「WEEKLY漫画アクション」で漫画家おおつぼマキが連載したスケベ高校生の入院コミック『おだいじに!』を全2巻のOVA化(各巻およそ45分)。発売元の株式会社バップによる同社10周年記念オリジナルアニメーションビデオとして刊行された。高校生の少年・根岸歩。バイクの無謀運転のため、両手と片足を骨折した彼は全治6ヶ月の入院生活を強いられることに。頭の中がスケベなことでいっぱいの根岸は、手が使えないことを理由にして何とか自分のアソコをナースにさわらせようと奮戦。さらにはナースの女子寮へ忍び込んだりする根岸だが……。本作の実制作は後の『超特急ヒカリアン』などの東京キッズが担当。監督は後年に『マイアミ★ガンズ』などを手がける湖山禎崇。
── じゃあ、せっかくだから、ざっと心に残ってるもののタイトルを挙げてくださいよ。
中澤 「ラビリンス*ラビリントス」でしょ。「走る男」でしょ。あと、『ボビー(に首ったけ)』もそうだし、『妖獣都市』もそうだし。今(敏)さんの『PERFECT BLUE』。僕は、あれ、凄い好きなんです。難しい事は分かんないけど、面白かった。あとはね、『(入院ボッキ物語)おだいじに!』とかね。
── 何? 『おだいじに!』って。
中澤 知らないでしょー。まだまだだなあ、アニメ様も(笑)。凄い名作ですよ、アレは! 庵野秀明も絶賛したという。
── エロアニメ?
中澤 ……に近いんですけど。バルクで作ってたんですよ。『緑山高校(甲子園編)』と同じところですよ。『緑山高校』も好きなんですよね。
── 『緑山高校』も知られざる傑作ですよね。
中澤 そうですね。だから「キル・ビル」で、あの感じを甦らせたつもりなんですけどね。
── ああ、なるほど! 線の感じとか近いですね。
中澤 同じですよ。あのまんまやりましたから。
── 『おだいじに!』っていうのは、何がよかったんですか。
中澤 面白い! 監督が、あにまる屋の人(湖山禎崇)なんですけどね。
── マンガ原作ですか。
中澤 マンガ原作。おおつぼマキという人だったんじゃなかったかな。作監は、水村(良男)さんという人でね。10本に入れようかと思ったんだけど、あまりにもマニアックなのでやめました(笑)。
四六時中セックスのことばかり考えているヤリたい盛りの超スケベ高校生・根岸が入院先の病院で巻き起こす騒動と、彼に迷惑をかけられる人々の右往左往する姿を描いたエロコメディ
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