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キテレツ大百科 17話「哀しみのトンガリ.かくれみので一人ぼっち」 

姿を見えなくする発明道具「かくれみの」。
最初はコロ助が使っていたが、トンガリに取られてしまう。
トンガリは様々ないたずらを試みるが、かくれみのが脱げなくなってしまう。

前回の16話に引き続き30分1エピソード。
メインキャラで目立たないトンガリ初メインの回。
今回は発明道具による騒動で話を回すオーソドックスな構成。

かくれみのが脱げなくなり誰にも気づかれず途方にくれる
トンガリの寂しがりな性分が描かれていた。

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仕上げ的にはトンガリの色を塗るのは楽そうだなぁと思ったり。
セル時代の色味をの妙を味わえる。

脚本は青島幸男の息子の青島利幸。
父と同じく放送作家であり、アニメではサザエさんの脚本等を担当。

EDが「レースのカーディガン」に変更。
叙情的な作詞と曲が印象的。

作画監督 渡辺はじめ 原画 田中誠 諸橋信司 佐藤好春
 
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[ 2018/03/31 22:50 ] キテレツ大百科 | TB(0) | CM(0)

キテレツ大百科 16話「パパたちの授業参観.親子で野球大会」 

小学校の父親参観日。
キテレツやブタゴリラの父親たちが参加する中にコロ助も学校に来てしまう。
そして親子共々、野球をすることになった。


今までで一番面白かった。
大事なのはキテレツのアニメの方向性を
決めた部分を感じられたこと。

①コロ助とコロッケの初めての出会い
②熊八が主役級に目立つ(熊田親子の大活躍&暴走)
③発明道具に頼らない展開(+キテレツパパの心意気)

①でコロ助はコロッケに出会う。後の主題歌でも扱われる
コロ助とコロッケの永遠の関係が始まる。

②は度々出てきた熊八が今回はとにかく目立つ。

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ブタゴリラ並みに野菜を使った言葉づかい。
「八百八は野菜の落合」(要は安い・上手い・新鮮の三冠王って言いたいらしい)

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熊八はコロ助をねぎぼうずと言って、二人の因縁が本格的に始まったのも今回。
(ねぎぼうずって、今までにも言っていたような気もするが…)

③は今までは発明道具が引き起こす騒動で話を回していく展開が多かったが、
今回は道具を使うのは卑怯だとキテレツパパがキテレツに叱って
道具を使わせない展開にしていたのが新鮮だった。
パパの男らしさ・パパらしさを上手く見せていた。

熊田親子の活躍が目立ちながらも
最後はキテレツパパや、最後はアウトにはなったが
ブタゴリラから打ったコロ助のかっこよさもきちんと感じられる話。
全体的な構成が見事だった。

今回の脚本は雪室さんかなぁと思ったら山田隆司さんだったので、
キテレツの暴走は雪室さんだけではなく、
山田さんも一役買ってたのかなぁと思いながらクレジットを見ていた。

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あと今回はコロ助と熊八のにらみ合いから試合が始まるカット繋ぎや
コロ助とブタゴリラの勝負が巌流島の決闘に見立てられるなど
面白い画を見せてくれるなどコンテが良かった。

コンテはたなはしまさと=棚橋正人。
1985年版のオバQの演出・タッチの作画監督を担当。

作画監督 山内昇寿郎 原画 時永宜幸 清山滋崇 大谷敦子 小西洋子 横山彰利

今回でED曲「マジカルboy マジカルheart」は終了。クセになる曲だった。
 
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[ 2018/03/30 21:21 ] キテレツ大百科 | TB(0) | CM(0)

「機動戦士ガンダム0080」のリアリズムと磯光雄の作画 

「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」は、
富野由悠季では描けないものを目指していたのではないだろうか。
あるいは富野とは違うリアルを描き出そうとしていた。

それは少年アルから見えた世界。
ニュータイプがいない等身大の人達の物語。
正義も悪も連邦にもジオンにも肩入れせず、
ただただ少年に戦争のリアルを突きつける。

誠実に丁寧にアル達の生活と営みと行動を描き出す事で、
臨場感と迫真性を生み出し、物語の説得力を与えた。
この試みが成功したのは、
1話冒頭の北極の連邦軍基地襲撃の作画によるものだと思う。

0080iso-2.jpg

当作画は磯光雄が主に手がけたのは知られている。(全てではない)。
磯が目指したのは存在感・実在感のある、
さも自分自身が体験させられているかのような臨場感ある作画。
(本人曰く「やはりその場にいて、こういう状況に遭遇したら何がどう見えるかを想像して描いていました」)
この作画が0080を支えるリアルがあったのではないだろうか。

つまり1話冒頭の作画が作品の方向性を指し示したと思う。
磯作画の実在感と臨場感とスケール感が物語冒頭で示されたから、
0080の物語は最後まで強いリアリズムに支えられた。

全6話を見返すと、1話の磯の作画がそこまで浮いているわけでもないことに気づく。
凄いアニメーターの作画は、作品内から浮く傾向もあるが。
0080は極めて作品及び物語の方向性とマッチし寄り添った作画なのだと思う。

さらにいえばヒーロー的に魅せるケレンの印象の作画でもなく、
肩入れしないドキュメンタリー的に魅せる作画だったからこそ
連邦でもジオンでもない少年アルの目線に立った作劇ができたのだろう。
 
作画のエポックとして見られやすい1話冒頭のシーンは
作品の方向性にも極めて貢献していと見返して感じられた。
 
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[ 2018/03/27 21:08 ] ニュース | TB(0) | CM(0)

キテレツ大百科 15話「一寸ガードマン/シャボン玉ドーム」 

・一寸ガードマン

kite15-2.jpg

パパがひったくり犯に襲われる。
キテレツは犯人を捕まえるため「助太刀人形」と「打ち出のマイク」を作る。
人形の威力は絶大で、ガードマンとしての役割を果たすが…

キテレツの道具は効果てきめんだと思う。
むしろ効果が強すぎて、手に負えなくなるケースも多い。
今回も手に負えなくなる形で、他人に奪われた時のリスクの高さを感じさせた。

