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(天使)Angel Beats! 14話「Stairway to Heaven」(感想) 

天使ちゃんマジ天使!!
かぶの白さと天使ちゃんの肌の白さがマッチして
彼女の神々しさを表現しています!!


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というわけで、番外編ですね。
なんか本編の賛否両論は結局一体なんだったんだろうって
思ってしまいました。

 
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[ 2010/12/22 08:40 ] Angel Beats! | TB(16) | CM(0)

Angel Beats! 第13話「Graduation」【感想】 

Angel Beatsの意味がやっとわかりました。
そして音無=心臓(鼓動)が無いという意味も今更わかった。
さらに結弦=ゆずる=心臓をゆずるって事で良いのかなぁ。

天使が現世で心臓を提供してくれた音無を探していた。
「ありがとう」と言えなかった事が未練だった彼女は
ついに音無に会い、「ありがとう」と言って消えていった。
そして天使への愛を告白した音無が今度は天使を探しに行くのが、
Cパート真のEDに繋がっていくのだなぁ。

とにかく声優の演技が魅力的。
神谷、緒方恵美、花澤香奈等々の熱演が中々に好感触。
神谷(音無)の最後の絶叫はぐぐっと来たよ。

あと音楽はいわずもがな。


-全体の感想-

麻枝准の原作脚本音楽のオリジナルアニメという事で
彼の動向が気になる身としては
お話の部分をずっと気にしながら視聴。

意欲作であり、実験作という意味合いが強い印象を受けた。

「断片的」というのが作品の総イメージかな。
それは学園モノでバトルモノでコメディでミステリアスという
ジャンルが断片的に使用されている点。
作品世界の設定は小出しにそれも断片的に説明した点。
お話やキャラの見せ方も、物事の一連の出来事を一から十までを
通して語らず断片的(主に結果)に語っている点。

特にハルヒに似たゆりっぺ。けいおんを意識したのかも知れないガルデモの存在。
オリジナルアニメなのに断片的な部分で何かに似ている。
というように何か断片的に引っかかる作りになっていた。

さらに原作:麻枝准、監督:岸誠二、キャラデ:平田雄三、制作:PA
という布陣もなんか断片的(ここは強引かな)。

点と点を結ぶというより、断片が多数にあり、
その多数を視聴者の想像力に委ねる事によって
作品を成立させるスタイル。
想像力の働かせ方によって、評価が変わる。

なぜ断片的に見せたのか。
1クールが故なのか、それとも作家の思想的な思惑なのか。
まぁ映像の結果が全てであれば、両方なんだろうけど。

作家(麻枝)からすると世界(これは現実世界も含めて)というのが
「断片」で成り立っているという認識なんだろうなぁ。
その事を映しだしたのがあの世界だったというわけで。
この辺りはちょっと自分の推察が入り過ぎてるとは思うが。

正直、ABは麻枝准作品の中では理解するのが非常に難しい部類。
しかも本作ではじめて知った人も多く、彼の作風に耐性が無いと
その本編の展開に戸惑う人も多かったのではないかと思う。
一方で、彼の持ち味である音楽はいわずもがなだった。

映像面で言えば、
他のアニメには見ない独特の発色(色見)がビジュアルの構築に貢献した。
あの独特性があの世とこの世のはざまである、あの世界を構築していた。
最初はあの発色(色見)に慣れなかったけど、見慣れてきて助かった。
作画も段々とスタッフが手慣れていく感じも面白かった。
  
アニプレッションにAngel Beats!は反射鏡~その心は~という記事を投稿しました。
ご覧頂ければ幸いです。
 
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[ 2010/06/26 07:51 ] Angel Beats! | TB(122) | CM(2)

【石田彰】Angel Beats! 第12話 「knockin' on heaven's door」【感想】 

サブタイトルはボブディランの曲から拝借のネタバレ回。

新キャラ(名前知らんのでとりあえず石田彰)の世界についての説明で
わかる所とわからない所が生じてくるとは思う。
ネタバレの考察が作品世界の設定を知るうえでは重要だが
物語的には石田彰のネタバレ聞いたゆりが己の心境を把握しどう思うかだったが重要。

