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のんのんびより8話はベルセルクである 

のんのんびより8話に出てくる干し柿、

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通称カキジロウを湯掻いているシーンを見ていたら

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三浦建太郎さんの漫画「ベルセルク」に出てくる
アイテムであるベヘリットの姿を彷彿とさせた。

平穏なのんのんびよりの世界に、
あの恐ろしいベルセルクの蝕が来るかと思うと気が気でならない。

のんのんびよりの世界で誰がグリフィスで、誰がガッツに相当するのか。
のんのんびよりの4人の内誰がゴッドハンドに転生するのか。むむむ。

この世界には人の運命をつかさどる何らかの超越的な「律」神の手が存在するのだろうか 少なくとも人は自分の意志さえ自由には出来ない(剣風伝奇ベルセルク1話ナレーションより)

 
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[ 2013/11/27 22:48 ] のんのんびより | TB(13) | CM(0)

「アウトブレイク・カンパニー」 8話のドラゴンクエストをペトラルカの心情に組み込んだ演出解説 

アウトブレイク・カンパニー 8話は、ドラクエネタが良かった。

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※ラダトーム城周辺を参考にしたフィールド。

今回は、慎一とペトラルカが引きこもる展開。
そんな引きこもりの二人がやっていたのは
「ドラゴンクエスト1」を模したかのようなゲームだ。
中盤以降、このドラゴンクエストっぽいゲームが
効果的に物語に絡み合う。

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まず小ネタ的な見所を挙げてみる。

このゲーム画面中に出ているラウラという単語もグッドチョイス。
これも元ネタはドラゴンクエストのラダトーム城のお姫様「ローラ姫」。
ラウラは英語圏だと「ローラ」とも読める単語。つまりラウラ=ローラである。

後はパラメータがレベル30でEが65535になっているのも再現度が高い。
(※ドラクエ1は最大レベルが304でE(経験値)のカンストが65535だから。)


そして物語と絡み合う点について挙げてみる。

まず二人がゲームをやっている時に流れているBGMは、
ドラゴンクエストだとラダトーム城で流れる曲名も同じ「ラダトーム城」を模している。
短い曲なので本編場でもループするのだが、これが二人の引きこもり生活とマッチングし、
この短いループが上のキャプの「そんな ひどい…」が続くループとシンクロする。

有名な話だが、ドラゴンクエスト1ではローラ姫の問いで
「はい」か「いいえ」を選択することになるが「いいえ」と選ぶと
「そんな ひどい…」と返され、問いの最初に戻され、再び質問される。
「いいえ」と選ぶ限り「そんな ひどい…」がエンドレスにループされる仕様。
このループをアウトブレイク・カンパニーでもやっているのだ。

つまり音楽のループとゲーム画面の「そんな ひどい…」のループが
ペトラルカが、ひきこもり生活から抜け出せないループを表現しているのだ。
だから「いいえ」を選ぶペトラルカは、まともに生きる事を拒否する態度でもある。

ここでドラゴンクエストを小ネタで使っているだけではなく、
きちんと作品の、キャラクターを描く表現に落とし込まれているのが上手かった。

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※ドラゴンクエスト1のEDシーンを模したゲーム画面。

そしてゲームは最後を迎える。
ここでペトラルカは「はい」を選び、
「いいえ」のスパイラルから抜け出す。

ドラゴンクエスト1では、ここで「はい」を選んだあと、
主人公とローラ姫は自分たちの国を作るために旅立つ。

引きこもり生活から元の生活、新しい世界へ。
ここでもゲームの選択が、ペトラルカの選択とシンクロする。

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そしてゲームがここでEDを迎えたわけだが、
家臣たちの事を考える余裕もでき、
ペトラルカもゲームの選択ではなく、
自ら行動に出て、引きこもりからの脱却を志す。

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ゲームの終わり、ゲームクリアと共に
ペトラルカは扉を開け、引きこもり生活を終わらせる。
この扉を開けるのが、今回のクライマックスだったと思う。

思うに、ペトラルカにとって引きこもり生活とは
ドラゴンクエストのようなゲームだったのかもしれない。

そしてゲームにはゲームクリア、終わりが訪れる。
そんなペトラルカは引きこもり生活を通して、一歩前に進むという話を
ドラゴンクエストみたいなゲームを使って今回は表現したのだろう。

