行動を是とできる意味で、
物語の結末は200年後の舞台に移ったのだろう。

この舞台に移った意味において、
実はヴァルヴレイヴの物語が200年生き抜いたサキ達による語りだったことは、
本作が口承文学的な構造を有していたともいえるのかもしれないと思った。

そして「革命機ヴァルヴレイヴ」において何が革命されたかといえば、
世界がジオール主導から第三銀河帝国になったこともあるだろうが、
それ以上に、「ニンゲンヤメマスカ」と問いかけた一号機が
「ニンゲンシンジマス」という問いに変化したこと。
またこの問いにYESと答えたであろうショーコがカミツキの道を選んだこと。

ハルトの命懸けの行動が、ショーコを動かし、
人と人以外の存在の融和というハルトの意志を継ぎたいからこそカミツキになった。
最初はカミツキを否定したこのショーコの変化こそ「革命」といえるのではないか。
だからこそ、最後は異星人との対話で物語が締めくくられたのではないだろうか。
 
「ヴァルヴレイヴ」はタイトル通りに
ヴァルヴレイヴという機体を通して「革命」を描いた作品だったと思う。
 
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革命機ヴァルヴレイヴ11話とOVERMANキングゲイナー11話が完全に一致―親子のモニター越しの会話劇について 

革命機ヴァルヴレイヴ11話を視聴。今回も面白い。

物語のクライマックスは、ショーコが父親のリュージとモニター越しで再開する場面。

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父親が殺されることをいきなり突けつけられるショーコ。
そして状況が刻々と変化する中、父は娘に話しかける。

この親子の再開/やり取りは、
元ジオール総理大臣「指南リュージ」。
新生ジオールの総理大臣「指南ショーコ」。
という新旧ジオールの総理大臣二人の対面でもあった。

政治家として、いや大人として、それ以上に親として、
父は娘に前を向くスタンスを伝え、娘は状況に狼狽する。
みんなが生きるために戦い続けるか、もしくはショーコが手を引くか
そんな選択肢を選ぶ時間も殆ど無い中、
結局、ヴァルヴレイヴの「ハラキリブレイド」の断裁により父は死ぬことになった。

父親の死とみんなが勝利を喜ぶシーンのかぶせ方。ショーコが選択を選ぶ時間の無さ。
状況が変化するスピードのめまぐるしさは過酷であり、戦いの無常さを突きつける。
革命機ヴァルヴレイヴの世界の苛烈さを思い知る展開でもあり、
「大人」を強調する会話劇は大河内一楼さんらしい脚本だった。

参考:「革命機ヴァルヴレイヴ」の大人と少年の描き方~大河内一楼・そしてキングゲイナー


さて親子のモニター越しの場面。前にも似たようなシーンを見たと思っていたら、
それはオーバーマンキングゲイナー11話の「涙は盗めない」の
アナ姫とその父メダイユ公の会話シーンだった。

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メダイユ家が取り潰しになる事を知ったアナは、父親のメダイユ公の元へ連絡を入れる。
アナの安否を知らなかったメダイユ公は、娘との再開に喜ぶ。
しかしアナが取り潰しの話を聞き、自分が戻ると言い始めると
メダイユ公はアナを勘当するといい通信を遮断。
そしてアナは父の言葉に感動して泣く。

メダイユ家にアナが戻ってもアナの命の補償がない、家も潰されるだろう。
そして娘がいればお家の再興が叶うと信じ、メダイユ公はあえてアナを突き放す。
アナもまた父の優しさ、意を汲み、泣く姿には感動を覚える。
キングゲイナーの中でも屈指の名シーンだ。

ちなみにキングゲイナーのシリーズ構成は
ヴァルヴレイヴのシリーズ構成でもある大河内一楼さん。
そしてこの11話の脚本は大河内一楼さん自身が担当。


ここで大河内一楼さんがシリーズ構成と脚本を担当する
「革命機ヴァルヴレイヴ」と「OVERMAN キングゲイナー」の11話という同じ話数で
同じ親子のモニター越しの会話劇をやっている共通点が見つかる。


おそらくキングゲイナーのアナとメダイユ公のやり取りのシーンの評判が良かったのだろう。
そして大河内さんは、ヴァルヴレイヴの世界と物語に合わせた形で
再び親子のモニター越しの会話劇に挑戦したのかもしれない。