特におそらく心象世界であろう教室でゆりが独白した事が
ABのゆりで語らせたかった事なんだろう。
過去に愛する人々を失った彼女が、今ここにいる世界で愛する者たちに出会った。
過去から現在、そして未来へと彼女の止まった時間が
SSS団や天使との交流を通して生まれたのだろう。

幸せな教室風景、寂しい夕焼けの教室と時間と空間が歪んだ心象風景の連続は
いかにも麻枝っぽくて、こういったシーンがほしかった自分としてはまぁ満足かな。

個人的には、こうしたゆりのメッセージ性、ABのテーマ性より
あの世界がコンピュータでプログラミングされている設定を採用した作り手の動機が気になる。
世界は改変できるという事を理詰めで説明したかったのか。
もしくは麻枝は今の我々の現実世界が、ああいう風にできていると認識しているのか。
それを物語として表現し「人生賛歌」を紡ぐ為にAB世界観を用意したのか。

さらに言うと、作り手の動機もどうでもよくて、それ以上に
ABがああした最後の石田彰ですらプログラムにしかすぎない
ゆりがプログラムで書き換える事で、変容する世界。
つまり全てにおいてプログラミング化された世界。または「成仏」という言葉が
正直安易に使われている世界観。断片的な映像と物語の紡ぎ方。
要はつぎはぎのような世界(言いかえればMADムービー)である
ABという有り方が個人的には気になる。

正直、ああいう世界観やキャラクターを見て今生きてる我々が感動するかしないか
何を受け取れるのか、受け取れないのか。これらが重要ではないだろうか。
「人生賛歌」なんて言葉を出されると、そっちに目を奪われがちだが
麻枝作品は大なり小なりそればっかりだから。
あの世界観をひねり出した麻枝准は知ってから10年経つが面白い存在だと思う。

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大量の影、大量のモニター、大量のハートマーク、影を大量に消すSSS団メンバー+天使と
さいごにゆりの大量のコンピュータの破壊描写。
これらのインフレ描写の連続は見る側に圧迫感を与え
作品世界がいよいよ佳境に指し示した、わかりやすい演出だなぁと思う。

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天使が大量の影を爆撃したようなシーン。
エヴァ初号機の翼に見える人もいるかもしれないが、
V2ガンダムの光の翼を思い出す人がいたら嬉しい。

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あと最大に見所はゆりのトイレシーン。
この股を広げている辺りが性格が良く現わしている。


アニプレッションでAngel Beats!の原作者、麻枝准のシナリオはインドカレーなのか?インドカレーの限界に挑戦する。
という記事を書きました。合わせて一読して頂けたら幸いです。 
 
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[ 2010/06/19 07:05 ] Angel Beats! | TB(94) | CM(0)

Angel Beats! 第11話「Change the World」 【感想】 

音無のやろうとしている事に日向と直井が協力する事に。
しかし次々と生徒が正体不明の影のようなものに襲われ・・・
この騒動の中、高松は影に取りこまれるが、その結末はNPC化であった。

急展開に次ぐ急展開。
前回まで見てれば、音無の各キャラへの救済劇が展開される事を予想するはずだが
状況はそれすら許されない感じになってきている。
今回も影を作っている真犯人は誰?という点で謎解き要素があり、見る側を飽きさせない。

しかしこの世界はPCで色んな事ができる世界だなぁと感じた。
初期の頃に話題に上がっていた、デジタルな世界なんだろうか。
それともそう見せかけて、ミスリードを誘う別の枠組みがある世界なのか。

ゆりっぺに体育館集められ、影に対する対策を講じるシーンで掛かる音楽が異様に良い。
後半になると、シリアス一辺倒になるkey(麻枝)だが
僕の個人的意見だと、後半になるにつれて曲が良く聞こえてくる印象。
これは耳が慣れたのと、曲に感情移入し始めるからなんだろうけど。


影と戦う各キャラの戦闘アクション。キャラの個性を発揮して戦ってたのが良かった。
特にTK、椎名、野田、天使…。
アクションって、ただアクションって割り切ることもできるけど
キャラの個性をきちんと表現できる場だと思っている。
ABは多少、サブキャラがワンパターン的な感じではあるが
それも毎回やっていれば、キャラに厚みを増してくる。
今回のアクションをみて、そんな事を感じた。

