感想今回で悠と蒼は一線を越えたという話です。
悠ルートという感じですね。
時期が時期だけに 某条例の可決もなんのそのという展開になってます。
と考えると 昨今のエロが多い作品が多かった傾向は 条例が可決する前に
思う存分エロをやりたかった 駆け込み状態だったのかなんて思ってしまいます。


ヨスガノソラは毎回言っていますが 絵の作りこみが好きですね。
このサブタイトルの見せ方は 高橋丈夫監督のコンセプトなのでしょうね。
教室の机を見せるショットと服が多数に並べられたショット。
対照的だったので取り上げてみます。
視覚効果として、同じものを並べる試みはインパクトがあります。
机が規則性に並ぶのは絵的にカッコイイです。
この作品の映像は カメラが引いたショットが多い つまり客観なのですよね。
その中に主観的なショットが入る事で主観と客観が入り混じる。
キャラクター同士の性の欲望と禁断の関係を結ぶ狂気性を
引いた視線と情緒的な音楽で紡ぐという演出が終始徹底されています。
客観的視線で狂気を演出するのは 狂気を日常化する事でもあり
この意味で 主観的な視線より深みを感させられるので効果的です。


兄弟は一線を越えてから 凄いことになってます。
お兄さんの感じているカットだけを取り出すととても情けないショットに・・・。
本当に 朝から二人ともお盛んです。
また悠は授業中に蒼との情事を引きずっていたようですが
どうやらシリーズ通して見ると 悠はHな想像に耽ってしまう傾向がありますね。
元々繋がっていたような二人ですから
自然に結ばれるのは 当然の帰結だったように思えます。
まぁ穹が悠を求めている時に 蒼が病気になり悠が介護をする事で
自然に二人の体と体が触れ合ってしまった事で 蒼の感情が爆発した流れは
うまく二人を結びつける流れとして機能していたと思います。
二人の関係も含めて この作品のあり方を見ていると
「セックスがあって愛があるのか」「愛があってセックスがあるのか」
という問題提起も考えたくなってきます。
この二人の関係を怪しがる委員長が 見てしまいましたね。
「その時委員長は見た」状態です。この事が二人にどう影響するのでしょうか。
奈緒ちゃんは自分と悠との情事を蒼に見られ
今回は悠と蒼の情事を目撃する事になっています。(これは悠も蒼も同様ですが)
Cパートの内容ともシンクロしていますね。
ということで 次回は最終回です。
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