どちらにしても、キングゲイナーでは家の取り潰し、
ヴァルヴレイヴでは父親の死刑宣告というように、
子に過酷な状況を突きつける点で会話劇が始まる点も両作品は共通している。

そしてキングゲイナーでのアナ姫の傍で通信を聞いていたゲイナーと
ヴァルヴレイヴのショーコの傍で通信に付き添っていたエルエルフは、
このシーン単位でいえば同じ立場だったのかも。

戦争(エクソダス)の悲劇、親子の離別をモニター越しで描く事で生まれる物語。
ヤーパンへ向かうゲイナー達、モジュール77の学生達の独立は近いと踏まえると、
キングゲイナーのエクソダスとヴァルヴレイヴの革命は同義なのかもしれない。
いづれにせよ、大河内さんは「OVERMANキングゲイナー」で培った経験を
「革命機ヴァルヴレイヴ」に生かしてきたことがわかる11話だった。
 
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表舞台のショーコ・裏舞台のハルトという視点でみる革命機ヴァルヴレイヴ10話 

革命機ヴァルヴレイヴ10話を視聴。大河内脚本炸裂といったところだろうか。

本作は大きく分けて二つの舞台がある。
一つは戦争や今回の選挙といったように
華やかなでかつ光のあたる舞台で物語が進行する表舞台。
この表舞台で活躍するのは、指南ショーコ。
例えば4話の生徒たちに独立を促した場面などは表舞台の典型例だろう。

もう一つはハルトが吸血鬼化する時や、
もしくは華やかな舞台の裏で起こる
きな臭い展開、暗躍している展開。いわば裏舞台。
この裏舞台にいるのが、エルエルフであり、時縞ハルトだ。

そして光があれば闇があるというように、二つの舞台が絡まり合い物語は進行する。
今回は、表舞台のショーコと裏舞台のハルトが
時には重なり、時には割かれる関係性/展開が面白かった。

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例えば冒頭のエルエルフと貴生川タクミのやりとりは、後者の裏舞台だ。
華やかな舞台とは裏腹で起きている物語の進行。
裏舞台は暗い場面で起こるケースが多い。

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そして今回の表舞台の中心も指南ショーコだった。
生徒会選挙では文化祭実行を提案。
こんな状況下の中というみんなの疑問を払拭させ、生徒をその気にさせる。
彼女が生徒たち(マス)を動かし、物語の表舞台(華やかな舞台)を引っ張る。
表舞台は、表なだけに明るい場所(光が当たる場所)で物語が進行する。

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一方でニンゲンヲヤメタ、時縞ハルトは裏舞台の人間だ。
ヴァルヴレイヴという世界を曝くロボットに乗り、
吸血衝動を抑えられないことに悩むこととも戦っている。

そんな表舞台のショーコと裏舞台のハルトの二人が今回結びついたのは、
ハルトがショーコの父親が殺されたかもしれないという報を聞いた時だ。

ハルトは好きなショーコのために何かをしたい。
ショーコもハルトの為に一緒に戦いたい。だから選挙に出る。
二人の想い、表舞台のキャラと裏舞台のキャラが重なっているようにも見えるが、
物語は非情にも二人を別々の場所に誘う。
(※サキが二人の様子を伺っている点も抑えておきたい)

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その後、ショーコが生徒会の選挙演説をしている時(表舞台)。
ハルトは吸血衝動からの性衝動?を抑えられずにサキを襲ってしまう(裏舞台)。
そしてサキはハルトを受け入れる。
二つの舞台が再び割かれた瞬間である。

サキもまたハルトと同じように、裏舞台の側に立つキャラクター。
ハルトの負の部分を受け入れられるのはサキなのだ。

「自分のしたいことをしよう」とショーコが言う裏でハルトはしてしまっている。
そしてサキは今までの態度が豹変したかのような顔になる。
(呪いを受け入れたともいえる)

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余談だが、今回のサキの表情の変遷は面白い。
ハルトがタカヒに吸血衝動が走った時は足蹴りを入れて、
見下す視線でハルトを見ていたサキ。
しかしサキ自身がハルトの吸血衝動を受け入れる対象になってからは
真正面から受け止める。悟ったかのような、全てを受け入れた顔に変わる。
たぶん見下す視線からの表情を描いたのは、ハルトを受け入れた顔を描くための伏線だろう。