全体的に慣れてきた印象。
これは話の問題なのか、映像の問題なのかと言えば後者。
思うに、スタッフがやっと作品世界の見せ方に慣れ出してきたのだと思う。
1クール作品って、こういうパターンって結構感じる。
あと2回しか放送が無いので、その部分は惜しいかな。
まぁ話的には1クールに凝縮した展開が面白いんだろうけど。 
 
・追記
犯人は誰か?
もし犯人が日向だったら、前回のゆいにゃんへの告白が全く意味の無いものになるので
日向で無い事を祈りたい。本命はクライストなんだろうけど。
 
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[ 2010/06/12 05:13 ] Angel Beats! | TB(74) | CM(0)

【ゆいにゃん】Angel Beats! 第10話「Goodbye Days」【感想】 

ゆいにゃんに願いをかなえさせる話。
彼女の闊達なキャラが良く引きたった佳作的展開。

生きてた頃、体が不自由なゆいにゃんのやりたかった事は体を動かすこと。
今回はプロレス、サッカー、野球と様々に体を動かすシーンがあったが
作画が話の引き立てに応え、動きの魅力が伝わった内容だった(動きのリアリティは別にして)。

最近作画が個人的に良い印象。真っ当に気持ちよく動く。

1クールの宿命なのか、ゆいにゃんと日向の関係性が良く見えないまま
ああいう展開になってしまったようにみえるのは評価が分かれるだろうなぁ。
基本は2人の関係描写を丁寧に行ってから、今回の話を行うべきなのだろうが。
贔屓目で言えば整合性を欠いてでも、意外性や唐突性を狙った展開なのだとは思う。

ゆいにゃんが現実世界では日向は(体が不自由な)自分とどう出会うかという問いに
日向は「野球してて、打ったボールが窓ガラスを割った先にゆいがいる」と答えた。
この会話、麻枝の自分の作風を一歩目線を引いて見てるような内容だったので面白かった。
つまりそういう日向が話した内容のような話を作ってしまうのが麻枝なのだ。
どこまでも自己言及的な麻枝の作風は興味深い。

今回でAB世界の中でキャラが立っていたゆいにゃんがいなくなるのはちょっとさびしい。
 
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[ 2010/06/05 03:42 ] Angel Beats! | TB(63) | CM(0)

Angel Beats! 第9話「In Your Memory」 【感想】 

音無が死んだ列車事故のエピソードが語られる。

話はいよいよ核心へ。
麻枝作品は目的が不明瞭なうちはギャグ展開も多いが
クライマックスになるとシリアス一辺倒になるのだが今回はどうか。

音無が天使とともにSSS団を更生させていく、
今までと逆の立場になる展開はなかなかに面白い。

列車事故の回想シーンにおける閉じ込められた人達の絶望感がすごかった。

あおきえい:絵コンテ 関口可奈味:作画 と強力布陣で
映像的に力の入った展開で見応えあったし、
話の核心を伝える説得力はあった。
 
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[ 2010/05/29 03:59 ] Angel Beats! | TB(15) | CM(0)

Angel Beats! 第8話「Dancer in the Dark」 【感想】 

前回現れたもう一人の天使は天使が生み出した分身。
この分身にさらわれた天使の本体を取り戻すために、
SSS団は本体がいると思われるギルドへ・・・

天使の分身が次々に現れて、SSS団の誰かが一人やられるという展開は
劇中でも「少年マンガかよ」と言ってたが、まさにそれ。
ギャグマンガ日和でも同様のネタがあったような・・・

あの強い天使が好戦的、しかも何体もいるという絶望的状況の中
SSS団のメンバー殆どが「ズブリ」という音とともに惨殺され続ける様は滑稽だった。
笑いは緊張感のある中にこそ起こるというが、その事を体現した展開だった。
 
