紫苑が作った別世界で蘇芳は・・・という話。
まさか別世界を作れるまでの能力が紫苑にあったなんて驚き。
壮大な世界観にやられました。
EDの歌詞に
君と二人のまま移りゆく世界にその足跡だけを残して
とあるが、これは色々意味が取れるなぁ。
黒と葉月のあのアクションはおそらく中村豊原画だろう。
全体の感想1期をまだ全部見てない人間が言うのも何なのだけれど、
蘇芳の物語にオチがついたのは良しとするが、
黒や銀、契約者・ゲートの話にケリがつくのを期待して見てた人も多かったのでは。
友人が蘇芳が好きでないようで1期は好きだけど、2期は入り込めない話を聞き
2期のキモは蘇芳に感情移入できるかどうかなんだろうなと思った。
要は蘇芳の旅の経過の意味をどう我々が感じるかどうかなんだろう。
私の勝手な認識として、契約者・能力云々以外はサスペンス的な傾向が強かったけど
紫苑の能力で本作は本当はファンタジーだったんだなぁと納得。
蘇芳の魔法少女変身もこれで納得したんだけど、実はちょっと肩すかし。
全編通して、説明は野暮という作風を通したのはカッコ良かったけど、
逆にわからない部分も出てくるのでこの手法も一長一短。
世界観や設定に触れたいのが視聴者で、そこが魅力的に映れば尚更だ。
映像については文句無し。アクション描写には毎回溜息と感動だった。
しかしボンズのオリジナル作品は意欲は評価できるが(ラーゼフォンとかエウレカとか)
話を収束させるという点でもっと上手くできるのではという印象をもってしまう。
確かにオリジナルの話作りは非常に難しいだろうが、ボンズには頑張ってほしい。
個人的には監督の岡村天斎の名前が結構、色々なサイトで言及されるようになったのが驚き。
カウボーイビパップの絵コンテ担当からその高い演出力でファンだった身としては
この一点は嬉しいなぁと感じた。メダロットの監督としても非常に良い仕事をしたし。
そして最終的に岡村氏はどこまで本作の原作に関わったのかが気になるんだよなぁ。