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それにしてもいかにも怪しいおっさんが出てきて
コイツが犯人?と思っていたら、普通に犯人だった。
何のひねりもなくて、肩透かしを食らった。


・シャボン玉ドーム

シャボン玉を上手く膨らますことができないコロ助のために
キテレツは大きいシャボン玉を作れる「大シャボン玉ストロー」を作る。
みよちゃんの手助けしたり、野球用のシャボン玉ドームを作ったりするが…

キテレツ初期は、主要メンバー以外の子供キャラがよく出てくるなぁと思う。
今回コロ助は二人の女の子と遊んでいたが、印象に残っていない。
いろんなキャラを出してはいるが、残るのは主要5人とその家族と勉三さんということかな。

シャボン玉でドームというのは、放送時期に東京ドームができたからの発想かなぁ。
子供の外遊びにとって雨は敵なので、こういう雨対策ができる道具は憧れる。

今回は道具をメインにしたオーソドックスなだった。

作画監督 渡辺はじめ 原画 田中保 清山滋崇 小西洋子 時永宜幸 横山彰利 斉藤起己
 
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[ 2018/03/26 20:32 ] キテレツ大百科 | TB(0) | CM(0)

ダーリン・イン・ザ・フランキス 11話の演出-叫竜とフランクス達の位置関係とルール作り 

パラサイトのコンビが変わってしまう事が今回描かれた。
フトシとココロ、ミツルとイクノのコンビが入れ替わる形で。
特にミツルのヒロに対する思いと、ココロの思いを受けて
自身の心境の変化を描いた。

こうした舞台の変化もナナの言葉から察するに、
博士の思惑通りなのかもしれない。
13部隊は今までの部隊とは違う運用がなされていること。
思春期の集団による不安定な関係こそ、力を生み出している。

集団・コンビの変化が、個人を集団を活性化させる。
バラバラな思いが、最終的にはひとつになってパワーになるのだろう。

sennsou.png
(参考:11話までの恋愛関係図)



さて演出について。
今回気づいたことだが、ダリフラの戦闘シーンの舞台は荒野が多い。
木や草、川や湖といった自然物がなく、荒野と空のみで舞台が構成されている。
背景に何もない状態なので、フランクスを動かす上で背景的な縛りがない。
むしろダリフラという作品はフランクスを動かさせる為に、
この舞台背景を採用していると思わせるぐらいに。

一方で荒野ということは背景に目印となるものがない。
よって敵味方の位置関係や見せ方に一定のルールを設けないと
画面的にどこに何がいるのかわからない状態になってしまう。

そこで以下のモニターのように、敵味方がどこにいるかがまず示される。

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味方は右上、敵は左下。
要は左下から右上に向かってくる叫竜を、
右上にいるフランクス達が施設(掘削場)を防衛することになる。

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よってフランクス達は画面上では右から左へ(地図上では右上から左下)に動く。

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叫竜は画面上では左から右(地図上では左下から右上)に動く。

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だから叫竜をなるべく右に行かせないようにして撃破したいのだが
攻撃すると敵の破片が分裂したりするので厄介で追い詰められていく。
ミツルとココロの連携も上手くいかず機体が止まるなどして、
叫竜は施設一歩手前まで手を伸ばす。

というように、敵味方の位置関係及び向きを左と右で決めて
そのルールの中で動かすことで、画面に説得力を持たせている。
(むしろ作り手がルール下の制作によってわかりやすく作ることができそう)

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最後も画面右側から左側に着地するストレリチア。
 
以上のように戦闘シーンにおける敵味方の位置関係をダリフラは自覚的に描く。
例えば6話でも左側からやってくる敵に対し、右側で待ち受ける味方というように。

世界の舞台設定が先か、戦闘を描くための背景としてが先かはわからないが、
いづれにせよ荒野という舞台での戦闘に対し、位置関係と動きの向きをルール化することで
ダリフラの戦闘シーンが描かれている。演出とはルール作りでもある。

セックスのメタファーが注目されている本作だが、
戦闘をセックス的な行為として見るならば、
戦闘シーンがどのように描かれているかも一つのポイントになりえると思う。

今回のコンテ・演出・作画監督はA-1が誇るアクションアニメーター鹿間貴裕。 


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おまけ。
ヒロとゼロツーの影付けの境界線が平行になっているのが
デザイン的な画面になっていて好き。
 
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キテレツ大百科 14話「ちょうちんおバケ捕物帖/怪談ボタン灯」 

・ちょうちんおバケ捕物帖

学校の掃除をサボるブタゴリラとトンガリ。
キテレツは二人を懲らしめようと発明道具「必殺召し捕り人」を作る。
しかし必殺召し捕り人はキテレツや家族をすぐに召し捕ってしまう。
ついにブタゴリラを懲らしめようとするが…


キテレツ達が発明道具に翻弄され続ける話。
ちょっとした事でも見逃さずすぐに召し捕る「召し捕り人」の過剰性が
今回のコミカルさのポイント。これは嫌な道具だなぁと思わせるぐらいに過剰。

今回掃除をサボったブタゴリラはかあちゃんのお叱りを受けて
掃除をやることになるという真っ当な話で終わるかと思いきや、
最後は召し捕り人自体が召し捕られるというオチ。
嫌っぽいキャラだけに溜飲が下がったというか。

前回に比べてブタゴリラ暴走度は抑えられていた。

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今回召し取り人がキテレツママやみよちゃんを縛るのがエロスだった。


・怪談ボタン灯

みよちゃんの前で怪談話の時におしっこ漏らした話を暴露されたキテレツは
幽霊を作る「ボタン灯」でブタゴリラを驚かせようとするが…

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キテレツ大百科のオカルト?回。
道具が作り出すホラーにみんなが怖くなってしまう話。


