爽子の笑顔が眩しすぎる~。
この笑顔を見れば風早も、うかうかできません。
まさに誰もが魅力的に感じる爽子の笑顔でした。
今回は三浦健人が爽子をクラスに溶け込ませる内容でした。
テストに恋にと、高校生は大変です!!
感想今回は爽子の薬草栽培の話からクラスメートとの交流を繋げて描かれていました。
2年生になり新しいクラスメートの三浦健人の登場で
爽子と風早の距離感が徐々に変わっていくというお話だったと思います。三浦健人の行動の意図は?
三浦健人が爽子にお節介し続けます。
健人がクラスに溶け込みにくいない爽子に対し、講習会を行うと言い出す点や
自然に笑うように指導する様は「野ブタ。をプロデュース(TVドラマ版)」を彷彿とさせます。男で爽子にこれだけ自然に絡んできたのは彼が初めてではないでしょうか。
こんなに絡んでいるのに健人は、爽子に気が無かったようです。
でも講習会の後では、健人も爽子に魅力に気がついたようです。
お節介から恋愛感情という典型的なパターンのようにも見えます。

三浦は相当いい奴な感じです。風早と爽子に関係も知っているようですし。
でも爽子と仲良くなればなるほど、風早にとっては嫉妬心がうずくのでしょう。
二人の恋の他に友人関係の構築にも注力描写
この作品って何度も記事に書いていますが、
思春期の多感な頃のコミュニケーションを描いたお話だと思っています。「君に届け」の根幹のお話は爽子と風早との恋の話がメインですが、
このメインの話の次ぐらいに、友人の話やクラスでの立ち居振る舞いの話も描かれます。
今回は三浦にお膳立てしてもらった講習会によって
他人と打ち解けにくい爽子が新しいクラスメートと仲良くなる交流を描きました。
これは
1期の序盤でも、矢野や吉田と仲良くなる話や今回と同様に講習会を行う事で
同姓・異性に関わらず友達との交流を描いた事の反復なのでしょう。
もちろん爽子は去年より成長しているのは前提ですね。
こうした描写や物語全体の構成を俯瞰してみますと
この作品は恋の話と平行してクラスや友人の話も描かれている事です。爽子にとって風早との恋は大事ですが、それと同様にクラスに打ち解ける事も重要です。
大事なのは恋も友人関係も今の時代にとっては、フラットに描かれている事です。
別の切り口をいうなら、少女マンガだから恋だけを描いても良い方法もあると思います。
でも恋だけを描くわけではない。爽子が恋に勉強にみんなと仲良くなる事を描きます。
このフラットに描かれている様が男女共に見られる最大の要因ではないでしょうか。
このお話の普遍性は、コミニュケーションを描いているからだと思います。
爽子から見える風早の虚像、そして風早の実像
こうしてクラスメートと仲良くなる爽子ですが、風早は微妙な気持ちになります。今回、風早は龍に
「(爽子)を独占したい」と告白しました。
なので、風早は三浦のお節介や講習会でみんなに好かれている爽子を見ると
爽子に対する独占欲が強くなり、いらだたしいのでしょうね。
さらにいえば風早は
「爽子の笑顔は俺が独占したい」ぐらいの事は思っているのでしょうね。
風早は別に爽子が思うような、みんなに分け隔てなく接しているだけではないのです。この分け隔てなく接する風早は爽子から見える視点であり、実像ではないのです。
むしろ爽子の願望が投影して映された風早なのだと私は思います。
だんだんと風早の実像がわかってきたような展開でした。
龍へ相談した時の風早の自己評価を言えば、爽子から見える風早とは逆の存在です。でも爽子は風早をずっと
「分け隔てない優しい人」と認識しています。
それは物語最初、誰にも相手にされなかった爽子に手を差し伸べたからでしょう。
爽子の風早への視線は、最初の出会いが鮮烈でそのイメージから抜けきれないのです。爽子にとっては
「こんな自分(爽子)に手を差し伸べた風早君は分け隔てない優しい」と思っているのでしょう。そして周りからも
「風早は分け隔て無い」と評価されています。
この二つの側面から爽子や他者の風早の外部評価が固まり、虚像が形成されてしまいます。

ただこの虚像は風早の一面でしかないのです。もちろん彼は優しいし、分け隔てないのですが
こうした一面は恋に関わっていない部分においての事です。
つまり爽子に恋する風早は、独占的で一方的で我侭で理不尽なのです。
この彼の恋の仕方が表現されたのが、今回の最後の「忘れて」に象徴されたと思います。この「分け隔てなく優しい」虚像としての風早。
我侭で独占欲が強い、実像としての風早。
この二つの落差を見せられた爽子がショックを受けるのは当然です。
風早は恋に関して無茶苦茶コミニュケーションが下手であり、
元々コミュニケーション能力が高くは無い(潜在力は凄いけど)爽子は対応できない
というのが前回から続く二人の関係なのだと感じました。
この恋愛下手な二人のクッションに三浦がなるのでしょう。まとめ
原作力が高いのが人目でわかる作品。それが「君に届け」です。
安心して見ていられますが、多感な時期である高校生活を描くのを見るのは
ある種の追体験でありながらも、自分の高校時代と比較してしまいがちでもあります。
放浪息子も同様ですが、男女関係のフラット感を感じながらこの作品を見ています。
上にも書きましたが今の時代のコミュニケーションを考えさせられる作品ですね。
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感想今回は爽子の薬草栽培の話からクラスメートとの交流を繋げて描かれていました。
2年生になり新しいクラスメートの三浦健人の登場で
爽子と風早の距離感が徐々に変わっていくというお話だったと思います。三浦健人の行動の意図は?
三浦健人が爽子にお節介し続けます。
健人がクラスに溶け込みにくいない爽子に対し、講習会を行うと言い出す点や
自然に笑うように指導する様は「野ブタ。をプロデュース(TVドラマ版)」を彷彿とさせます。男で爽子にこれだけ自然に絡んできたのは彼が初めてではないでしょうか。
こんなに絡んでいるのに健人は、爽子に気が無かったようです。
でも講習会の後では、健人も爽子に魅力に気がついたようです。
お節介から恋愛感情という典型的なパターンのようにも見えます。