まとめ

私が見てきたアニメの中で、本作ほど「ドラゴンクエスト」を
上手く使った作品に出会ったのは始めてだった。(他にもあるかもしれない)

ただのネタやパロディではなく、物語に組み込まれた演出。
ドラゴンクエストが持っている雰囲気を
上手くペトラルカの心情を描くものとして使われていたのが良かった。

また、ファンタジー世界でオタクな日本人がオタク文化を広める
アウトブレイク・カンパニーという作品で
和製ファンタジーゲームの代表的な作品「ドラゴンクエスト」が
ペトラルカに広めていた点でも面白かった。
 
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「ワルキューレロマンツェ」7話の和傘・風車・小麦粉の性的モチーフの演出解説 

ワルキューレロマンツェ 7話が面白かった。

今回は、スィーリア先輩と茜が風車の中で衣服を失い
裸で右往左往するエロ展開が素晴らしかった。

最初はここまでのエロ展開が予想できなかったが、
この展開のヒントは実は、2カット目に提示されていたのだ。

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それは上の和傘のカットだ。

このカットは本編2カット目のカット。
その前のファーストカットは茜の顔を映すカットだったが、
その次はこの生花で使う和傘を俯瞰で映したカットだ。

この和傘をよく見てみると「おっぱい」をイメージしているのがわかる。
石突は乳首を表現し、円形の傘はおっぱいの形を表しているようにも見える。
つまり今回はエロ展開をやりますという宣言が、この和傘を映すカットだったのである。

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次にスィーリア先輩と茜がエロを繰り広げる舞台になった
風車は、風車の形通り、男性器(おちんちん)である。
男性器の中で二人はあんなエロ展開になるわけだ…。

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二人のエロ展開が始まってからの
風車が回転するのは、マスターベーションのイメージだろう。
回転し始めたことで、エロ展開に拍車がかかる。

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風車内で精製される小麦粉は精液/射精のイメージ。
おそらく風車が回転した事で作られている意味でも、射精のイメージなのだろう。
しかも外では学生達が写生(射精)大会を始める展開。
それにつられて、茜達が射精を連呼する状態。

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そんな精液に見立てられているものを体に付けて変装する二人。
外では写生/射精大会の学生に囲まれ、
自身達も射精と連呼してしまったが故に、
精液を身にまとわなくてはいけなかったのだろう。

こんなエロ展開でも主人公は下着を拾おうが
二人が裸の姿を見ても殆ど動じないわで、
改めて貴弘のストイックさが浮き彫りになる展開だった。

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そんなエロ展開が生きるのもキャラクターの絵柄の魅力が大きい。
こもりけいさんのキャラクター原案に
桂憲一郎さんがキャラクターデザイン/総作画監督。
この二人のタッグは、反則級に強いと思う。

今回も桂さんを中心にした作画を拝めて眼福。

まとめ

今回はエロ展開を盛り上げるための要素として、
和傘や風車を性的モチーフとして使用していたのが面白かった。

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一方で写生大会や、最後のクマのぬいぐるみのオチ、
そして最後のムンクの叫びみたいに描かれる主人公というように
展開の面白さも際立っていた。

脚本は本田雅也さん。
こんなにぶっ飛んだ話が描けるのかと驚いた。  
 
可愛い少女達、貴弘の賢人ぶり、魅力的に描かれる馬、そして今回のような展開。
ワルキューレロマンツェの今後の展開に期待したくなる挿話だった。
 
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自己紹介を見る面白さについて 

ネット上にある、自己紹介を見るのは面白いです。
特に自己紹介の項目にある、好きな作品、好きな作り手などの
「好きな○○」を見るのが好きです。

絵描きさんのサイトでは、どんな絵描きさんが好きなのか。
アニメーターさんやアニメーターになりたい方のサイトなら
どんなアニメーターや絵描きさんが好きなのか。

アニメ好きならどんなアニメが好きなのか。
マンガ好きならどんなマンガが好きなのか。

例えば絵描きさんのサイトだと、
その絵描きさんが他のどの絵描きさんが好きなのかがわかると、
その方の絵柄の成り立ちというか、絵のルーツがわかる時もあります。
こうしたルーツなり、その人となりがわかるのが面白いです。

また、学生時代に所属していたサークルでは、
新入生歓迎の時期には、新入生も在校生も自己紹介を書き、
それらを集めて自己紹介のコピー本を作っていました。
そしてコピー本を見ながら、新入生達と談笑することができた点でも
自己紹介のコピー本は、コミュニケーションのキッカケになるものだと思いました。


