現実をギャルゲーのように攻略するセカイ！！

「俺は新世界の神になる」
デスノートの主人公：夜神月の有名な台詞ですね。
主人公の桂木桂馬はこんなこと言ってませんが、1話を見る限り、そういう話にも見えました。

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－はじめに(原作者についてとか)－

原作未読です。

ただデビュー作「聖結晶アルバトロス」は
連載初回からリアルで読んでいました。

聖結晶アルバトロス 1 (少年サンデーコミックス) (2006/04/18) 若木 民喜 商品詳細を見る

原作者：若木民喜さんはデビューから連載獲得に至るまで10年かかった苦労人です。
サンデーの表紙に描かれていた可愛さにあっという間に惹かれ、
さらにいえばアニメ的な絵柄がツボで毎回追いかけて読んでいました。
(この人は絶対人気出るから、ツバ付けておこうという感覚もありました)

ただデビュー作は試行錯誤の連続で週間連載に対応できない部分も感じ、
結局は人気を獲得するに至らず、短期で連載終了になりました。
なので連載終了の報は残念でした。膨大に伏線張っていたのに･･･。

ただ本作の「神のみぞ知るセカイ」が連載開始からすぐに人気だと聞き、
絵柄がアニメに向いている事もあって、いつか必ずアニメ化されると信じていました。
という事で、アニメの方はちゃんと見ます(そのうち原作も読みます)。

原作者自体が面白い方ですね。
有名なのがブログで残金が絶望的(残金2桁だっけ？)に無い事を話題にしたでしょうか。
連鎖獲得までの秘話や雑誌連載の苦労を語り
ブログではアニメやマンガ、ゲームについての記事を読んでいました。

シリーズ構成：倉田英之、キャラクターデザイン：渡辺明夫
制作がマングローブというのは、興味をそそられる布陣です。

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－感想－

①　お話について

物語は現実よりギャルゲーが好きで現実から眼をそむけていた主人公：桂木桂馬が
あるキッカケ(自分の危機)によって現実への回帰を図る作品のように見えました。



「リアルなんてクソゲー」
「ゲームの美少女しか必要が無い」という主人公：桂木桂馬。

彼にとって始めて、切実な理由から現実セカイの少女をゲームのように攻略する事。
それはどんな理由があれ、彼にとっては現実への回帰なのでしょう。

でも主人公がプレイするゲームもこの作品セカイ自体も
我々から見れば虚構の世界です。
空から変な美少女がやってくる所も、その美少女が陸上部の女の子達が
着ていた短パンをブルマに変える事ができるのも、桂木桂馬が住むセカイも
桂木桂馬がやっているゲームも同じギャルゲーのセカイなのかもしれません。
(この辺りは夢が夢に浸食される「うる星やつら、ビューティフルドリーマー」に似た構造です。)

現実のセカイが別のセカイのルールに侵食されていくメタな世界。
それを遊戯の神である桂木桂馬自身が侵食していく。未来のシナリオを作っていく。
多くの作品の主人公は未来への道程を熱血や根性、または知性・情熱によって切り開く。
一方、桂木桂馬はゲームのように物語を切り開いていく自覚的な主人公です。
彼もまたこの作品でゲームの主人公という役割を当てられている感覚です。。

さて主人公の名前の「桂馬」ですが将棋の中でも特別な動きをしますね。
この辺りを「ゲーム」と見立てて、名前を付けたのでしょうか。　



主人公がそのセカイで神にも等しい能力を持ち、セカイを変えていくというのは
「デスノート」や「コードギアス」にも通じそうですが、
この辺りは今後の展開を見極めて考察しないといけないでしょう。
まさに「神のみぞ知るセカイ」です。
確実にいえるのは桂木桂馬・ルルーシュ・夜神月もセカイを飲み込む
圧倒的な自尊心と洞察力と推理力を持って問題を解決する点では共通します。
膨大にやり込んだ過去のギャルゲーを肥やしにして推理していくサマは
同じサンデー連載の「名探偵コナン」にも似たような構造なのかもしれません。
というかサンデーの作品マンガを良い意味で取り入れている作品なのかもしれません。

こうした部分は原作の要素なのでしょうが、原作者は自覚的な方なのでしょう。
原作者自体が自分の人生やマンガ連載・マンガそのものを
ゲームのように観察しないと獲得できない物語構造です。


②　絵について



アニメ化される時、キャラクターデザインが渡辺明夫と聞いて
「それはピッタリすぎるチョイスだろう」と思ってました。
渡辺さんはTV版の「それいけ宇宙戦艦ヤマモトヨーコ」の頃は絵柄が苦手でしたが、
(何でOVAのキャラデザの中沢一登じゃないんだって怒ってたぐらいに)
「ナースウィッチ小麦ちゃん」であっという間に私の心を鷲掴みにしました。
「小麦ちゃん」も「魔界天使ジブリール2」のOPの絵も大好きです！！

本作では原作者の絵柄を最大限尊重しつつも、渡辺色も十分に発揮され
よりアニメ的で魅力ある絵柄にブラッシュアップされています。
彼女達の絵を見ているだけで幸せな感覚に陥ります。




やっぱり渡辺絵は可愛いですな！！！
(作画監督は川村敏江さんでしたね)