ハルトとショーコはお互いが強く意識しているにも関わらず
ヴァルヴレイヴという機体と戦争という状況によって
割かれた関係/状態になってしまっている。(これも呪いなのか)

ハルトはショーコを強く想いながらも、
自身の行動(意図しない行動)が、二人の距離を知らず知らずのうちに遠ざかってしまう。

表舞台(ショーコ)と裏舞台(ハルト)は交わらないのか。
ただヴァルヴレイヴが世界を曝くことが、
表の顔と裏の顔の垣根がなくなることを意味すれば…二人は結ばれるかも。
そんな期待を寄せながら、ハルトとショーコの関係がどうなるかを今後も見ていきたい。
 
※追記

表舞台と裏舞台については、

戦争/戦場における表舞台と裏舞台
日常における表舞台と裏舞台

の2種類があるのではという事をふと思いついた。
今回の話は日常における表舞台と裏舞台がメインであると思われる。
そして日常と戦争が交差する中、さらに今の時代への強いメッセージも込めて
少年少女のありのままの姿を描こうとするのがヴァルヴレイヴという作品なのだろう。
 
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革命機ヴァルヴレイヴ9話の櫻井アイナの幻影にみるサンライズ的面影 

ヴァルヴレイヴ9話を視聴。
なんというか、段々とピントが焦点が合ってきた印象を受け、
段々と純粋にストーリーに興味が沸く展開になっていると思う。
つまりは、より面白いくなっている。

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冒頭にある櫻井アイナ追悼をSNS的なもので行っている描写。
SNS的描写はこれからも断続的に続けられるのだろう。

ボタン一つで追悼の意を現す社会にヴァルヴレイヴの社会はなっている。
局面局面に応じて、SNS描写が用いられ、視聴者に色々考えさせるフックになっている。

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サンダーさん、結局搭乗する事になったようだ。
今までコメディリリーフ的な立場な存在だと思っていた。
例えるなら本作のシリーズ構成である大河内一楼さんが手がけた
「コードギアス」の玉城真一郎的なキャラなのかなぁと思っていたが、
ヴァルヴレイヴに搭乗したことで、サンダーもまた物語の本流に完全に乗っかったようだ。

一方でネットで追悼の意を現す人々の行為とは別に
直接、戦う道を選んだサンダーという対比がある。

それにしてもヴァルヴレイヴは強い。
どうやら学園も生徒もあの街も全て、ヴァルヴレイヴの為に存在していたようだ。

そして学園はパイロット養成機関的な役割があったようだと説明され、
実戦未経験者でも戦える理由はフォローされていた。
それでも圧倒的に強いし、一方で敵の偉い人は、やられることを想定内のように振舞うし、
全てが想定内の茶番でしたと言わんばかりの感じで進んでいて、興味深い。

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犬塚キューマが戦闘中に見えた、櫻井アイナの幻影。
戦闘中にこういう好きな女の子の幻影をみるのは、サンライズ的だなぁというか。
アムロもララァの幻影を見続けて、キラもフレイを見続け・・・
しかしアイナに振られたと感じた(この振られたという言葉は意味深)犬塚氏は
吹っ切れたように戦う。幻影を乗り越え戦い、ニンゲンヲヤメタ男の姿がここにある。
 
ピンク色の爆破といい、死んだ少女の幻影を見るといい、
ヴァルヴレイヴはサンライズ的な文脈を使うなぁと思うのであった。

今回、松尾衝さんがコンテ。
9話中7回目のコンテと、ハイペースでコンテを切り続ける松尾監督。
プレスコという手法もあるのだろうか、
コンテでこの作品の根本を抑えたいという松尾監督の作劇なのだろうと推測。
 
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革命機ヴァルヴレイヴ6話における、SNSで世界が繋がる描写の意味と、サキに起こった革命の関係性 

ヴァルヴレイヴ6話を視聴。今回はサキがニンゲンヤメマシタ的な話。
今回、気になったのは携帯端末とSNS、もしくはust的な
ソーシャルメディアを通してサキと世界が繋がっていく描写

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まずAパート。
サキが新しい機体カミーラに適合し吸血鬼になったわけだが、
この変わった=革命されたサキが物語を引っ張る。
サキは、ハルトに乗りうつった体でいたずらをするなど、
変化を楽しく・前向きに捉えているようだ。
ちなみにwikiでカーミラをみると、

