感想面白いですね。話も丁寧でテーマも感じさせてくれる所が。今回扱った題材、「医療」「手術」というのは生命の尊厳の根幹に関わるものです。
今回は手術の重さを考えさせてくれました。
手術したい欲望に取り付かれたケイ。
彼女に足りなかったのは「恐れ」でした。
それを教えたのは、院長=実の父親でした。
実の父が倒れ、手術の必要が生じ、その父自らが発した
「執刀はお前(ケイ)がやれ」という言葉でやっとわかった「恐れ」。
彼女にとって外科・手術は、技術の披露だという発想だったのでしょう。
一方で、手術したいという「欲望」が「恐れ」をかき消していたのでしょう。
ただ実の父がオペの対象となれば、その手術の失敗は自ら負わなければならない。
その責任を負う「恐れ」を父親は身をもって教えてくれたようです。
ただ、逆に言えば院長も娘の技術には自身があったのでしょうね。
院長も死にたくないでしょうし。
そして、ケイの技術や能力が不足していたら、オペを彼女に任せてはいないでしょう。
この時に彼女に不足していた「恐れ」が生じ、これを乗り越えたとき、
彼女は外科医としての第一歩を踏み出せたようです。
それにしても、娘が実の父を執刀する話設定はとてもシビアでした。
大げさに生命の尊厳をテーマ設定していないとは思いますが、
とても訴えてくるものがあります。
アンクは体から出ていったものの、結局帰ってくる羽目に・・・。
相変わらずヒナちゃんとの仲は最悪なようで・・・。
ただ、アンクをも困らせるヒナちゃんの怪力なら
ヤミーぐらいなら戦えそうとも思ってきました。
後藤さんも吹っ切れたようです。
鴻上会長から「欲望」が足りないと言われつつも、
彼の意志をも飲み込んで、自分の本心で動くようになりました。
ちゃんとこうしたサブキャラも成長すると、話が盛り上がります。
そしてオーズはコアメダル2枚をカザリに奪われてしまい、
他のグリード達はヤミーの増殖に成功してメダルゲット。
今回は、グリード達の実質勝利だったような木もします。
ただ、番組最後で真木さんの研究室に映っていた赤のコアメダル。
これが今後の戦況を左右しそうです。
脚本:小林靖子 監督:石田秀範 アクション監督:宮崎剛
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