正直、物理的に攻撃されて死ぬ事が無い世界なのが明白なので
ある種の安心感がある展開なのだろうけど・・・


SSS団メンバーがそうなのだが、キャラがテンプレっぽく振舞う印象が強い。
直井は愚民どもとか馬鹿どもと言いながら「音無さんは違う」と言い、
ゆいにゃんはひたすらバカキャラで通されるなどワンパターンである。
キャラ自体の掘り下げは、ある程度完了すると、終わっちゃうのね。
今のところ天使しか掘り下げが続いてないような。
音無と天使の交流が物語の主軸何だと思うけど、ゆりっぺはどう絡むのか。

ゆりっぺと天使のバトルはいつも、短いながらも良い動きをするなぁと思った。
また天使のハウリングが耳栓で止められるなら、
ジャイアンリサイタルの方が凶悪なのかなぁと思ったり。
 
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[ 2010/05/22 03:06 ] Angel Beats! | TB(78) | CM(0)

Angel Beats! 第7話「Alive」 【感想】 

音無の過去が語られる回。
妹がいたのね。

回想後、音無は「このまま死んでたまるか」と言っていたが
この彼の気持ちが「Angel Beats!」の全てではないかと感じた。
生きる事、生きて何かを成せなかった彼らは
あの世界でどう抗っていくのだろうか。

天使の事を下の名前で呼ぼうとするなど、
雪解けムードな展開。折り返しムードが漂ってきた回だった。

今回は前半がシリアス。後半はギャグから最後シリアスで締めくくる
とちょっと構成に変化を加えた模様。
最後にゆりっぺが傷つき、もう一人の天使が現れる展開は中々にスリリング。
 
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[ 2010/05/15 07:21 ] Angel Beats! | TB(47) | CM(0)

【橘奏】Angel Beats! 第6話「Family Affair」 【感想】 

生徒会長代理:直井文人が動き始める。
SSS団は対抗して好き勝手に授業を受ける活動を行う。
そして、音無は天使:橘奏に食事にさそうのだが・・・

全体的にはいつもの前半ギャグ、後半シリアス展開を踏襲。
ただ今回はシリアス側に大きく傾いてはいた。

正直、後半のゆりっぺと直井のトラウマ話以降は強引だったと思う(麻枝らしい)。
音無の承認だけで直井を救ったのをもう少し細かく描写できていれば良かった。
この辺りは詰め込み過ぎて、ダイジェスト的展開になってしまったのは残念。
尺の問題上難しいのだろうが・・・。

全員死んでいる設定というのは、全員トラウマを持っている事だから
トラウマ語りが容易にできるって事を再認識した(麻枝すげー!!)

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天使、橘奏が可愛すぎる。教室で鉛筆をもってトントン机を突いているシーン。
独房に閉じ込められ、何も出来なくなったので眠ろうとしている仕草が可愛い。
設定的にも天使の味方をすると消えてしまうという事がわかり、
その事で音無に可哀想と言わせることで、天使に感情移入させようとしているのがわかる。
また主人公側に協力した事でますます感情移入しやすくなる。
しかし天使はなぜ消えないのか、ここは大きな謎だ。

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もう1人可愛かったのは、ゆりっぺ。こちらはビジュアル的な視点から。
直井文人に腕と肩を掴まれ、催眠をかけられる一連のシーンは煽情的であった。
胸元が多少はだけいて、おっぱいを強調し、パンストが破け晒された一連のカット。
はじめてゆりっぺにエロスを感じてしまった。

直井文人の声が緒方恵美なのか、特に彼の後半のトラウマ語りはまんまエヴァだった。
また赤い血・雨・天使を閉じ込めた隔壁、父親との衝突、といったモチーフもエヴァっぽい。
これは今回の絵コンテを担当した平松禎史氏が意図して狙ったのか、
それともエヴァとも関係が深い氏を見込んで本編スタッフが平松氏に頼んだのだろうか。

平松氏のコンテは期待していたが、氏らしい繊細な描写や充実したビジュアル。
特に天使の一つ一つの芝居と後半の感情移入させる展開が相変わらず見事だなぁ。
 
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[ 2010/05/08 06:11 ] Angel Beats! | TB(110) | CM(0)