『カーミラ』 (Carmilla) は、アイルランド人作家シェリダン・レ・ファニュが1872年に著した怪奇小説、およびその作中に登場する女吸血鬼の名前。
 
となっている。機体そのものが吸血鬼の名前のようだ。

そんなAパートは上記のように、携帯端末の描写がちらほら散見される。
ここでの携帯端末の使われ方は、
音楽の視聴や画像の閲覧、SNS的なサイトの書き込みの確認というように
あくまで個人的な用途に留まっている。

Aパートでは、こうした携帯端末の描写を積み上げていった。

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さてBパート。敵が襲ってくるが、Aパート以来ノリノリのサキはハルトと共に迎撃しようとする。
だが相手の遠距離ミサイル攻撃で不安を覚え、動けなくなってしまう。
死を恐れない、今回のサキの想いとは一転してしまったようだ。

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そんな不安なサキを励ますのは、この作品一凄いキャラだと思われるショーコ。
今回もスカートを強くギュッと握った後に励ます決断をしたが、
スカートを握った後のショーコは怖い。
そんなショーコに押され、サキは気力を回復する。

スパロボ的にいえば、ショーコが精神コマンド「激励」を使って
サキの気力を回復させたといえるだろう。

※もしスパロボでヴァルヴレイヴが出てきたら、このイベントは使われそう。

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ショーコの応援で立ち直ったショーコは、戦闘を映像中継して欲しいと提案。
元アイドルの性なのか、観客がいればいるほど燃えるタイプのようだ。
もしくは世界を自分に振り向かせたいタイプともいえる。

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戦闘を中継することで、ショーコと世界が繋がっていく。
かつてアイドルになったものの、大人の都合でアイドルを解雇されたことで、
世界を憎んでいるサキが世界を見返したシーンでもある。

言い換えれば、サキがこの瞬間、世界一(いや宇宙一か)のアイドルになった瞬間。
まさに戦闘こそ舞台。サキが望んでいたものは全てこの舞台にあったのだ。

こうしたBパートではAパートのような個人的な用途の携帯端末描写と対比するように
大衆がSNSで繋がる描写を描いている。

元々、1話でもハルトがSNSで繋がれていく描写を含めて、本作はSNS的な描写が多い。
そして今回は、サキの物語を肉付けするため、
Aパートで携帯端末の描写=SNSで繋がっていくことの予感を積み重ね、
Bパートでは世界に求められるアイドルをSNS的なものを使って成し遂げる。
今回のSNS描写の使い方は極めて優れていたと思う。

まとめ

今回、サキは二つの意味で革命を起こしている。
一つはニンゲンヤメマスカを含め、吸血鬼になったこと。
二つ目は、SNSを使って、世界を自分に振り向かせアイドルになったことである。
二つの意味で革命された、サキはハルトやショーコ、エルエルフとともに
この作品のメイン舞台に立ったともいえる。


さて、こうしたSNSを使って一躍有名人になる描写は、
今の時代を反映したもののように見える。
またSNSを通して、情報を共有し、励まし、勇気をもらうということについても
東日本大震災を通してわかったことの一つでもあるだろう。

以上の意味でもヴァルヴレイヴは未来の宇宙を舞台にした作品でありながら
極めて現代に対して何かを提起したい作品であることがわかってくる。
それはサキが極めて現代を象徴するようなキャラクターであることにも繋がる。
例えるならSNSで有名になりたい人みたいな。

ヴァルヴレイヴが世界を曝くのが、実は今の現代社会なのか…それとも他の何かなのか。
今後の展開を見守っていきたい。
 
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指南ショーコはどこまで羽ばたけるのか-革命機ヴァルヴレイヴ5話 

革命機ヴァルヴレイヴ5話を視聴。
今回は指南ショーコが物語を引っ張っていった。

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まず冒頭のコンビニのカップラーメンの棚をラリアットしていく様は
ショーコの天衣無縫さ天神乱漫さを、強く印象づけた。
まず最初で強くかます事で、ショーコはこういうキャラだという強く見せたいのだろう。

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透けブラなショーコさん。
ブラの透けてる部分と、シャツの部分の色味が微妙に違うのが凄く良い。
こういう絵を見ていると、ショーコって楽しい事をしていきたんだなと思う。
この辺りの楽しさが全てみたいな感覚は学生らしいというか。

