Angel Beatsの意味がやっとわかりました。
そして音無=心臓(鼓動)が無いという意味も今更わかった。
さらに結弦=ゆずる=心臓をゆずるって事で良いのかなぁ。
天使が現世で心臓を提供してくれた音無を探していた。
「ありがとう」と言えなかった事が未練だった彼女は
ついに音無に会い、「ありがとう」と言って消えていった。
そして天使への愛を告白した音無が今度は天使を探しに行くのが、
Cパート真のEDに繋がっていくのだなぁ。
とにかく声優の演技が魅力的。
神谷、緒方恵美、花澤香奈等々の熱演が中々に好感触。
神谷(音無)の最後の絶叫はぐぐっと来たよ。
あと音楽はいわずもがな。
-全体の感想-
麻枝准の原作脚本音楽のオリジナルアニメという事で
彼の動向が気になる身としては
お話の部分をずっと気にしながら視聴。
意欲作であり、実験作という意味合いが強い印象を受けた。
「断片的」というのが作品の総イメージかな。
それは学園モノでバトルモノでコメディでミステリアスという
ジャンルが断片的に使用されている点。
作品世界の設定は小出しにそれも断片的に説明した点。
お話やキャラの見せ方も、物事の一連の出来事を一から十までを
通して語らず断片的(主に結果)に語っている点。
特にハルヒに似たゆりっぺ。けいおんを意識したのかも知れないガルデモの存在。
オリジナルアニメなのに断片的な部分で何かに似ている。
というように何か断片的に引っかかる作りになっていた。
さらに原作:麻枝准、監督:岸誠二、キャラデ:平田雄三、制作:PA
という布陣もなんか断片的(ここは強引かな)。
点と点を結ぶというより、断片が多数にあり、
その多数を視聴者の想像力に委ねる事によって
作品を成立させるスタイル。
想像力の働かせ方によって、評価が変わる。
なぜ断片的に見せたのか。
1クールが故なのか、それとも作家の思想的な思惑なのか。
まぁ映像の結果が全てであれば、両方なんだろうけど。
作家(麻枝)からすると世界(これは現実世界も含めて)というのが
「断片」で成り立っているという認識なんだろうなぁ。
その事を映しだしたのがあの世界だったというわけで。
この辺りはちょっと自分の推察が入り過ぎてるとは思うが。
正直、ABは麻枝准作品の中では理解するのが非常に難しい部類。
しかも本作ではじめて知った人も多く、彼の作風に耐性が無いと
その本編の展開に戸惑う人も多かったのではないかと思う。
一方で、彼の持ち味である音楽はいわずもがなだった。
映像面で言えば、
他のアニメには見ない独特の発色(色見)がビジュアルの構築に貢献した。
あの独特性があの世とこの世のはざまである、あの世界を構築していた。
最初はあの発色(色見)に慣れなかったけど、見慣れてきて助かった。
作画も段々とスタッフが手慣れていく感じも面白かった。
アニプレッションに
Angel Beats!は反射鏡~その心は~という記事を投稿しました。
ご覧頂ければ幸いです。