今回は前半・後半ともに発明道具に翻弄される話だった。
そういう道具を2本選んで、今回の話を作ったのだろう。
あとブタゴリラの行動に対して、キテレツが発明道具を作る展開でもあった。
 
個人的に石井文子さんのコンテ・演出回はキテレツの中でも異彩を放っている感じ。
(カメラワークが多いとか、絵の見せ方とか)

作画監督 山内昇寿郎 原画 生野裕子 荒川真嗣 湯浅政明 千葉美幸 動画 佐藤竜雄 
 
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[ 2018/03/24 20:31 ] キテレツ大百科 | TB(0) | CM(0)

キテレツ大百科 13話「雲の上のスイートホーム」 

静かな場所で勉強がしたいみよちゃんのために、
キテレツは「仙境水」を使って雲の上に勉強部屋やスイートルームを作ってあげる。
しかしブタゴリラたちによって、スイートルームは乗っ取られてしまう。

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30分丸々1エピソード。今回は見ごたえがある。
雲の上に理想の住まいを作るという点で
ドラえもんの「雲の王国」に近いアイディアの回だといえよう。
藤子先生、雲に憧れがあるんだろうなぁ。

雲に理想の部屋を作るというのも面白いし、
描かれた雲(美術背景)も良い。

そして何より今回面白かったのはブタゴリラ。
後半雲を乗っ取ってからは、
いつも以上に全てを野菜に例えようとするし、
話せる英語はメロンとトマトしかないと言ったり、
(どちらも英語ではない)
雲が流されて海上に漂流しても危機感が全くなく
天然ボケを連発するなど暴れたい放題。

今回の脚本は雪室俊一。
徐々にブタゴリラの扱いに長けていく事を見せる脚本。
まだまだジャイアンキャラではあるが、
野菜例えキャラと天然ボケが加わって、
変なキャラに変貌を遂げようとしているのが伺える。

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ブタゴリラ達の流された雲は東京タワーにぶつかる寸前で
キテレツに助けられるが、キテレツでは珍しく
東京の都市群が背景で描かれる。
今回は美術背景に見所沢山。

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ブタゴリラ・トンガリと一緒にいるキャラ。
調べてみると名前は近藤というらしい。
子供の頃、キテレツのアニメは見ていたが全然覚えがない。

作画監督 渡辺はじめ 尾鷲英俊 原画 末吉裕一郎 東海林真一
 
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[ 2018/03/23 19:52 ] キテレツ大百科 | TB(0) | CM(0)

キテレツ大百科 12話「脱時機でのんびり/水遊びもほどほどに」 

・脱時機でのんびり

受験で時間を無駄にしたくない勉三さんはキテレツの誘いを断る。
悲しいキテレツは時間の制約から解放される「脱時機」を作り、
勉三さんに憩いを与えようとする。

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時間に追われている現代人にとって
時間を止めながらも何でもできる脱時機は素晴らしい道具。
使い方も難しくなくデメリットも感じさせず、
発明道具の良さを存分に堪能できる回。

勉三さんもリフレッシュできたようで心地よい回だった。
それにしても勉三さん。寝ないようにと足をつねる時の声が変。
肝付さんの演技は面白いなぁ。(亡くなられて残念)


・水遊びもほどほどに

プールが水不足でできない。ブタゴリラはキテレツに泳ぎたいと言う。
キテレツは水を増やすことができる「水増殖丸」を作るのだが…

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キテレツ大百科版「ウォーターワールド」
町が水に浸されるビジュアルは中々に見られないので面白い。

今回のポイントはブタゴリラが井戸の中に水増殖丸を入れてしまうこと。
(これによって町が水びだしになった)
10話の恐竜回でのキテレツ死んじゃったの思い込みと同様に
ブタゴリラは徐々にトラブルメーカーとなる素地が出来上がりつつある。
 
町が水に溢れてしまい、最終的には地球水没まで想像するキテレツ。
キテレツ大百科は話のスケールが大きい。

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最後に。水浸しの町の中にいる
赤マルをつけたオヤジの顔の骨格がすごいなぁと思った。

作画監督 山内昇寿郎 原画 小西洋子 松本小百合 時永宜幸 斉藤起己
  
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[ 2018/03/22 19:35 ] キテレツ大百科 | TB(0) | CM(0)

キテレツ大百科 11話「分身機で人間コピー!?/コロ助学校へ行く」 

・分身機で人間コピー!?

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キテレツの家にお小遣いをくれるおじさんが家にやって来た。
みよちゃんの約束があったキテレツは
自分の分身を作る分身機を使って、二つの事を一緒にやろうとする。

分身機はパーマンでいうコピーロボットに近い発明道具。
ただ分身機の方が数を増やせる点では有利か。

キテレツの分身達が次々にブタゴリラに
「スケボーで遊ぶ子供は知らないか」と聞く展開が面白かった。

キテレツは分身機で二つの事を同時にやろうとしても、
決してうまくはいかないという話ではあったが、
キテレツの家にいたお父さんの飲み友達を
追い出すには有用だったようで。


・コロ助学校へ行く

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コロ助はキテレツの学校に行きたいのだが、キテレツは反対する。
コロ助は如意光で学校へ侵入する。

コロ助が学校で騒動を起こす展開。
コロ助が騒動を起こしたことで、学校の庭を荒らしていた
犯人のアライグマを見つけるという流れに。

アライグマを見つけたコロ助は、学校に知れたら
アライグマがひどい目に合うと思い込んで隠そうとする。
その隠そうとするところに、コロ助の優しさを感じさせる話。
アライグマは学校で飼うことになる、暖かいオチ。

ブタゴリラの何でもヤサイにこじつけて会話する
キャラ設定がだんだん板についてきた感じもした。

前半はちょっとコミカルに、後半はいい話で締めた11話だった。

作画監督 渡辺はじめ 尾鷲英俊 原画 佐藤徹 李康姫 末吉裕一郎 東海林真一
 
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[ 2018/03/20 20:39 ] キテレツ大百科 | TB(0) | CM(0)

