順風満帆だったミズノに暗雲の影が・・・
巫女としての宿命に押しつぶされるのでしょうか。
ミズノが島を出られない
ループ演出は絶望感を醸しだす上で抜群に上手かったですね。
感想ミズノとマリノにとって切なく厳しい物語となりました。
「魔法の言葉」「お姉ちゃんずらしないで」といった
台詞の一つ一つが活き活きとして魅力的なドラマを織り成します。
今回の冒頭はカースケの巣立ちから始まりました大人になる事を示唆していましたが、この学園のみんなも大人になっていくでしょうね。
大人になるって事をこの作品では島の外に出るという事で象徴させているのでしょう。
この冒頭ではカースケの巣立ちから、今回は島の出入りがメインである事を匂わせます。そしてミズノ、マリノの母であるフジノが登場します。二人を置きざりにした母の登場は彼女達をひどく動揺させます。
でも二人で生きていこうとする決心は変わらない様に見えましたが
実は母親に対する認識は両者で食い違っていました。そしてスガタとヘッドとはいつものように出会います。ヘッドがついにスガタにエンペラーの座を用意すると伝えました。
エンペラーの座は空白でしたからこのヘッドの勧誘は想定済みでしたね。
ザメクの力は「王の力」=エンペラーと連想できますし。
スガタはヘッドに敵意を見せますが、エンペラーの座が空白なのは変わりません。
ヘッドはスガタに揺さぶりをかけてきました。現状、十字団が中々タクトに勝てないのはスガタのサポートもあるからです。
そして、ヘッドはタクトの敗北を予言していましたが、その真意は何なのでしょうか。
おそらくタクトはどんな形であれ一回負けるのでしょうね。
ただ何にしてもヘッドに請われる形でなくても、タクトとスガタは戦う運命に思えます。
それは8話における二人の拳の決着はついていないのですから。またあのRの絵は予想されていたようにヘッドが描いたという事も正式に明かされます。
タクトはあの絵を描いていた人が父親と言っています。果たして・・・。
ヘッドの勧誘に危機を感じたのか、スガタはタクトに稽古を厳しくつけていました。さらにタクトを煽るためにワコをかけて勝負すると言い出します。
そんなタクトも嫌な表情をせずに本気でスガタに挑むといいます。
この場面を見ていた、ミズノはタクトの好きな人を知ることになります。
母親の登場ともに二重のショックをミズノは受けてしまったようです。
そしてフジノは二人の家に戻ってきます。
ここで二人はお互いの気持ちを一緒にする為魔法の言葉、
「カタミ ワカチタ ヤガダンセ」を言います。
一部では有名ですが、この言葉を逆に読むと
「千駄ヶ谷 立川 三鷹」になります。
またサカナちゃんが言っていた
「イカ刺しサム」も逆に読むと
「武蔵境」になります。
ともに中央線界隈の都市・駅名ですね。こうした言葉遊びは面白いですね。
アニメ制作会社が中央線界隈に集中している事がこの言葉遊びを生んだのでしょうか。
前半でミズノにとってショックな出来事を見せつつ
後半はより絶望的なミズノが描かれます。

母と出会いたくない、タクト君の好きな人も知ってしまった。
二重のショックからミズノは島を出ようとしますが
出ようとすると、時間が戻され島から出られない身をもって体験します。
おそらく巫女の力(封印の力)が彼女を島に閉じ込めているのでしょう。
サカナちゃんがは巫女の力を失ったから、出られた事、
そしてワコが島を出られない事に絶望していた伏線が生きてきます。
ワコは異変を気づいてミズノと接触しミズノが巫女である事を知ります。
こうして思うのは、ワコは子供時代にこうした島から出られない
時間が戻される経験をしていた事に対する恐怖と絶望性です。
見ている我々にも、巫女として生きる運命の過酷さが伝わってきます。ワコも島から出られない事にかつて絶望していたことがわかります。
ミズノは島を出る事をカースケが巣立ちと同じように捉えていたのかもしれませんね。