しかし最近は、自己紹介を見ることが少なくなりました。
そんな時、ある同人誌を見ていたら、再び自己紹介の面白さを発見する機会に巡り会えました。

ある同人誌とは、私の同人仲間のたつざわさんが主催する
アニメマンガ評論刊行会の同人誌「アニバタ」です。
「アニバタ」では執筆者の好きな作品やキャラクターを掲載する項目があります。
これが見ていてとても面白いのです。
 
それはこの執筆者はこの作品が好きだから、こういう記事を書いているのかなど、
自己紹介から執筆者の人となりがわかるのが、面白いのでしょう。

読者側からすれば、執筆者との距離感を近づけて
より面白く記事を読める効果に繋がっていると思います。
この点で「アニバタ」の自己紹介の項目は、
企画した人は、上手い着眼点だなぁと思いました。

その意味で自己紹介を見る面白さは、
自己紹介とその自己紹介者が表現する何か(絵でも音楽でも文章でも)
のセットにあると思いました。

ただの自己紹介ではなく、表現したいものがあってこそ自己紹介が生きる。
そんな事を「アニバタ」の自己紹介は私に気づかせてくれたのだと思います。
 
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[ 2013/11/11 19:44 ] コラム | TB(0) | CM(0)

アニメ嗅覚論~アニメにとって匂いとは何か―境界の彼方 6話 

境界の彼方 6話が面白かった。

この作品は、こんな遊び回もできるのかと驚いた。
その意味ではシリアスとギャグの境界の彼方ともいえる内容だったし、
けいおん(音楽)の京都アニメーションと、
ラブライブ(歌・踊り・アイドル)の花田十輝さんが交差した瞬間でもあった。

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さて、今回は敵の妖夢の花粉を浴びると、とても臭いという状況下で
何度も何度も妖夢に立ち向かうも失敗する展開が微笑ましかった。

本編では名瀬美月が最初に花粉を浴びてしまい
周りはガスマスクをつけなくてはいけないほど臭い。
そして花粉の匂いの被害は拡大しつづける。

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「臭い」「臭い」と各キャラクターは口を揃えて言う。

そんな展開を見ていて思ったのは、
アニメにとって匂いとは何かということだった。

映像と音響で組み合わせで成立する映像表現。
その映像表現のアニメは視聴覚を大いに刺激するが、
こと嗅覚に関しては、視聴者が状況から想像することしかできない。

今回もガスマスクをしなくてはいけないぐらいの匂いだったわけだが、
もしそれぐらい刺激的な匂い(嗅覚)を
他の視覚や聴覚に置き換えて、本編で表現されたらどうなのだろうか。

もしかすると余りにも視聴者の視覚や聴覚を刺激してしまうのではないか。
そうなると、その作品は視るのも聴くのも、大変なのかもしれない。

その意味ではアニメにおける嗅覚の表現はどんなに臭くても、
視聴者に直接的な刺激を与えない、間接的なものである点で
どこまでも誇張しても良い表現領域なのかもしれない。

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むしろガスマスクを着けるビジュアルはそれだけでもギャグになるし、
臭さで顔を歪め、吐いてしまう描写もギャグに転化できる。
「臭い」「臭い」と言っても、上手い具合に視聴者が面白さに転化できる。

何より臭いのは嫌だというのは、一番わかりやすく共感を得やすいものだと思うし、
この共感が、今回の境界の彼方の物語をグッと視聴者を引きつける。

今回の境界の彼方6話は、アニメで上手く「匂い」を使うと、
こんなにも面白い話に仕立てられる事がわかった。

まとめ

他のアニメでも「匂い」を感じる瞬間はあると思う。
キャラクター、お花、から放たれる良い匂い。
またオナラの描写があれば、臭い匂いだろう。

こうした良い匂い・悪い臭いはあるにしても、
その匂いを上手く視聴者に想像させて、視聴者の嗅覚を揺さぶる。

アニメそのものからは匂いは生じないが、
アニメの表現を通して視聴者の想像の嗅覚を揺さぶる作品もまた面白い事がわかった。
 
アニメ作品における「匂い」「嗅覚」にも今後気をつけて見てみたくなった。
 
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[ 2013/11/07 20:29 ] 境界の彼方 | TB(35) | CM(0)