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電源の不良により、全ての施設が停電に陥る中、
歌おうと言い出すショーコが今回のクライマックス。
電気が絶望感を払拭したい彼女の想いは、すぐに受け入れられなかったが、
電源の復旧とともに、彼女の歌いたい想いは学生を突き動かす。

歌うことこそ、ドラマであり、青春なのだろう。

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ショーコが学生たちを、物語を、世界を動かし、我々の心をも動かす。
彼女がいることで、ヴァルヴレイヴという物語が駆動しているのだ。
その意味では、常人的でない行動や側面を見せる
指南ショーコというキャラクター自体が、革命的なのかもしれない。
※よくよく考えたら前回で独立を扇動しているわけだし。

そんな彼女がこの作品でどこまでこの作品で羽ばたけるのか。
そしてサキとの三角関係をどう乗り越えるのか。期待したい。
  
ちなみに前回の次回予告からはミュージカル展開が期待され
松尾衝さんコンテなのかなぁと思っていたが、今回は森田修平さんだった。
FREEDAMやコイ☆セント、SHORT PEACE「九十九」の監督など、
OVAや映画がメインの森田さんがTVシリーズというのは珍しい。
ボトムズファインダーやコイ☆セントでサンライズと仕事していた縁での起用と推測。
 
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「革命機ヴァルヴレイヴ」4話に見る「手」の描写の演出意図 

はじめに

「革命機ヴァルヴレイヴ」4話は「手」の演出が印象的だった。
今回は手の描写の演出意図について書いてみたい。

手の描写の演出意図

指南ショーコがヴァルヴレイヴのに立ちながら
学生たちをアジテートするシーンにおいて
学生たちを独立の機運に導き、ハルトに向かってピースをした時に
「この回はがキーワードの一つなんだろうなぁ」と感じた。

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強さの象徴であるメカの手の上に乗り、手でピースを行うカリスマ的なヒロイン。
メカとキャラをこの対比で描くのかと、とても感心してしまったシーンである。

そして手の演出描写の意図は、何か掴み取ることをあらわす為である。
今回でいえば独立を掴み取る意志の表現であり、
本作のタイトルの一部にもなっている「革命」にも繋がり、
最終的には革命を掴み取る意志を「手」で表現したかったともいえる。
さらにいえば、ピースの形はVの字、ヴァルヴレイヴのVでもある。

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以上のように、ショーコによって学生たちに独立の機運が芽生えた後は
学生たちの手を見せる描写を立て続けに描いていた。
本当にこのアニメはSNSも含めて、群衆を描こうとしている面も見逃せない。

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一方で、ヴァルヴレイヴも学生達の独立を支えるかのように自らの手で支えている。
キャラの手とメカの手を両方描いているのが素晴らしい。
キャラとメカの対比を描くのが、ロボットアニメの醍醐味の一つだろう。

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そして今回の「手」の演出の呼び水・予感を感じさせたのが
前半部分の一人旅団・エルエルフがハルトに
契約成立の合図として提案したピースであり、

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何より学園を独立/革命の機運に導いたのは、
ショーコが己の握り締めたで自分の衣服を脱いだ時である。
ショーコの身の潔白と強い意志を証明したこの行為によって生徒会が動き、
ハルト救出につながり、学生への訴えにつながったのだから。

その意味ではショーコが自身ので脱いだ独立/革命がスタートした意味で
服を脱ぐこと自体が独立/革命の予兆でもあったのだ。

おわりに

人は己の手を動かすことでしか、革命=変化することができない。
「革命機ヴァルヴレイヴ」とは自身の手で革命を掴み取る作品なのだ。

ということがきちんと伝わってきた4話だった。 

4話の絵コンテも引き続き監督の松尾衝さん。松尾さんはどこまでコンテを切るのか。
とりあえず自身が全面に立ってコンテを切ることで、コントロールしていくのか。
松尾さんの今後の仕事ぶりが興味深い。
 
参考:「革命機ヴァルヴレイヴ」の大人と少年の描き方~大河内一楼・そしてキングゲイナー
 
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「革命機ヴァルヴレイヴ」の大人と少年の描き方~大河内一楼・そしてキングゲイナー 