---

③　最後に

気になるのは、今後の話展開ですね。どう転がすのかが気になります。
まだ１話ですから、作品の引き出し全て見せてもらっているわけではないですしね。
その意味で、何を見せたいのかに注目です。
　

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－はじめに(原作者についてとか)－

原作未読です。

ただデビュー作「聖結晶アルバトロス」は
連載初回からリアルで読んでいました。

聖結晶アルバトロス 1 (少年サンデーコミックス) (2006/04/18) 若木 民喜 商品詳細を見る

原作者：若木民喜さんはデビューから連載獲得に至るまで10年かかった苦労人です。
サンデーの表紙に描かれていた可愛さにあっという間に惹かれ、
さらにいえばアニメ的な絵柄がツボで毎回追いかけて読んでいました。
(この人は絶対人気出るから、ツバ付けておこうという感覚もありました)

ただデビュー作は試行錯誤の連続で週間連載に対応できない部分も感じ、
結局は人気を獲得するに至らず、短期で連載終了になりました。
なので連載終了の報は残念でした。膨大に伏線張っていたのに･･･。

ただ本作の「神のみぞ知るセカイ」が連載開始からすぐに人気だと聞き、
絵柄がアニメに向いている事もあって、いつか必ずアニメ化されると信じていました。
という事で、アニメの方はちゃんと見ます(そのうち原作も読みます)。

原作者自体が面白い方ですね。
有名なのがブログで残金が絶望的(残金2桁だっけ？)に無い事を話題にしたでしょうか。
連鎖獲得までの秘話や雑誌連載の苦労を語り
ブログではアニメやマンガ、ゲームについての記事を読んでいました。

シリーズ構成：倉田英之、キャラクターデザイン：渡辺明夫
制作がマングローブというのは、興味をそそられる布陣です。

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－感想－

①　お話について

物語は現実よりギャルゲーが好きで現実から眼をそむけていた主人公：桂木桂馬が
あるキッカケ(自分の危機)によって現実への回帰を図る作品のように見えました。



「リアルなんてクソゲー」
「ゲームの美少女しか必要が無い」という主人公：桂木桂馬。

彼にとって始めて、切実な理由から現実セカイの少女をゲームのように攻略する事。
それはどんな理由があれ、彼にとっては現実への回帰なのでしょう。

でも主人公がプレイするゲームもこの作品セカイ自体も
我々から見れば虚構の世界です。
空から変な美少女がやってくる所も、その美少女が陸上部の女の子達が
着ていた短パンをブルマに変える事ができるのも、桂木桂馬が住むセカイも
桂木桂馬がやっているゲームも同じギャルゲーのセカイなのかもしれません。
(この辺りは夢が夢に浸食される「うる星やつら、ビューティフルドリーマー」に似た構造です。)

現実のセカイが別のセカイのルールに侵食されていくメタな世界。
それを遊戯の神である桂木桂馬自身が侵食していく。未来のシナリオを作っていく。
多くの作品の主人公は未来への道程を熱血や根性、または知性・情熱によって切り開く。
一方、桂木桂馬はゲームのように物語を切り開いていく自覚的な主人公です。
彼もまたこの作品でゲームの主人公という役割を当てられている感覚です。。

さて主人公の名前の「桂馬」ですが将棋の中でも特別な動きをしますね。
この辺りを「ゲーム」と見立てて、名前を付けたのでしょうか。　



主人公がそのセカイで神にも等しい能力を持ち、セカイを変えていくというのは
「デスノート」や「コードギアス」にも通じそうですが、
この辺りは今後の展開を見極めて考察しないといけないでしょう。
まさに「神のみぞ知るセカイ」です。
確実にいえるのは桂木桂馬・ルルーシュ・夜神月もセカイを飲み込む
圧倒的な自尊心と洞察力と推理力を持って問題を解決する点では共通します。
膨大にやり込んだ過去のギャルゲーを肥やしにして推理していくサマは
同じサンデー連載の「名探偵コナン」にも似たような構造なのかもしれません。
というかサンデーの作品マンガを良い意味で取り入れている作品なのかもしれません。

こうした部分は原作の要素なのでしょうが、原作者は自覚的な方なのでしょう。
原作者自体が自分の人生やマンガ連載・マンガそのものを
ゲームのように観察しないと獲得できない物語構造です。


②　絵について



アニメ化される時、キャラクターデザインが渡辺明夫と聞いて
「それはピッタリすぎるチョイスだろう」と思ってました。
渡辺さんはTV版の「それいけ宇宙戦艦ヤマモトヨーコ」の頃は絵柄が苦手でしたが、
(何でOVAのキャラデザの中沢一登じゃないんだって怒ってたぐらいに)
「ナースウィッチ小麦ちゃん」であっという間に私の心を鷲掴みにしました。
「小麦ちゃん」も「魔界天使ジブリール2」のOPの絵も大好きです！！

本作では原作者の絵柄を最大限尊重しつつも、渡辺色も十分に発揮され
よりアニメ的で魅力ある絵柄にブラッシュアップされています。
彼女達の絵を見ているだけで幸せな感覚に陥ります。




やっぱり渡辺絵は可愛いですな！！！
(作画監督は川村敏江さんでしたね)

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③　最後に

気になるのは、今後の話展開ですね。どう転がすのかが気になります。
まだ１話ですから、作品の引き出し全て見せてもらっているわけではないですしね。
その意味で、何を見せたいのかに注目です。