ダーリン・イン・ザ・フランキス 10話の演出-オトナ・都市の無機質性と縦・横の画面構成 

今回は大人に憧れるゾロメと現実に現れたオトナとの対話によって
ゾロメのオトナへの幻想が変わっていく話。
(物語の設定的にもいくつか示唆的な点があった)

まずゾロメとオトナ女性は何らかの関係があるのだろう。
ゾロメがオトナ女性と始めて会ったのに懐かしい発言。
オトナ女性が先にゾロメの名前を言い当てた点。

オトナ女性はオトナは生殖行為をしない(過去の話)と言っていたので、
ゾロメの遺伝子の提供者と推測できる。

演出的にも

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大人女性の下半身から顔へと上方向にカメラを映し、
ゾロメにオーバラップさせるカットがある。
これはオトナの女性とゾロメに関係性を示唆させる。

また

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横からお互いの顔、特に目を焦点に映す事で、
目の色が一緒という共通点が鮮明に見えてくる。
(ガラスの映り込みも良い味出している)

他にも

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イスに座った幼少のゾロメ→オトナ女性の絵を連続して繋げている点。

二人の言葉のやり取りを聞いているだけでも、
なんとなく二人の関係性が見えてくるが、
画面演出的にもきちんと関係性があることを見せているように思える。

さらに言えば、アバンのゾロメのモノローグ。

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"不思議に同じ夢を何度も見る なぜかその夢で僕は暗闇の中にいて
遠く眩しい光を見て泣いている 悲しいのか嬉しいのかわからないけど
とめどなく涙が溢れてくるんだ その光はどんどん大きくなって
最後に僕は光に包みこまれ そして大きな叫び声を上げる"

おそらく生まれてくる瞬間をイメージした詩的なモノローグであろう。
生まれのモノローグを最初に持ってきた点でも、
ゾロメとオトナ女性は関係があるのだろう。

しかしそんな二人の関係性を積み重ねておきながら、
物語ではオトナ女性がゾロメとの関係を完全に断ち切る。
(画面的にも一瞬暗転させて、スパッと断ち切っている)
コドモ(13部隊)細菌持ちでオトナとは決定的に違う存在であるのだ。
この断ち切り方が余りにも切れ味が良かった。

ゾロメが抱いていたオトナへのある種の幻想を
自分に関係していたであろうオトナが断ち切った。
大げさに言えば、今回は乳離れの話であったのかもしれない。


今回絵的に特徴があった点として

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キャラを真正面から描くレイアウトと

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真横からのレイアウト(引いても、アップでも)、

主にこの真正面と真横と真俯瞰のカットの連続で物語を積み重ねてきた。

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このある種、規則的で無機質な縦と横の画面の連続は
規則的に四角のブロックで構成される都市の建物群の空間性・無機質感、
あるいはオトナの無機質感と符合するような印象を与える。

以上のように静逸的な真正面と真横の連続で主に繋ぎながら、
あるカットでは回り込んだレイアウト、コミカルな演技(ミクとか)、
最後のドアップのゼロツーの成長した牙、などのスパイスを混ぜてくる。

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こうしたスパイスの中でも最も特徴的なのが、
小気味よくカットを割っている中で
真正面からゾロメがミクについて語るカット。
約22秒。今回の中では長く感じられ、一番重要なシーンでもあるのだろう。

このゾロメの語りが始まる前に、オトナ女性が
ゾロメの名前を言い当てている点でもこの辺りは重要。


オトナと都市の無機質性を縦横の主に画面構成で描き、
ゾロメの淡い期待との決別を描いた10話。
コンテは小倉陳利。ガイナ・トリガーアニメでお馴染みのベテランの仕事を堪能させて頂いた。
 
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キテレツ大百科 10話「コロ助と赤ちゃん恐竜! 南の海の大冒険!!」 

高知県の竜馬湖に恐竜が出現。
キテレツは恐竜を前に作った発明道具「亀甲船」だと思う。
キテレツは亀甲船を探しに、ブタゴリラとトンガリは高知にそれぞれ向かう。

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30分1エピソード回。
キテレツ大百科版「のび太の恐竜」的な話。
恐竜探しは子供のロマン。

キテレツ側の話と、ブタゴリラ側の話が交差しながら
恐竜探しの旅の面白さと、亀甲船の活躍、
恐竜との触れ合いが描かれる名エピソード。

まず気になったのは、
湖に飛び込んだキテレツを近くにいたブタゴリラが
自殺したと思い込むような発言をメディアの前でしている点。

後にトラブルメーカーとして真価を発揮する
ブタゴリラのその兆しが見えるところが印象に残った。
他には恐竜がレタスをおいしく食べているシーンもシュール。

今回は雪室脚本ではあるが、ブタゴリラが発想の飛躍が起こると
話が盛り上がる手応えをここで雪室氏は掴んだのではないだろうか。


亀甲船は木で出来ているように見えるが、
水圧にも負けずに、水門に挟まれてもある程度の耐久性を見せるなど、
とてもしっかりした発明道具だなぁと思った。
キテレツの発明の中でも今回は優秀。

作画監督 山内昇寿郎 原画 佐藤雄三 清山滋崇 吉田利喜
 
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[ 2018/03/16 22:10 ] キテレツ大百科 | TB(0) | CM(0)

キテレツ大百科 9話「思い出カメラ/対決! コロ助対かわら版小僧」 

・思い出カメラ

友人たちの周りで起こる盗難事件に対して、
キテレツは過去を映すカメラ「回古鏡」を作って犯人を探し出す。

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盗難事件の犯人は変なおじいさんと見せかけて
たぶん違うだろうという展開までは読めるのだが、
(犯人は放し飼いにされていたサルだった)
最後はおじいさんが回古鏡で撮影された
60年前の街の姿に感動するという展開。