【橘奏】Angel Beats! 第5話「Favorite Flavor」【感想】 

天使のテストの偽答案用紙を作成して点数を下げる事で、
生徒会長の威厳を落そうという作戦。
そして作戦は功を奏し、生徒会長は辞任(解任)される。


ギャグ展開が板についてきた感じ。
前半のテスト時のSSS側の行動のアホっぷりそして、
寒いギャグのお仕置きとして、机に推進ロケットを装着するネタは面白かった。

ギャグが面白いかどうかは視聴者側においてはそれぞれの反応があるが、
作品世界的には寒いものとして扱われているのがクールで良かった。
またreplay演出や台詞の途中でカットされるのは岸監督っぽいなぁ。


前半ギャグで、後半は真面目。
落差の激しい展開は麻枝の常套手段だ。

天使が生徒会長で無くなった事で、展開は大きく急変した感じ。
敵だと思われていた彼女は、本当の敵では無い可能性が出てきた。

結局天使といわれても、傷ついた時は好きな食べ物で癒されたいただの少女だった。
今後はみんなと食事をしたかったとか言ってSSS団に加わってもおかしくない感じがしてきた。

今までは天使に感情移入できそうな、でもできないような距離感を感じていたが
今回で普通の少女でもある事がわかり(このあたりいかにも麻枝っぽい展開)
感情移入できるような感じではある。花澤さんの演技も個人的には好み。
それが、SSS団のしょうもない作戦によるものだというのが、展開の妙というか。

要は今のところ主人公側の方が楽しい学園生活を送っている。
 
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[ 2010/05/01 07:22 ] Angel Beats! | TB(99) | CM(0)

Angel Beats! 第4話「Day Game」【感想】「ゆいにゃん」 

球技大会に参加する話。

今回は日向とゆいのドタバタ展開が目立つなど、ギャグ的要素が目立った回だった。

日向が消えそうなフラグを散々立てといて、
最後は日向に散々関節技を掛けられていたゆいの逆襲が起こった展開は
意表を突かれたので面白かった。
結局、消えない日向に対して、ゆりっぺの「二人とも消えてくれ」と
言わせて話を締めたのもうまく終わらせていて良かった。

全体の構成は考えているとは思うが、
気になったのが1話1話が独立していて、線としての流れというより
点でしか話が展開していないのではと思った。

というのは毎回ダイジェスト的展開のように思えるから。
球技大会にメンバーを誘うのも、試合展開も早くて
シナリオ進行を淡々とこなしているような印象。

また、ここ2回は個別のキャラに焦点が当たってるが、
この部分でしか繋がりを感じられないから。
まぁ、こうした部分も全体がわかるようになれば
繋がりも見えてくるとは思うが。


OPが変わるのが話の流れ、つまり「ゆいにゃんが歌う」という理由だったのは
整合性があって、それなりにすんなり入る事が出来た。
 
そのゆいにゃんは今回大きくクローズアップ。
あまりのハイテンションぶりが突っ込まれキャラとして機能してたなぁと思う。
キタエリ恐るべし。
 
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[ 2010/04/24 05:13 ] Angel Beats! | TB(97) | CM(0)

Angel Beats! 第3話【感想】 

ライブな女の子(沢城みゆき)が「やっとみつけた」「納得」したので消えた話。

個人的には麻枝准の話を目している。
それにしても、3話はますます麻枝成分が凝縮された内容だと感じた。

消えた女の子の音楽を目指すキッカケとその後に訪れる絶望。
天使の部屋に忍び込む作戦を大仰に扱う事。
女の子が消える間際の独白・・・

みんな麻枝らしい要素で、またこうした要素が直接的なんだよなぁ。

ライブシーンは滑らかな動きで、枚数多かったんだろうなぁ(2コマ?)


