感想前半は丸竜、後半はざくろに焦点をあてたお話でした。
この二人は前回で、心にしこりが残ったキャラクターです。まず九竜くん。二人を守れない非力さ、そして二人の変わらない好意に戸惑うばかりのようです。
そんないたためない丸竜を雪洞と鬼灯が己の昔話を語ります。
二人の語り口調や内容が寓話的で(まぁ作品自体が妖怪が出てきたりと寓話的ですが)
そのショッキングな内容に丸竜くんはまたまたショックを受けるようです。
自分がいかに甘い世界で過ごしていたか、しかも彼女達は平然と話す。
自分と彼女達の違いに尚更戸惑うように見えました。


よく考えると、厳しい話ですが、丸竜くんには現状では何の能力も無く、
今後もいきなり飛躍的に強くなったり、特殊能力が身につくわけではないでしょう。
そして彼が強くなりたいといっても、すぐに強い妖怪相手に勝てるのでしょうか。
だから大事なのは、現状の己の非力さはしかたがないにしても
心を強く持つこと、雪洞と鬼灯を信じて・協力し合って
困難に立ち向かう事なのでしょうね。それが雪洞と鬼灯への信頼を応える事になります。二人も丸竜に強さを求めているわけではないのですから。
雪洞と鬼灯には丸竜の笑顔と前向きな心が何よりの支えになるのでしょうから。
まぁこの3者はうまくやっていくでしょう。
次にざくろです。お母さんの存在を前回突きつけられたわけですが、
彼女は平静としていられないようです。
櫛松もざくろの母の件は相当に絡んでいるのでしょうね。
かつて彼女の母に仕えていたぐらいですから。
ざくろは本心を見せずに、いつも気丈な乙女としていつも振舞っています。
しかしその気丈さも「母親」という存在で揺らいでしまう。
薄蛍がいうように「無理をしている」と言われてしまうのです。
妖怪・半妖、みんなの中にいながらも、ある意味で孤独でいたのでしょう。
(もちろん、彼ら彼女達の存在がざくろを支えてはいますが)
そんなざくろの心の扉を開かせるのが総角なのでしょう。
気になったのは、誰にも触らせないと薄蛍に言わしめたペンダントを触らせた事です。
これはざくろが意識しての行動なのか、それとも天然だったか。
総角が起こす行動に対して、「天然だ」とざくろは言いますが、
ときおり無自覚にざくろが総角に見せる態度はある意味天然のように見えます。
つまり二人は自然に寄り添いあっているのでしょうね。ただお互いがお互いの距離感を知らないまま、少しづつ歩み寄っている。
母の問題に直面しつつある事を本能で察知しているように見えるざくろは
無意識に助けを、支えてほしい存在として総角に心を寄せているのでしょうね。
母の問題を解決しない限り、ざくろは一歩も進めなさそうです。
もし母の問題が解決したとき、ざくろは本当のおとめになるのでしょう。

今回は回想シーンでのざくろや薄蛍が可愛かったですね!!この作品は今期の中では一番丁寧に物語をキャラクターを含めて
きちんと一話一話ずつ積み上げて、語ろうとしているように見えます。
これは原作がこうした物語重視の作風なのか。
はたまたアニメが物語重視の方向を推し進めているのかわかりません。
一つ言えるのは、原作に物語を語るポテンシャルがあるのでしょうね。
今後も物語の行方には大いに注目です!!
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ドューハンと申します。
男性陣三人は、一長一短ではありますが
みんな良い男ですよねw
三人とも、違ったタイプの王子さま(笑)
もちろん女性陣もみんな素敵です!
またお邪魔させて貰いますね。
では、コメント失礼しました!