かつての懐かしい風景に浸るおじいさん。
キテレツの発明道具がきちんと役に立った
序盤の段階では珍しい話だったように思える。

kite9-1]

写真で風景を映すというカットであるが、
小林プロの美術は素晴らしいなぁと思う。

・対決! コロ助対かわら版小僧

みよちゃんが学級新聞を作るのを助けるために、
キテレツは「かわら版小僧」を発明する。
対してコロ助は自分の足で取材を試みようとするが・・・

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前半が良い話だったのに対して、後半はキテレツでよく見られる
発明道具によるドタバタ騒動の展開。
発端はかわら版小僧をゴミ箱と勘違いしたママの誤操作。
前回とは違ってママが騒動の引き金となる。

かわら版小僧が取材内容の中でも
「ブタゴリラはおしゃぶりが好きだった」という話が秀逸。
いい年しておしゃぶり好きなのはちょっとビックリした。

今回は亜細亜堂作画グロス回?なのか、
絵柄はともかく雰囲気がちょいと違うような気がした。

作画監督 後藤真砂子 原画 生野裕子 原博 鈴木玲子 千葉美幸 湯浅政明
 
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[ 2018/03/14 21:38 ] キテレツ大百科 | TB(0) | CM(0)

キテレツ大百科 8話「宇宙怪魔人ブタゴリラ/ミニタウンで遊ぼう」 

・宇宙怪魔人ブタゴリラ

夢や幻を映す発明道具「夢幻灯」でキテレツ達は特撮映画を作ろうとする。

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アニメで特撮映画を作る話は珍しいのではないか。
ミニスケールでの飛行機の撮影など、きちんと特撮作っている感じが良かった。
精巧なミニチュアなどキテレツの作る才能が遺憾なく発揮された感じだ。
今見ると、夢や幻が映せる映画道具はCGなんだろうなぁとか思ったり。

オチは上映会で映画を見たブタゴリラが
映画内のブタゴリラの扱いがひどかったので
ブタゴリラが怒って終わりというオチ。

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コロ助がロボットアニメを見ているシーンがあるが、
原画のクレジット的に横山彰利さんっぽいような気がするのだが…


・ミニタウンで遊ぼう

うるさくしても大丈夫な自由に遊べる場所がほしい。
キテレツはくぐると小さくなる発明道具「縮小門」を利用して模型の町を作り
みんなを招待する。みんなは楽しく遊ぼうとするが・・・

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模型の町作り。マインクラフトのようなサンドボックス的な味わいがある回。
今回は前半後半ともに作る楽しみを感じさせてくれる話だ。

結局、小さくなったことでネコに襲われたり、紙で作った建物に火がつくなど
発明道具のために命の危険にさらされる展開。
キテレツ大百科はハードな展開が続く。

オチはママが火を消してくれたおかげでみんなが助かる展開。
今まではママが騒動の発端や火付けの役割であったが、
今回は逆にみんなの窮地を助ける役割に。
今のところ、キテレツママは発明道具の外側にいるキャラなんだと感じた。

キテレツ大百科のアニメ。
8話まで見てきたが、作画の安定感が高いと思った。
よく動くし、ストレスの感じさせない面白い展開で見せてくれる。

作画監督 山内昇寿郎 原画 小西洋子 時永宣幸 横山彰利 田中二郎 斎藤起己
 
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[ 2018/03/13 20:02 ] キテレツ大百科 | TB(0) | CM(0)

キテレツ大百科 7話「みよちゃんとままごとハウス/わすれん帽!?」 

・みよちゃんとままごとハウス

ガチのままごと遊びが出来る発明道具「こころみの家」を使って
キテレツはみよちゃんとのままごと遊びに浸ろうとするが…

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ガチのままごと遊び「こころみの家」。
子供の二人が、大人になってラブラブにごっこに興じる。
今でいうところのVR的な体験ができる道具なのかもしれない。

なんだかんだでキテレツとみよちゃんは相思相愛なので
キテレツはどっしり構えていればいいのに・・・

今回もキテレツがヨコシマな考えをしたから、
みよちゃんと上手くいかない結果に終わったというオチ。


・わすれん帽!?

メガネを見失ったせいで友紀さんに嫌われた勉三さん。
キテレツは記憶を消せる発明道具「わすれん帽」を使って
友紀さんを忘れさせようとする。

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メガネを失って何も見えない勉三さんの見えないっぷりが面白い。
ちなみに「わすれん帽」は忘れさせた記憶をシリンダーに保管可能。
その記憶がつまったシリンダーが他の人の頭にのっかって、
ドタバタが起こるというのが今回のポイント。

勉三さんの友紀さんの記憶がつまったシリンダーが
犬に入った展開は面白かった。

オチはみよちゃんとの約束をキテレツが普通に忘れていたという感じ。
今回も発明道具に翻弄されるドタバタを描いている。

毎日キテレツを見ていたせいか、
ED曲が頭で自動再生されるようになってきた。中毒的な曲だ。
(ちなみにOP・EDを歌う守谷香はTOSHIの元奥さん)

作画監督 江口摩史介(江口摩吏介?) 原画 中島薫 野村誠司 村日雅彦
 
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[ 2018/03/12 20:03 ] キテレツ大百科 | TB(0) | CM(0)

ダーリン・イン・ザ・フランキス 9話の演出-髪留めとイチゴとゴローと 

今回はゴローとイチゴの話。

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(ゴローから見たイチゴ。焦点は髪留め)

今回はイチゴの髪留めがポイントとなる。

パパからプレゼントがもらった流れで、ヒロはゼロツーに手鏡をプレゼント。
嬉しがるゼロツーを見ているイチゴと、そのイチゴの髪留めを見つめるゴロー。

思いの方向を←で示すなら、
"ゼロツー←ヒロ←イチゴ←ゴロー"
みたいな感じになるだろう。

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この髪留めはヒロからプレゼントされたもの。
ヒロとイチゴの親密性を改めて伺わせる話。
一方でイチゴに髪留めを渡しそびれたのがゴロー。

