少年少女が織り成す恋と性と関係の物語。
中学校生活もいよいよスタートです!!
キャラがみんな中性的な印象を受けつつあります。
この部分はキャラクターデザインの意図する所なのでしょう。
男と女の境が曖昧な印象を受けるビジュアル感ですね。
感想上質でコクのある作品。
味わい深く、本気で対峙しないと飲み込まれるという作品。
それが2話まで見た「放浪息子」のアニメの評価です!!みんなの中学校の新しい生活が始まりました。
新しい生活・舞台になった事で、今までの人間関係・新しい人間関係が広がる事で
楽しい事や軋轢といった様々な模様が展開されていくのが今回の話だったように思えます。
この普遍的な題材と納得のできる内容が見るものに共感を与えます。
今回初めてわかったのが、この作品は修一とよしのの二人の視点が
それぞれに独立しあって存在し、物語が進行する点ですね。これは放浪息子という作品は二人が主人公であるという証拠でもあるのでしょう。
大事なのは修一・にとりの二つの視点から描かれる意味でしょう。
二つの視点は独立している事が重要ではなく、交互に有機的に絡みついた点にあるでしょう。
つまり二人の視点が重ね合さった曖昧な所に、本作の狙い・射程があるように見えます。
今回、二人の視点が交差するシーンという意味で
修一とよしのの二人の視点から相互に描かれるクラスでの出来事は面白かったです。
さて中学校生活で大きく変わることが二つあります。一つは先輩後輩関係が厳しくなる事と部活という存在です。
今回は、この二つの出来事が大きくクローズアップされていました。
まず先輩後輩関係、今回は「あいさつ」を通して描かれていましたが、
「あいさつ」するしないというのは、やはり中学の上下関係からすると大きな問題でしょう。
まぁ社会人になればあいさつは必須ですが、この未成熟な彼ら彼女らには
上手く出来る人と出来ない人の差が激しい。という状況なのは実感としてわかります。
また部活については、みんなが部活選びをしているシーンを見る中で
中学の大きな位置づけをするのだなぁって改めて思い知らされました。
二つの出来事のクローズアップから、中学生活への戸惑いと
今までの人間関係をも上手く調整しなくてはいけなさそうで
この時期なりの苦労とそして楽しさを描いているように感じられました。まぁ私が過ごした頃と違うのは、男女が一緒で下校するという点でしたね。
そこまで今時の男女間の距離感がフラットに描かれても良いのかと思いました。
確かに本作は「男の子が女の子になりたい」「女の子が男の子になりたい」話なので
このフラット感を演出するためにも男女間で帰るというのは重要なのでしょう。映像演出的にいえば、今回も美術背景に拘りぬいた見事なレイアウトで物語は進行し
淡々とそれでいてある種の狂気すら感じさせる空気感を孕んだ演出に驚かされます。テンポは性急ではないですが、キャラクターの行動原理は多感な時期もあり性急です。
この差が見事に映像に落とし込まれていると感じました。
また内面を極力描かず、淡々と事実・出来事を積み重ねている描写に趣があります。
うーん、上手いとしかいいようが無いですね。
また、動かす事よりレイアウトで押すという演出は、情緒感が演出できると感じました。台詞の一つ一つに入っていけますし、シーンに意味を持たせやすい。
あおきえい監督は「空の境界第1章」でも同様のレイアウト押しの演出をしていて
この演出が抜群に効果的でしたが、放浪息子もキャラクターの繊細な感情を紡ぐ
作品のようなので、カット事に意味を持たせるレイアウト押しの演出は有効的だと感じました。
絵コンテはあおきえい 演出はあおきえい監督作品によく参加される別所誠人。
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感想上質でコクのある作品。
味わい深く、本気で対峙しないと飲み込まれるという作品。
それが2話まで見た「放浪息子」のアニメの評価です!!みんなの中学校の新しい生活が始まりました。
新しい生活・舞台になった事で、今までの人間関係・新しい人間関係が広がる事で
楽しい事や軋轢といった様々な模様が展開されていくのが今回の話だったように思えます。
この普遍的な題材と納得のできる内容が見るものに共感を与えます。
今回初めてわかったのが、この作品は修一とよしのの二人の視点が
それぞれに独立しあって存在し、物語が進行する点ですね。これは放浪息子という作品は二人が主人公であるという証拠でもあるのでしょう。
大事なのは修一・にとりの二つの視点から描かれる意味でしょう。
二つの視点は独立している事が重要ではなく、交互に有機的に絡みついた点にあるでしょう。
つまり二人の視点が重ね合さった曖昧な所に、本作の狙い・射程があるように見えます。
今回、二人の視点が交差するシーンという意味で
修一とよしのの二人の視点から相互に描かれるクラスでの出来事は面白かったです。
さて中学校生活で大きく変わることが二つあります。一つは先輩後輩関係が厳しくなる事と部活という存在です。
今回は、この二つの出来事が大きくクローズアップされていました。
まず先輩後輩関係、今回は「あいさつ」を通して描かれていましたが、
「あいさつ」するしないというのは、やはり中学の上下関係からすると大きな問題でしょう。
まぁ社会人になればあいさつは必須ですが、この未成熟な彼ら彼女らには
上手く出来る人と出来ない人の差が激しい。という状況なのは実感としてわかります。
また部活については、みんなが部活選びをしているシーンを見る中で
中学の大きな位置づけをするのだなぁって改めて思い知らされました。
二つの出来事のクローズアップから、中学生活への戸惑いと
今までの人間関係をも上手く調整しなくてはいけなさそうで
この時期なりの苦労とそして楽しさを描いているように感じられました。まぁ私が過ごした頃と違うのは、男女が一緒で下校するという点でしたね。
そこまで今時の男女間の距離感がフラットに描かれても良いのかと思いました。
確かに本作は「男の子が女の子になりたい」「女の子が男の子になりたい」話なので
このフラット感を演出するためにも男女間で帰るというのは重要なのでしょう。映像演出的にいえば、今回も美術背景に拘りぬいた見事なレイアウトで物語は進行し
淡々とそれでいてある種の狂気すら感じさせる空気感を孕んだ演出に驚かされます。テンポは性急ではないですが、キャラクターの行動原理は多感な時期もあり性急です。
この差が見事に映像に落とし込まれていると感じました。
また内面を極力描かず、淡々と事実・出来事を積み重ねている描写に趣があります。
うーん、上手いとしかいいようが無いですね。
また、動かす事よりレイアウトで押すという演出は、情緒感が演出できると感じました。台詞の一つ一つに入っていけますし、シーンに意味を持たせやすい。
あおきえい監督は「空の境界第1章」でも同様のレイアウト押しの演出をしていて
この演出が抜群に効果的でしたが、放浪息子もキャラクターの繊細な感情を紡ぐ
作品のようなので、カット事に意味を持たせるレイアウト押しの演出は有効的だと感じました。
絵コンテはあおきえい 演出はあおきえい監督作品によく参加される別所誠人。
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