革命機ヴァルヴレイヴ4話。

時縞ハルトと学園を裏切ろうとするフィガロ議員のやり取りが
「OVERMANキングゲイナー」の1話のゲイナーとアデットさんのやり取りを彷彿とさせた。

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時縞ハルト「大人のくせに恥ずかしいと思わないんですか」

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フィガロ議員「全然。大人だからね。」


このやり取りがヴァルヴレイヴ。

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ゲイナー「大人のやることか!」

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アデットさん「大人だからやれんだろ!」

これがキングゲイナー。

ヴァルヴレイヴもキングゲイナーもシリーズ構成・脚本は大河内一楼さん、
という意味で、極めて大河内さんらしい大人と子供のやりとりではある。
汚い事を大人だという理屈で正当化する事に反発する少年という構図を
両方の作品で用いているのがわかる。
少年の想いが、大人の欺瞞を、そして世界を曝くのであろう。 

話は変わるが、もしキングゲイナーとヴァルヴレイヴを繋げるとするならば
キングゲイナーのエクソダスとはヴァルヴレイヴの革命であるともいえるだろう。

ただエクソダスは元々住んでいた場所からの移動がポイントであるのに対し、
ヴァルヴレイヴは今まで住んでいた場所に留まる事がポイントになるので
この移動する、踏みとどまるの差はあるのかもしれない。

さらにいえば、キングゲイナーではゲイナーとゲイン
ヴァルヴレイヴではハルトとエルエルフというように
少年二人好対照な男二人を中心において物語を作劇している点も共通点だ。

さらにいえば、大河内さんが手がけたコードギアスも
ルルーシュとスザクという二人の少年を中心にしている。
(※この辺りは最近のサンライズの傾向でもあるのかも。)

その意味でサンライズの過去のロボットアニメとの比較も面白そうだ。
 
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革命機ヴァルヴレイヴのピンク色の爆破から振り返る、サンライズ・ガンダムの爆破色の歴史。 

はじめに

革命機ヴァルヴレイヴ3話を視聴。3話も監督の松尾衝さんの絵コンテ。
このペースだと、松尾監督のコンテ回は多そうだ。

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ちなみに本編の感想はというと、
一人旅団という二つ名を持つエルエルフの無双ぶりが印象的だった。
まさに「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」である。


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           /   な  い  あ  も     |
           l    い  い  い  う    |',           /
           |   か ん  つ       l  ',        /
           |   な  じ  一  全   /   〉く }三{`>く
          ヽ、    ゃ 人  部   / ∠_/ ̄∨__〉、
      、     \ ,       で     /   !:::ハ ゚ /::::l|     ,..-―
      \     / `丶、____x く    ト、:_:_}  {_:_:_ノ|    / ; : : :
       ,.ィT: ̄:7ハ、                 V「::r┬宀┬ 、:}V_/:./: : : :
      人,-、:.・:; -vヘ              ∨仁ー--'二l }イ{}=彡く_:_:_:_:_:_
     〔:.:{::}ー{::}:.:}             _, <l入ヽ二二 // /勿¬┬┬-..、
    __Y/:|三三ト、:/           , -<}>_'´_::ヽ\_二_/ノ::_ニ::. ┴┴-<
_rく´ |:.:| lヾ:|三三|:/「`ーrー、    /,..:'r―-、ヽ、`ヽミー--‐ニ-'´ /r──‐┐::
∧ ヽ `  \ヽ二ラ /:.:.:./ | }   //::..{      ̄    ヽ:/´    '′      |::..
:.:.ヽ |     ` ┬彳:.:.:.:/ | ∧  //::..::..\       ∥          /::..:
:.:.:.:〉|      l 〈:.::.:/ 〃:.:∧//::..::..:「`ー      ∥       _/::..::..
:./| lノ〉_r、   !  ̄  ∧:.:.:.:.7/::..::..::..ヽ、      ∥       ` ̄フ::..::.
  ', ヽ、ー′ |    / ヽ:. //::..::..::..::./ヽ¬     ヾ      -r―'´::..::..::.
   