イチゴが好きなのに(今回まで言葉にできなかった。)届かない思い。
それは幼少の頃に髪留めを渡せなかった事から始まっていた。

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(3人の距離感を画面分割で表現したもの)

イチゴはヒロを見ていて、ヒロもイチゴを見ている。
その中からゴローは残念だけど疎外されていた。

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ゴローは叫竜の中に閉じ込められ、ゴローに助けられたイチゴは
今度はゴローを助けようと、叫竜の中に潜入。
しかしその中で髪留めが流れてしまう。

このシーンがターニングポイント。

今までのイチゴの行動原理はヒロが中心だった。
(リーダーとして云々というのはあくまで役割としての行動原理)
ヒロがどうするか、特にヒロとゼロツーが絡むと感情が高ぶっていた。
そのヒロとイチゴを結ぶ象徴としての髪留めが、ここでなくなっている。

つまりこれ以降のシーンは、
髪留めが外れたイチゴはヒロからの開放を暗示しているともいえる。

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イチゴはゴローに思いの丈をぶつける。ヒロへの思いにも負けない強い叫び。
この前のシーンにはゴローを気遣い、泣くイチゴのシーンもあり、
イチゴはヒロだけではなくゴローに対してもきちんと思いがあるのがわかる。

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イチゴの思いを知り、ゴローはイチゴに手を差し伸べる。

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幼少の頃、始めてイチゴを意識した時はイチゴから手を差し伸べられていた。
今回は逆にゴローから手を出している。王道的な描写の積み重ねだ。

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髪留めを失ったイチゴにゴローは渡せなかった髪留めを渡す。
ヒロの髪留めから、ゴローの髪留めへ。微笑むイチゴ。
それはイチゴの思いの変化を表すものであろうか。

イチゴにとってヒロは特別な人のままであり続け、
イチゴにとってゴローは好きな人へと変化していくのだろうか。
 
毎回イチゴはかわいいのだが、今回のイチゴはいつにも増してかわいい。
 
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キテレツ大百科 6話「帰って来たからくり武者/如意光でひっこし」 

・帰って来たからくり武者

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キテレツの物置にあった「からくり武者」が暴走。
実は勉三さんがキテレツママから譲ってもらったテレビが
からくり武者のコントローラーだった。

前にも書いたが1話から5話まで見ていて、
キテレツママが騒動のキッカケになるパターンが多いなぁと思った。
発明道具に無理解、子供の好奇心に興味がない母親としての設定を使用している。

本筋としてからくり武者を暴走を止めるために
どうするかという流れであり実にシンプルな話。
からくり武者を止めるコロ助にキテレツは武士の姿を見る。
二人の友情が再確認される話だった。

からくり武者と勉三さんの声が一緒なのがちょっと面白い。


・如意光でひっこし

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大きくも小さくもできる発明道具「如意光」。
コロ助の誤操作でキテレツが小さくなってしまう。
元に戻るためにキテレツは頑張るが…

キテレツ大百科流、小人の話。
小さくなると世界が変わることが丁寧に描写されている。
特にキテレツが捨てられたおもちゃの車を修理して
運転するくだりはキテレツのキャラ性を上手く使っていて面白い。

今回ふと気づいたが、原作からキテレツとドラえもんは似ている作品だと思うが、
ことアニメでも音楽が菊池俊輔ということもあって、
ドラえもんでも使われそうな曲がときたまながれているなぁと思った。

作画監督 尾鷲英俊 原画 末吉裕一郎 東海林真一
 
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[ 2018/03/10 20:12 ] キテレツ大百科 | TB(0) | CM(0)

キテレツ大百科 5話「てんぐの抜け穴でらくらくハイキング」 

キテレツ達は勉三さんをリーダーにキャンプに向かう。
どんな遠くでも行き来が可能な発明道具「てんぐの抜け穴」を使って
キャンプを快適に過ごそうとするが…結局遭難してしまう…

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3話に続いてのA・Bパート連続もの。
ドラえもんでいうところのどこでもドアを作ったのはいいが、
当てにしすぎて失敗してしまったのが今回。

それにしてもキテレツ達はどこかに出かけようとすると、
洞窟内で閉じ込められたり、今回のように山で遭難したりと
踏んだり蹴ったりな結果が多い。
3話~5話にかけて必ず死にかけている展開。

キテレツも発明道具があるから安心してしまうのだが、
そのスタンスが油断を招いている。

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キテレツのどこでもドアである「てんぐの抜け穴」は
テープでできているので、誰かに剥がされたりすると
効果を失うのが大きい弱点。

あと今回はキテレツのお母さんが
テープ状の「てんぐの抜け穴」を剥がしてしまうなど
発明道具に全くの無理解なのが悲しい。

最後は助かって、オールOKというオチ。
まだまだ普通な感じの話展開ではある。

作画監督 渡辺はじめ 原画 佐藤徹 清水恵子 李康姫 佐藤雄三
 
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[ 2018/03/08 22:06 ] キテレツ大百科 | TB(0) | CM(0)

キテレツ大百科 4話「くらやみでドキドキ/うらみキャンデー」 

・くらやみでドキドキ

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土砂崩れで洞窟に閉じ込めらたキテレツ達。
酸素が無く、全員が窒息死してしまう展開に。

3話の月旅行では月に不時着して危機して死ぬかもという展開だったが、
4話もキテレツが閉じ込められ死にそうな目に合う展開。
序盤のキテレツはオーソドックスな内容だが、中々にハードな展開。

洞窟に閉じ込められ不満爆発のブタゴリラが犬(ムク)に
八つ当たりしそうになるのは、
まだまだブタゴリラはジャイアンポジションだなぁと思う。

無くしていたと思っていたどこでも通り抜けられる
発明道具「かべぬけ服」を洞窟内で見つけて窮地を脱する。
助かってよかったよかったというオチ。


・うらみキャンデー

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ブタゴリラに復讐したい乙梨のために、
キテレツはうらみキャンデーを発明する。
乙梨は早速ブタゴリラに対して使うが、道具が暴走する展開に。

