感想歩鳥が死んでも「それでも」町が廻っていたという話です。
でも歩鳥の突然の死にみんな悲しみに包まれていますね。
町の楽しさ・悲しさ・儚さ・切なさ・美しさ、
そんな全ての感情を包み込んだかのような話でした。
天国の描写。お役所仕事で日本的な建築でもあり
そんなに地上の世界と変わらないところが良いですね。
歩鳥が生き返ってよかったです。
まとめ「それでも町は廻っている」というタイトル通りの内容でした。町に生きる色んな人の風情を歩鳥を中心に描いた作品でした。
原作を何回か読んでいるのですが、コメディっぽいムードが抑えられていますね。
アニメは二つの事を主眼に置いて成立させようとしていた気がします。
一つ目はシャフトのアクの強い、テンションの高い演出を用いた事。
二つ目は歩鳥を小見川千明のみなぎるパワーで押し切ろうとした事。これらを用いる事でコメディとして成立させた雰囲気があるように見受けられます。
それは1話の時点で反応があった事で、ある程度には成功していたと思います。
最終回や死んだおじいちゃんの話みたいに
「死」の話がちょくちょく出てきている所が面白かったですね。ただのコメディ展開ではない印象をこれらのエピソードでうかがい知る事ができました。
だから、話のムードや内容は個人的に素晴らしかったのですよね。
最初は80年代の俺たちひょうきん族的なバラエティ番組路線もあったのでしょうが、
それだけではない風情を重んじた展開がシャフト的解釈で彩りを添えた印象だったと思うのです。
そして、とにかくOPが素晴らしかった。個人的には今年のアニメで一番好きなOPでしたね。
キレキレの梅津泰臣さんの作画演出がとにかく光りました。
主題歌とシンクロさせた動きのタイミングや芝居。
女子高生達がくるくる廻る姿が素晴らしかったですね。
OPは本編を見なくても、見てほしいなぁとも思います。
シャフトの今後を占う上でも、面白い作品ではあります。今まで程、個性重視ではなくて、スパイス程度になってきた感じです。
商業的成功が続けば、仕事の依頼は続くのでしょうかね。
それでは、ありがとうございました!!
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