「無彩限のファントム・ワールド」4話で気になったこと。

それは、ファントムに心の隙を突かれた玲奈の夢的な世界で
取り込まれたキャラと、呪縛から解放されたキャラの描写の差異。

※取り込まれ中

※解放された瞬間
うさぎ耳の有無で、キャラがファントムに
取り込まれている・取り込まれていないのが
記号的にも一目瞭然として描写されている。
ただ注目したいのは、髪の質感。
取り込まれている時は髪が所々白い斑点のような感じになっているのだが、
取り込まれていないと、その斑点が消える。

※取り込まれ中

※解放後
晴彦も、取り込まれた時は
髪の質感が白い斑点のようなもので描かれるのに対し
取り込まれなくなると、白い斑点が消え元の髪の質感に戻る。
服装も同様に白い斑点のようなものが見えるが、
これも解放後には消える。
表現の伝達性や効率だけを考えれば、
うさぎ耳の有無で、取り込まれているかそうでないかはわかる。
そこにさらに髪や服の質感を変える処理(撮影?)を施して、
より明確に取り込まれているのかそうでないかを表現している。
わざわざ細かく髪や服の質感を変えている点が
京都アニメーションらしい拘った処理だと思った。
本作は京アニの技術見本市的な位置づけにある作品だと思う。