前半に続いてブタゴリラがいじめっ子キャラという立ち位置。
キテレツもブタゴリラにいじめられているし。

序盤は主要キャラ以外の同世代キャラが出てくるなぁ。
2話の清角といい、今回の乙梨といい。
こういうキャラが今となっては新鮮。

それにしても乙梨の家を訪ねたキテレツ達が部屋に入ると
藁人形を釘で打ち続ける乙梨の姿があったのが絵的に強烈だった。

また序盤は発明道具が話の主軸になっている構成であり、
ドラえもん的な話でもあるのだなぁと思う。

原画 渡辺はじめ 佐藤雄三 吉田利喜 清山滋崇 斎藤起己
 
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[ 2018/03/07 21:00 ] キテレツ大百科 | TB(0) | CM(0)

キテレツ大百科 3話「手づくりロケットで月までアドベンチャー」 

キテレツはキテレツ斎様でも成し得なかった月旅行へ挑戦する。
土管の宇宙船を作り上げ、月を目指すが…

3話にして月旅行。スケールがでかい。
土管の宇宙船というのが藤子先生らしいというか、
でも宇宙を目指す船が土管なのがすこしふしぎ的っぽくて良い。

空を飛んだ土管の船は壊れて月に不時着したようだけど、
不時着した先が実は映画の撮影セットだったというオチ。
どういう経過で映画のセットにたどり着いたのか。
この圧倒的飛躍が雪室俊一的というか。
悔しいけど面白い。

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でもこういう広い空間の絵を先に出して、
キテレツが本当に月に着いたと見せかけて

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実はセットでした、と言われても…。
完全に絵で騙しにかかっている。それが面白いんだけど。



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キテレツが作った土管の宇宙船。
船内のディテールがとてもかっこいい。
今回の原画陣の中でこういうカットが得意そうなのは横山さんかな。
(奥行きも感じさせるレイアウト)

原画 小西洋子 横山彰利 田中二郎 時永宣幸
 
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[ 2018/03/06 19:42 ] キテレツ大百科 | TB(0) | CM(0)

キテレツ大百科 2話「サクラ散ル勉三さん/動物しばいを作るナリ」 

・サクラ散ル勉三さん

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勉三さん初登場回。
好きな人ができて、彼女に近づきたい勉三さんを
キテレツの発明道具「羅部身膏」(すごい当て字だ!)で助ける展開。

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ちなみに羅部身膏の効果は強力。
結局、勉三さんが道具で助けられるのが嫌だというが、
その態度に彼女が好感を持つという話。

道具に頼らないという結論で
きちんと教訓めいた感じで話が進んでいる。
初期のキテレツの生真面目さを感じさせるエピソード。
勉三さん(肝付さん)の声を聞くと藤子アニメを見ているなぁと感じさせてくれる。

キテレツも発明に没頭してみよちゃんに嫌われてしまったが最後は和解。
収まるべくして収まった、ハートフルなお話だった。
キテレツがみよちゃんに羅部身膏を使わないの点に彼の純情性を感じる。

・動物しばいを作るナリ

動物劇団をキテレツの発明道具「動物あやつり機」を
使って集めようとするコロ助。
そこに自分の飼い犬をいじめる清角悪三に出くわす。

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動物が自由自在に立ち上がり喋ったりするのは
道具の効果とはいえ中々にシュール。
その後のキテレツのナンセンスな方向性を少し感じさせる。

飼い犬をいじめる清角悪三を懲らしめようとして
コロ助は動物をあやつって清角を追い詰める。
その時に飼い犬が清角を守ろうとして、清角が反省する展開は
ちゃんといい話でまとめようとしているのがわかる。

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コロ助の回り込み。クレジット表記を見る限り、後半のコンテは池田成。
この回り込みにはあにまる屋魂を感じさせる。

作画監督 高橋明信 原画 兵藤敬 吉田利喜 佐藤雄三 辻佳宏 柳瀬譲二
 
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[ 2018/03/05 20:11 ] キテレツ大百科 | TB(0) | CM(0)

ダーリン・イン・ザ・フランキス 8話の演出-思春期と遊びと死と 

今回は13部隊が男の子、女の子が思春期的な問題、
「裸をいやらしい目で見ていた問題」というくだらない問題から
人間の一生の課題である「死」を始めて意識する展開であった。

今回のサブタイトルの元ネタになったであろう
郷ひろみの歌「男の子女の子」の歌詞の中で

「一度の人生 大事な時間」 とある。

まさに13部隊にとって今が大事な時間であり、
一度の人生である事を意識した話であった。
(今回の話はこの歌を元に脚本を起こしたかのようだ)

では大事な時間=思春期とは何なのだろうか。
それはくだらない・必要以上の意地を張ったり、
ゼロツーのいう「遊び」に本気になることであり
自分が男や女である事を意識すること、ではないだろうか。

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(ヘイヘイヘイ おいで 遊ぼう-男の子女の子の歌詞)

男の子と女の子同士がくだらない意地の張り合いで
お風呂で「遊び」を興じるのも思春期そのものなのだろう。

無限に湧いて出る風呂桶もくだらなさ=思春期を、
子供の遊びを上手く演出するものとして機能している。

一方でオトナ達は今回の思春期の行動をイレギュラーとして見ている。
ダリフラの世界では思春的なくだらない遊びに興じることはないのだろう。
あくまで叫竜と戦うためだけのコドモでしかないのだろうか。

いずれにしても戦い・生き残れなければ死ぬ。
思春期に訪れる自身の身体と心の変化の最終的な先にある「死」。

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(ヘイヘイヘイ 夢があふれる-男の子女の子の歌詞)

身体の変化。生殖。希望。

「死」だけではない、希望や夢もある事を
本から知った知識でココロから語られる。

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(僕らの世界へ走っていこうー男の子女の子の歌詞より)