三浦は相当いい奴な感じです。風早と爽子に関係も知っているようですし。
でも爽子と仲良くなればなるほど、風早にとっては嫉妬心がうずくのでしょう。
二人の恋の他に友人関係の構築にも注力描写
この作品って何度も記事に書いていますが、
思春期の多感な頃のコミュニケーションを描いたお話だと思っています。「君に届け」の根幹のお話は爽子と風早との恋の話がメインですが、
このメインの話の次ぐらいに、友人の話やクラスでの立ち居振る舞いの話も描かれます。
今回は三浦にお膳立てしてもらった講習会によって
他人と打ち解けにくい爽子が新しいクラスメートと仲良くなる交流を描きました。
これは
1期の序盤でも、矢野や吉田と仲良くなる話や今回と同様に講習会を行う事で
同姓・異性に関わらず友達との交流を描いた事の反復なのでしょう。
もちろん爽子は去年より成長しているのは前提ですね。
こうした描写や物語全体の構成を俯瞰してみますと
この作品は恋の話と平行してクラスや友人の話も描かれている事です。爽子にとって風早との恋は大事ですが、それと同様にクラスに打ち解ける事も重要です。
大事なのは恋も友人関係も今の時代にとっては、フラットに描かれている事です。
別の切り口をいうなら、少女マンガだから恋だけを描いても良い方法もあると思います。
でも恋だけを描くわけではない。爽子が恋に勉強にみんなと仲良くなる事を描きます。
このフラットに描かれている様が男女共に見られる最大の要因ではないでしょうか。
このお話の普遍性は、コミニュケーションを描いているからだと思います。
爽子から見える風早の虚像、そして風早の実像
こうしてクラスメートと仲良くなる爽子ですが、風早は微妙な気持ちになります。今回、風早は龍に
「(爽子)を独占したい」と告白しました。
なので、風早は三浦のお節介や講習会でみんなに好かれている爽子を見ると
爽子に対する独占欲が強くなり、いらだたしいのでしょうね。
さらにいえば風早は
「爽子の笑顔は俺が独占したい」ぐらいの事は思っているのでしょうね。
風早は別に爽子が思うような、みんなに分け隔てなく接しているだけではないのです。この分け隔てなく接する風早は爽子から見える視点であり、実像ではないのです。
むしろ爽子の願望が投影して映された風早なのだと私は思います。
だんだんと風早の実像がわかってきたような展開でした。
龍へ相談した時の風早の自己評価を言えば、爽子から見える風早とは逆の存在です。でも爽子は風早をずっと
「分け隔てない優しい人」と認識しています。
それは物語最初、誰にも相手にされなかった爽子に手を差し伸べたからでしょう。
爽子の風早への視線は、最初の出会いが鮮烈でそのイメージから抜けきれないのです。爽子にとっては
「こんな自分(爽子)に手を差し伸べた風早君は分け隔てない優しい」と思っているのでしょう。そして周りからも
「風早は分け隔て無い」と評価されています。
この二つの側面から爽子や他者の風早の外部評価が固まり、虚像が形成されてしまいます。

ただこの虚像は風早の一面でしかないのです。もちろん彼は優しいし、分け隔てないのですが
こうした一面は恋に関わっていない部分においての事です。
つまり爽子に恋する風早は、独占的で一方的で我侭で理不尽なのです。
この彼の恋の仕方が表現されたのが、今回の最後の「忘れて」に象徴されたと思います。この「分け隔てなく優しい」虚像としての風早。
我侭で独占欲が強い、実像としての風早。
この二つの落差を見せられた爽子がショックを受けるのは当然です。
風早は恋に関して無茶苦茶コミニュケーションが下手であり、
元々コミュニケーション能力が高くは無い(潜在力は凄いけど)爽子は対応できない
というのが前回から続く二人の関係なのだと感じました。
この恋愛下手な二人のクッションに三浦がなるのでしょう。まとめ
原作力が高いのが人目でわかる作品。それが「君に届け」です。
安心して見ていられますが、多感な時期である高校生活を描くのを見るのは
ある種の追体験でありながらも、自分の高校時代と比較してしまいがちでもあります。
放浪息子も同様ですが、男女関係のフラット感を感じながらこの作品を見ています。
上にも書きましたが今の時代のコミュニケーションを考えさせられる作品ですね。
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