-感想-映司の重い過去が語られました。まさか旅の途中で、内戦にも遭遇していたとは。世界レベルで放浪していたのですね。
そんな内戦での少女を救えなかったトラウマとその事によって今回、爆破を見抜いた事。
生きる事は何事も経験であり、次に生かせる機会があるのだなと感じました。
それにしても内戦というモチーフを持って来たのはビックリ。
今までライトな感じで話が進んでいただけに、この
「内戦」という言葉が重く感じる。
こうした放浪体験が人を助けたいという映司の性格を形成したのかもしれません。
また、かつての少女を救えなかったからこそ、より救いたいという気持ちもあるでしょう。
今後も映司の放浪体験が聞けるかもしれませんね。「爆発も欲望である」というアンクの指摘は面白いです。爆破衝動というのは個々人で持っているでしょう。
例えば映像作品の爆破はかっこいいですが、内戦の爆破は悲惨なものです。
(この爆破が欲望と結びついて内戦の話をする繋がりにもなりました。)
そんな爆破。今回もサメヤミーを倒した後に爆発しましたが、
このヤミーの爆破も視聴者側の欲望と結びついているのではないかと思いました。
つまり敵が爆発する事は敵を倒したというわかりやすい表現であり
この敵の爆発が起こる事によって視聴者が快感・欲望を得られる。
この事を暗喩させているのかなと感じました。
さらにヤミーを倒すと、ヤミーから欲望の象徴であるメダルが放出されますから、
爆破とメダル、2重の意味で視聴者の欲望を満たす表現がされているだと感じました。
爆破とメダルが放出されるシーンにはカタルシスという欲望を感じます。
メズールとウヴァさんという難敵二人をラトラータコンボで追い払いましたね。
ただラトラータコンボになっただけでメズールさんに
相当のダメージを与えていた事を見ると、コンボは強烈なのでしょう。
ダメージを追ったメズールさんの声がエロかったです。
またメズールさんからメダルを剥がしたのは大きな収穫ではないかと思いました。
肩に乗せた人形に話しかけるような形で人と話す、
今回の新キャラである
真木さん。
どうやら
鴻上生体研究所の所長のようです。
サメヤミーとの決着後に姿を見せ、アンクの「何者だ?」の問いに
「人はその人生をまっとうするまで何者でもない」という返しはちょっとかっこ良すぎましたね。
確かに生きている途中である作品世界の人物や視聴者含めて何者でもないのでしょう。
だから、この台詞に共感してしまう、カッコ良く思えるのでしょう。
現状は鴻上さんの思うがままの展開になっていますね。
毎日取り立てに来る里中さんのドSぶりが半端ありません。
鴻上生体研究所が設立10周年を迎えましたし、
彼の真の目的は当分は明かされそうにないですね。
次回10話は「拳と実験と超バイク」です
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