このミズノが島から出られないシーンに関しては
目覚まし時計を用いて、その過酷さを表現していました。目覚まし時計の「ピピピピ」という音が強迫性を帯びて聞こえるところを含めて
脚本の榎戸洋司さんはタクトという作品における時計を使ったドラマが本当に上手いです。
今回は比較的多かったコミカルな演出は影を潜め、
姉妹の境遇の絶望性がひたすらに描かれていきました。本当は一心同体に近い二人が衝撃的な母の登場によって
分たれてしまう瞬間。双子というのは一緒のようで一緒ではない。
この微妙な境界線上にある関係を魅力的に描いています。
これまた榎戸洋司さんは双子の設定を作品世界に頻繁に登場させます。例えば、少女革命ウテナで登場した薫兄弟は繋がっているように見えて、違っている所もある。
それでも二人は仲良く生きていこうとする様を描いていたと思いますが、
彼女達のドラマの結末にはどうの用意がなされているのでしょうか。
ただ言えるのはマリノの存在の不確かさですよね。
自分の事を幻と捉えたり、回想シーンにはマリノはいなかったりします。
本当に彼女は存在するのでしょうか、それともミズノが生み出した幻なのでしょうか。
今回はニチ・ケイトが島から出られる方法をミズノに提案するところで、次回に続きます。
ミズノ=日死の巫女、ケイト=ひがしの巫女の出会いでもあります。
それにしてもケイトの表情には凄みがありますね。
画面右側で輝きのタクトのキャラ人気投票を開催してますので
ぜひ奮ってご投票お願いします!
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感想ミズノとマリノにとって切なく厳しい物語となりました。
「魔法の言葉」「お姉ちゃんずらしないで」といった
台詞の一つ一つが活き活きとして魅力的なドラマを織り成します。
今回の冒頭はカースケの巣立ちから始まりました大人になる事を示唆していましたが、この学園のみんなも大人になっていくでしょうね。
大人になるって事をこの作品では島の外に出るという事で象徴させているのでしょう。
この冒頭ではカースケの巣立ちから、今回は島の出入りがメインである事を匂わせます。そしてミズノ、マリノの母であるフジノが登場します。二人を置きざりにした母の登場は彼女達をひどく動揺させます。
でも二人で生きていこうとする決心は変わらない様に見えましたが
実は母親に対する認識は両者で食い違っていました。そしてスガタとヘッドとはいつものように出会います。ヘッドがついにスガタにエンペラーの座を用意すると伝えました。
エンペラーの座は空白でしたからこのヘッドの勧誘は想定済みでしたね。
ザメクの力は「王の力」=エンペラーと連想できますし。
スガタはヘッドに敵意を見せますが、エンペラーの座が空白なのは変わりません。
ヘッドはスガタに揺さぶりをかけてきました。現状、十字団が中々タクトに勝てないのはスガタのサポートもあるからです。
そして、ヘッドはタクトの敗北を予言していましたが、その真意は何なのでしょうか。
おそらくタクトはどんな形であれ一回負けるのでしょうね。
ただ何にしてもヘッドに請われる形でなくても、タクトとスガタは戦う運命に思えます。
それは8話における二人の拳の決着はついていないのですから。またあのRの絵は予想されていたようにヘッドが描いたという事も正式に明かされます。
タクトはあの絵を描いていた人が父親と言っています。果たして・・・。
ヘッドの勧誘に危機を感じたのか、スガタはタクトに稽古を厳しくつけていました。さらにタクトを煽るためにワコをかけて勝負すると言い出します。
そんなタクトも嫌な表情をせずに本気でスガタに挑むといいます。
この場面を見ていた、ミズノはタクトの好きな人を知ることになります。
母親の登場ともに二重のショックをミズノは受けてしまったようです。
そしてフジノは二人の家に戻ってきます。
ここで二人はお互いの気持ちを一緒にする為魔法の言葉、
「カタミ ワカチタ ヤガダンセ」を言います。
一部では有名ですが、この言葉を逆に読むと
「千駄ヶ谷 立川 三鷹」になります。
またサカナちゃんが言っていた
「イカ刺しサム」も逆に読むと
「武蔵境」になります。
ともに中央線界隈の都市・駅名ですね。こうした言葉遊びは面白いですね。
アニメ制作会社が中央線界隈に集中している事がこの言葉遊びを生んだのでしょうか。
前半でミズノにとってショックな出来事を見せつつ
後半はより絶望的なミズノが描かれます。

母と出会いたくない、タクト君の好きな人も知ってしまった。
二重のショックからミズノは島を出ようとしますが
出ようとすると、時間が戻され島から出られない身をもって体験します。
おそらく巫女の力(封印の力)が彼女を島に閉じ込めているのでしょう。
サカナちゃんがは巫女の力を失ったから、出られた事、
そしてワコが島を出られない事に絶望していた伏線が生きてきます。
ワコは異変を気づいてミズノと接触しミズノが巫女である事を知ります。
こうして思うのは、ワコは子供時代にこうした島から出られない
時間が戻される経験をしていた事に対する恐怖と絶望性です。
見ている我々にも、巫女として生きる運命の過酷さが伝わってきます。ワコも島から出られない事にかつて絶望していたことがわかります。
ミズノは島を出る事をカースケが巣立ちと同じように捉えていたのかもしれませんね。

このミズノが島から出られないシーンに関しては
目覚まし時計を用いて、その過酷さを表現していました。目覚まし時計の「ピピピピ」という音が強迫性を帯びて聞こえるところを含めて
脚本の榎戸洋司さんはタクトという作品における時計を使ったドラマが本当に上手いです。
今回は比較的多かったコミカルな演出は影を潜め、
姉妹の境遇の絶望性がひたすらに描かれていきました。本当は一心同体に近い二人が衝撃的な母の登場によって
分たれてしまう瞬間。双子というのは一緒のようで一緒ではない。
この微妙な境界線上にある関係を魅力的に描いています。
これまた榎戸洋司さんは双子の設定を作品世界に頻繁に登場させます。例えば、少女革命ウテナで登場した薫兄弟は繋がっているように見えて、違っている所もある。
それでも二人は仲良く生きていこうとする様を描いていたと思いますが、
彼女達のドラマの結末にはどうの用意がなされているのでしょうか。
ただ言えるのはマリノの存在の不確かさですよね。
自分の事を幻と捉えたり、回想シーンにはマリノはいなかったりします。
本当に彼女は存在するのでしょうか、それともミズノが生み出した幻なのでしょうか。
今回はニチ・ケイトが島から出られる方法をミズノに提案するところで、次回に続きます。
ミズノ=日死の巫女、ケイト=ひがしの巫女の出会いでもあります。
それにしてもケイトの表情には凄みがありますね。
画面右側で輝きのタクトのキャラ人気投票を開催してますので
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