とりあえず、TV版の最終回。
ミサイルの防衛案を2万人のニートの知恵と東のエデンシステムを使って
対策するのは一定のカタルシスもあったけど、多分私に限って言えば
興味があったのはやっぱりサポーターは誰なのかとか
単純な物語で解明されてないサスペンスな点だったことに気づく。
ミサイルを空中で迎撃するシーン、そして2万人のニートが裸でいること
こうした描写をスタッフが見せたかったのがわかった。
話メインのように見えて、ビジュアルでの表現をしたかった部分があったのが東のエデン。
王様になりたいという滝沢の発言は解釈が必要だなぁ。
唐突だったので、ちょっとよくわからなかった。
最後のシーンに観覧車が出てきていたが
ハチクロのマンガの最後のコマも観覧車だったので、これは合わせたのだと思う。
ただ前提としての映画っていうのは、ちょっと残念だよなぁ。しかも2本も・・・。
たまたまTV本編が好評で、視聴者からの要請があって映画化なら理解できるが
映画化前提でTVには決着つけないというのは、上手く騙されている感じだ(笑)
全体の感想としては、謎も多く毎回の話展開にスリリングになれる作品だった。
こういう空気はギアスやデスノートに近いかなぁ。
そして現代の日本の空気を扱った本作は政治や社会といった部分を
物語として何か提示したいという気概が見られたのはそれなりに評価したい。
その扱い方には色々意見はあるだろう。ただこうしたアニメ作品はあんまし無いので
それだけで気持ち評価上がっちゃう所はある。
でも、気になるのがノイタミナという女性視聴者層が多いと言われる枠で
恋愛的な要素がいくらでも描けそうな本作が、結局そこは重視してなかったような。
狙いたい部分(今の日本の話や恋愛の話)が混在しすぎてて
うまく絞りきれなかったが、そこがまた魅力とも言えるかもしれない。
後はキャラクターの弱さがちょっと目立つ。
作品のテーマや話展開に沿いすぎたキャラだったために、
多くのキャラが物語の駒でしかない部分を感じてしまった。
まぁ別にキャラ萌えという方向ではなく、キャラ立ちできればなぁと思う。