さて、ヴァルヴレイヴで気になった描写の一つがピンク色の爆破である。

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この爆破の色を見ると、ガンダムシリーズを思い出さずにはいられない。
今回はピンク色の爆破に見る、
サンライズ、そしてガンダムの爆破について語ってみたい。

ピンク色の爆破の歴史~サンライズ、そしてガンダム

まず1979年に「機動戦士ガンダム」では宇宙の戦闘において
MSや戦艦の爆破描写にピンク色が多用されていた。

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(機動戦士ガンダム劇場版Ⅲめぐりあい宇宙より)

理由としては、制作会社である当時のサンライズに
大量のピンク色の絵の具が余っていたからいう話である。
そんな大量のピンクの絵の具を使いたいという苦肉の策だったとしても
漆黒の宇宙にピンクの爆破という組み合わせは、
絵的な見栄えを成立させている表現だったと思う。

次に1991年にリリースされたOVA「機動戦士ガンダム0083」でも
宇宙空間におけるピンク色の爆破描写がみられた。

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(機動戦士ガンダム0083より)

「機動戦士ガンダム」の一年戦争後に起きたデラーズ紛争を舞台にした本作。
そして1stガンダムのオマージュが溢れた本作では
このオマージュの一つとして、ピンク色の爆破を取り入れた。

本作は驚異的なメカ作画であったため、とてもインパクトのある描写となり
改めてガンダムの爆破といえばピンク色であることを再確認させてくれた作品だった。

次に2002年の「機動戦士ガンダムSEED」。

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(機動戦士ガンダムSEEDより)

「新世紀(21世紀)のファーストガンダム」を目指したと言われるSEED。
物語も1stガンダムをなぞらえたような宇宙を地球を漂流する展開。
そして宇宙空間での爆破も1stになぞらえてピンク色だった。

私は当時SEEDを見た時に、
「21世紀のガンダムをやるのなら、これは外せないだろう」
と思い、爆破がピンク色だったことに大変喜んだ。

まとめ

以上のように、ピンク色の爆破といえばサンライズとガンダムの歴史でもあるのだが、
1stガンダム→0083→SEED→ヴァルヴレイヴ、というように
この歴史の中にヴァルヴレイヴが加わってくるのは中々に面白いと思った。

ヴァルヴレイヴという作品が、最終的に何を目指していくかはまだわからないが、
このピンク色の爆破の描写も含めてわかることは、
ヴァルヴレイヴは過去の作品の文脈/影響も踏まえて描いていることだ。

何にしてもピンクの爆破を見ると、安心するのであった。
 
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革命機ヴァルヴレイヴ1話に見る富野由悠季的カットイン 

革命機ヴァルヴレイヴ1話を視聴。面白かった。

主人公がヒロインの好きな女の子と結ばれそうになった瞬間に、
そのうちもう一人の主人公にとってのヒロインになるであろうの男の子に寝取られる、
逆レイプされるような展開であり、分断と結合が一緒に訪れる感じが面白かった。

あとニンゲンヤメマスカは、
ローゼンメイデンの「まきますか、まきませんか?」が元ネタではないかと思った。

メカ戦闘や学園シーンのビジュアルも充実しており、千住明さんの音楽と
そして手練手管な松尾衝さんの演出が見事に合致していたと思う。

さて、松尾監督はヴァルヴレイヴで富野由悠季的なカットインを2回使っていた。

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ちなみに富野由悠季的カットインはこんな感じ。

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(ブレンパワード)

松尾さんが以前手がけたOVA「ガンプラビルダーズ」でも同様のカットインが使われていた。
ただあれはガンダムっぽい演出を要請された側面もあったようにも見えたが、
本作でも使ったことで、松尾監督はロボットアニメでカットインを使うのがわかった。
そんな松尾監督はロボットアニメと富野由悠季監督につて以下のように語っている。

松尾:以前からロボットアニメには興味をもっていたんです。富野由悠季監督と劇場版「機動戦士Ζガンダム A New Translation」のスタジオ演出をさせていただいて、ロボットものに可能性を感じたんです。正確には富野監督の仕事に影響されたということかもしれないですね。

月刊ニュータイプ2013年5月号 革命機ヴァルヴレイヴ 松尾衡監督インタビュー

松尾さんが薄々富野さんの影響があるようにうすうす感じてはいたが、
この富野さん的、サンライズ的な技も使う人なんだなというのが
革命機ヴァルヴレイヴ1話を通してわかった。
この辺りは作品ごとの要請に従っているのだろう。
 
ちなみに富野さんというと、
本作のシリーズ構成の大河内一楼さんはキングゲイナーで、
また音楽の千住明さんは機動戦士Vガンダムで富野さんと一緒に仕事をしていたりもする。
この辺りの主要スタッフの布陣の采配は、
ブレンパワード・キングゲイナー・リーンの翼で富野さんと一緒に仕事をし、
本作のプロデューサーでもある河口佳高さんの匂いがプンプンする。
 
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