閑話休題。

今までの麻枝作品に出てきた
ONEの永遠の世界、Airの翼人の記憶、CLANNADの幻想世界
私はこうしたものは、彼岸だと捉えている。
ぶっちゃけあの世と言いきっても良い。

つまり、今までの作品は現実の世界とあの世の狭間で成立する
ファンタジー世界であると解釈してるが
本作は全く純然たるあの世である。(今のところ)。

現実(生)をベースにした作品を描いてたわけだが、
彼岸(死)を描きたくなったのかもしれない。

押井守が自作「イノセンス」を「あの世」と評した事がある。
そして作家は自分みたいに「あの世的な世界」を描いてしまう時期があると言っていた。
麻枝もそういう時期なのかなぁと思っていたり。

設定の整合性、詳細な設定の説明、納得できる世界感の説明。
今までの作風から期待できないが、そこが彼の持ち味では無い。
慣れない人には無理なのだろうが、10年来興味ある作家として
フォローしてたので、本作は見ていこうと思っている。
 
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[ 2010/04/18 08:12 ] Angel Beats! | TB(32) | CM(0)

Angel Beats! 第2話 「Guild」【感想】 

麻枝准のシナリオを忠実に映像化するとこうなるのか、と考えさせられるAngel Beats!
1話より、すっきりした話のせいか普通に楽しめた。

地下にあるギルドに武器を調達しにいくメンバーたち。
しかし地下通路にはトラップが施されていた。


トラップを潜り抜けるというシチュエーションで話が組み立てられた所と
いかにも典型的なトラップ群にやられていくメンバー達は中々に面白かった。
物語では何か敵や関門を潜り抜ける時、途中で仲間がやられていく展開はよくあるが
そういった展開のパロディを見ているかのようだった。

死に対する描き方が面白い。
前半のトラップ群でやられていくメンバー達は
すでに「死んでいる」ので「死ぬ程度の痛みを味わう」という説明で片づけられていて
途中で脱落しても、「ああギャグなんだな」と見ている側は済ませられたと思う。

ただ後半のヒロインの生きていた頃の家族が惨殺された事のトラウマ体験は
その映像描写、テキストとともに凄惨に描かれている。
この前半と後半の「死」に対するギャップがちょっと凄いなと思う。
でもヒロインのエピソードに関しては気になるなぁ。伏線になりそうな・・・。

ギャップあるいは落差を利用するのは「ONE」以来、麻枝の得意な手法だ。
ギャグからシリアス、シリアスからギャグ。今回も前半と後半でギャップをつける事で
「死」に対するリアリティ・感覚が混在化していく様が興味深かった。
本作にとって「死」って何なのだろう。と考えさせられる。

ただ麻枝の作風でいつも問題になると思っている点が
今回のヒロインのような「安易すぎるともいえるトラウマ語り」。
これを受容するかしないかで、物語の評価は変わって来る。
私は昔は中々これを受け入れられなかったが、もう芸風でしかないと諦めている。

一方で「死んでいる」世界を設定は、ギャグのレパートリー増やしが目的なのかも。
端的に言えば「撲殺天使ドクロちゃん」みたいなギャグがやりたかったのではないかと推察。


OP・EDお目見え。原作者が作詞をするのは他にもあるけど、作曲までできるのが素晴らしい。
OPはゲーム的な絵作りが強調されていたのは仕方ないか・・・。
 
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[ 2010/04/10 06:40 ] Angel Beats! | TB(90) | CM(1)

Angel Beats! 第1話 

keyの麻枝准原作脚本。

1話を評価する分岐点として
「死んでたまるか戦線」という言葉で変わってきそうな印象を受けた。
この言葉で「なんだこりゃ」と思う人もいるかもしれないし、
その逆の人もいるかもしれない。

映像のクオリティは高い。PAは相変わらずこの辺りは評価できる。

ただ世界観を徹底的に説明したいのか
はたまた麻枝がギャクをやりたいのか、
要は台詞の量が多すぎた為に、会話主体の展開と映像があんましシンクロしていなかった。
話の進行の為だけに映像が使用されちゃったというか・・・。

この辺りは麻枝がゲーム出身だからなのかもしれない。
むしろゲームのテンポのような進行だった印象。

ライブのシーン、手ぶれ感や光源に工夫をして、それなりに臨場感もあったが
なんかPVの手法をそのまま移植しただけで映像から作り手の主観が見えづらかった。
キャラのアップがあれば、感情移入できたかもしれない。

話自体は麻枝なので、今はよくわからないが期待はしている。
でもメッセージ性が過剰だなぁという印象を相当受けた。
 
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[ 2010/04/03 07:07 ] Angel Beats! | TB(50) | CM(1)