視聴者に「お前ら、これについて来れるか」と
いわんばかりのお話と展開。
今期ぶっちぎりの上級者用アニメです!!森脇真琴監督とふでやすかずゆきが送る挑戦状。
我々は「ミルキィホームズ」という挑戦を解決できるのでしょうか!
-感想ー2話を見て、やはり上級者向けアニメだと再確認できました。
上級者アニメという観点から見ると、素晴らしい出来です。上級者アニメというのは、面白さや楽しさがわかりやすく提供される作品ではありません。
今期でいえば「禁書2期」「俺妹」などがそうでしょう。
しかし上級者アニメは視聴者側が様々な視点を駆使し、能動的な視聴態度を取る事で
面白さ・楽しさを獲得する作品です。受け身ではより面白くなれない。こうした上級者向けアニメを楽しむためには
① お話・展開・個々の描写等、色んなレベルで突っ込み所がありすぎる
② この突っ込み所を制作者側が仕掛けているので、その部分を生暖かく見て楽しむ。こうした①②の過程を経る事が大事でしょう。
だから物語の重厚性や物語全体の整合性を重視する態度は真っ先に捨ててください。
その場その場の愉快な展開や変な展開を楽しんで下さい。1話の感想でも似たような事を書きましたが、
話が突飛になればなるほど、展開や描写がおかしくなればなるほど、
この作品にとって良い事であり、それがこの作品の価値なのです。
だから予想以上の超展開を期待しましょう。


さて本編です。
今回、特に興味深いのはキャラクターに対して作り手の視線がドライですよね。少なくとも作り手は感情移入して作ってはいない。
むしろキャラクターを徹底的に使い、面白さ・おかしさを表現する気概に満ち溢れています。今回、最もそれが顕著に現れていたキャラはコーデリアですね。もはや2話でキャラが壊れている。
例えば、コーデリアさんが「みんな仲良くしよう」と言っても、
真剣みが感じられず、作り手にそんな事を思っているような節が見当たらないです。
特に凄かったのは下の
「ふきだしを使ったツッコミ演出」でした。
「私の眼力がこんなになまくらだったとは、ふがいない、
ありえない、たまらない」
という
ストーンリバーに対して
「ハラ切れハラ」。
「誰にでも間違いはありますよ」という
シャーロックに対して
「おまえとかな」このふきだしは他のキャラが言ってるのではなく、
実は発端となったネコ(かまぼこ)、
そして制作者側の脈絡無いツッコミです!!
なぜこのふきだしがネコ「かまぼこ」だとわかるか、
ふきだしに「鈴」が刺さっているからです。
ネコ=鈴という連想なのです。それにしてもキャラクターに対して
「ハラ切れ」って・・・。凄すぎる。
この演出は、物語が後半、パンが無い事が問題となり、犯人が猫の「かまぼこ」なのを庇った
コーデリアが犯人でないのがわかった後、みんなが集まってからの場面でありました。
そしてこのふきだしには、神的存在、つまり制作者側の想いが込められています。
正直、ツッコミが悪乗りしすぎていて、パンクっぽくすらあります。
本当であれば、こうした部分は視聴者が突っ込みを入れる所なのに
制作者側からこんな具体的に突っ込みをいれられたら、どうしたらいいんだ!
この制作者側の悪乗り態度を突っ込むしかありません!!
こうしたツッコミを通してこの作品とコミュニケーションを取っていくのだと思います。
この演出だけでもこの回は見る価値があった!! 次回以降もおそらく展開や内容がエスカレートしていくでしょうが、
これは制作者側から視聴者への挑戦状でもあります。
我々は「ミルキィホームズ」の挑戦を我々視聴者が探偵となって
高度な楽しみ方を説いていかねばならないでしょう。
- 関連記事
-
-感想ー2話を見て、やはり上級者向けアニメだと再確認できました。
上級者アニメという観点から見ると、素晴らしい出来です。上級者アニメというのは、面白さや楽しさがわかりやすく提供される作品ではありません。
今期でいえば「禁書2期」「俺妹」などがそうでしょう。
しかし上級者アニメは視聴者側が様々な視点を駆使し、能動的な視聴態度を取る事で
面白さ・楽しさを獲得する作品です。受け身ではより面白くなれない。こうした上級者向けアニメを楽しむためには
① お話・展開・個々の描写等、色んなレベルで突っ込み所がありすぎる
② この突っ込み所を制作者側が仕掛けているので、その部分を生暖かく見て楽しむ。こうした①②の過程を経る事が大事でしょう。
だから物語の重厚性や物語全体の整合性を重視する態度は真っ先に捨ててください。
その場その場の愉快な展開や変な展開を楽しんで下さい。1話の感想でも似たような事を書きましたが、
話が突飛になればなるほど、展開や描写がおかしくなればなるほど、
この作品にとって良い事であり、それがこの作品の価値なのです。
だから予想以上の超展開を期待しましょう。


さて本編です。
今回、特に興味深いのはキャラクターに対して作り手の視線がドライですよね。少なくとも作り手は感情移入して作ってはいない。
むしろキャラクターを徹底的に使い、面白さ・おかしさを表現する気概に満ち溢れています。今回、最もそれが顕著に現れていたキャラはコーデリアですね。もはや2話でキャラが壊れている。
例えば、コーデリアさんが「みんな仲良くしよう」と言っても、
真剣みが感じられず、作り手にそんな事を思っているような節が見当たらないです。
特に凄かったのは下の
「ふきだしを使ったツッコミ演出」でした。
「私の眼力がこんなになまくらだったとは、ふがいない、
ありえない、たまらない」
という
ストーンリバーに対して
「ハラ切れハラ」。
「誰にでも間違いはありますよ」という
シャーロックに対して
「おまえとかな」このふきだしは他のキャラが言ってるのではなく、
実は発端となったネコ(かまぼこ)、
そして制作者側の脈絡無いツッコミです!!
なぜこのふきだしがネコ「かまぼこ」だとわかるか、
ふきだしに「鈴」が刺さっているからです。
ネコ=鈴という連想なのです。それにしてもキャラクターに対して
「ハラ切れ」って・・・。凄すぎる。
この演出は、物語が後半、パンが無い事が問題となり、犯人が猫の「かまぼこ」なのを庇った
コーデリアが犯人でないのがわかった後、みんなが集まってからの場面でありました。
そしてこのふきだしには、神的存在、つまり制作者側の想いが込められています。
正直、ツッコミが悪乗りしすぎていて、パンクっぽくすらあります。
本当であれば、こうした部分は視聴者が突っ込みを入れる所なのに
制作者側からこんな具体的に突っ込みをいれられたら、どうしたらいいんだ!
この制作者側の悪乗り態度を突っ込むしかありません!!
こうしたツッコミを通してこの作品とコミュニケーションを取っていくのだと思います。
この演出だけでもこの回は見る価値があった!! 次回以降もおそらく展開や内容がエスカレートしていくでしょうが、
これは制作者側から視聴者への挑戦状でもあります。
我々は「ミルキィホームズ」の挑戦を我々視聴者が探偵となって
高度な楽しみ方を説いていかねばならないでしょう。
- 関連記事
-