こうした思春期の遊びはゼロツーの動作で表現される。
遊びとは動き回ることでもある。

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ダリフラはシネスコ(横長の画面)になることがある。
上記のヒロとゼロツーが夕日の屋根上で喋るシーンでもそうなる。

そしてケンカする事を「人間らしい」ことというゼロツー。
人への憧れを抱くゼロツーにとって思春期の過程こそ
人間になれる道なのかもしれない。
ゼロツーの素直な思いが聞ける重要なシーン。
おそらくシネスコは重要シーンですよという合図なのだろう。

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(見つめる男の子-男の子女の子の歌詞より)

一方でアバンで叫竜の液体に触れた女の子達のスーツが
溶けて裸になるシーンでゾロメとフトシの表情を見せるときに
画面が通常からシネスコになるシーンがある。
(今回ダリフラでは始めて使われた)

これは先ほどのダリフラの重要シーンではシネスコが用いられる
演出パターンを応用した一種のいたずら的遊びなのだろう。
こういう遊びもまた思春期的である事を表現する演出だと私は見る。

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(セピア的な色彩が振り返った過去感を醸し出している)

以上のように今回は思春期とは何かを問うような回だった。
ケンカして、コミカルで、お遊びで、でも本気で、でも死を意識して、仲直りして
思春期のすべてが詰まったかのような話だった。


今回の絵コンテは岡村天斎。個人的には岡村天斎は
カウボーイビバップのカウボーイファンクのような
ハメを外すような話でこそ真価を発揮する方だと思っている。
今回はお遊びある密度な画面と小気味よいカット割りで
岡村氏の良い味が出ていた画面作りだったと思う。
 
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キテレツ大百科 1話「ワガハイはコロ助ナリ/潜地球で宝探し!」 

・ワガハイはコロ助ナリ

キテレツとコロ助がケンカして家出して、みんなで探す話。

コロ助が家出する中でみよちゃん・ブタゴリラ・トンガリなど
主要キャラクターを自然に出してくる展開に構成のうまさが光る。

今1話から見返すと、最初からコロ助が発明されていたり
人間関係もすでに出来上がっている所からのスタートなのが意外だった。

・潜地球で宝探し!

みよちゃんとトンガリが城山に行こうとしたら悪い奴らがいて、
ブタゴリラが捕まってしまう。キテレツは潜地球で城山に向かう。

キテレツの発明(潜地球)が活躍する話。
最初の1話はオーソドックスな話が多い。
なんか発明道具もののテイストで話を組み立てている感じ。
というか最初は15分2話構成だったのも意外。


キテレツ1話は作画も良い。
作画はキャラの線に迷いがない感じで明快に描かれているのが良い。

美術も良い。

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(小林プロ感溢れるゴミ山)

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(温かみを感じさせる山の景色)

あと

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みよちゃんのパンチラもあり、1話として不足なしの内容である。

作画監督:尾鷲英俊 原画:末吉裕一郎 東海林真一
  
OPが福富さんっぽい。
 
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[ 2018/03/03 19:40 ] キテレツ大百科 | TB(0) | CM(0)

キテレツ大百科 97話「21世紀からブタゴリラ親子がやって来た」 

キテレツ大百科は面白いなぁ。

今回の大筋は未来のブラゴリラ親子がやってきた。
ブタゴリラの息子の野菜嫌いをなおす為にキテレツに会いに来たという。
野菜嫌い克服のために勉三さんの家で美味しい野菜料理を食べる会を開く展開に…。


ドラえもんでもお馴染み、未来からやってきたネタ。
何気にタイムパラドックスネタが仕込まれていて、
今のブタゴリラと未来のブタゴリラが出会うと宇宙が爆発する緊張感ある展開。
みんなが二人を出会わないように苦心するのが面白い。

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(この絵が出てきたとき、笑ってしまった)

またみよちゃんと結婚できないと勝手に思ったキテレツは寝込んだり、
結局みよちゃんと結婚できる未来を知った
キテレツがみよちゃんにやたら意識する所が面白い。
キテレツかわいいなぁ。
 
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今回の発明道具は対象者の記憶を1~2時間消せる「記憶消滅灯」。
ブタゴリラの記憶を消去するために使用された
いざのためとはいえ怖い道具を持ち歩き、普通に使用するキテレツは怖い。


未来のブタゴリラはきちんと大人になっているのが好感が持てる。
息子も可愛い。良いキャラクター達だ。

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今回好きな絵。

作画監督に佐藤好春 原画に井上鋭
 
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[ 2018/03/02 22:06 ] キテレツ大百科 | TB(0) | CM(1)

キテレツ大百科 80話「極秘情報! ブタゴリラは女だった?!」 

キテレツ大百科はまずサブタイトルが面白い。

ブタゴリラは女ではないし、
極秘情報でもないし、
何一つとして合っていない。

でも極秘情報・ブタゴリラ・女の3つのワードを合わせると、
とても印象強いサブタイトルになる。


内容も秀逸。

ブラジルのおじさんがブタゴリラを名前で勝手に女の子だと思っていて
ついにおじさんがブタゴリラに会いに来るというので、
キテレツ達がブタゴリラを女の子に化けさせて誤魔化すようにする展開。

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結局、おじさんにバレてしまうのだが…

他にも小さくなったブタゴリラは雛人形たちと会話ができてしまうなど
(理由はさっぱりわからないが、とにかく話せる)
不思議なことが当然のように起こる。それが面白い。
この意味があるようで意味が全くない感じの話はとても好き。


絵的には、シンプルな線のキャラと目に優しい色合い。
レイアウトもしっかりしていてとても見やすい。
画面で何が起こっているか、どんな展開なのかが頭にきちんと入る。

作画監督:尾鷲英俊 原画:末吉裕一郎 
 
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[ 2018/03/01 22:14 ] キテレツ大百科 | TB(0) | CM(0)