美樹さやかの戦うべき道。
佐倉杏子の進んでいる道。
それぞれの違いから、彼女達は戦います!!
今期、一番ハマらさせて頂いています。
正直予想以上の展開で大満足!!
そして、戦いはいよいよ魔法少女同士の戦いに移ります!!
まどかの取るべき道は一体…そしてほむらは…
感想美樹さやか・佐倉杏子激突
美樹さやかの今後を考える
前回のコメント欄でも指摘されてますが
まどか☆マギカの契約が面白いのは
「契約時点で願いが叶う」点です。
今回は上條恭介の腕が治癒された事を描写する事で
さやかの契約の願いが描かれた点にありました。
今回さやかは上條の腕が治癒され家族や病院の面々から
怪我が治った事を祝福され、上條がヴァイオリンを弾いたシーンがありました。
これらのシーンはさやかにとっても願いが叶った事、
つまり歓喜の頂点を表すようなエピソードだったと思います。そして彼女は「今が最高に幸せ」という台詞を吐きます。
この台詞は今が最高である事を端的に指し示していますが、
今後はさやかの命の保証は全くありません。
つまり幸せが転落していく可能性も滲ませた台詞だと受け取りました。
願いを叶えた後に残るのは契約の代償です。
つまりさやかは死ぬまで魔女達と戦う運命にあります。
言うなれば、新築住宅は手に入れたが、
その後の30年に及ぶローンの支払いが残っている状況みたいなものです。
ローンなら期限はありますが、まどか☆マギカには期限もなさそうです。
そして自分が命を担保にしてまで叶えた願いの後に
彼女のモチベーションは維持できるのか。
さやかが求めたモチベーションは、死んだマミの意志を引き継いで
町を守るために戦う事を選びました。ただ、そんな借り物のモチベーションで本当に戦う事ができるのか、
前半部分を見ているうちにちょっと心配になりました。
そして佐倉杏子との戦いでは、魔法少女としての経験不足もあり
何より戦いに対する割り切りを含めて佐倉の方が上手でした。
それでも戦いを通して、少し成長したさやかを見る事もできました。
ただ、佐倉が食物連鎖の例えを出していましたが、
あの世界の価値観は強さ以外に無いようです。


食物連鎖を示唆する発言を行う前に、
たい焼きを食べさせる演出がこれまた上手い。
佐倉杏子が魔法少女をやっている事は食べる事。
つまり食物連鎖のゲームを行っているに過ぎない事を示唆しているようです。
ちょっと気になった設定のこと
気になったのが、魔法少女の能力は願いに直結するのではという事でした。
今回、佐倉の猛攻でさやかは傷つきますが
「癒しの祈りで魔法少女になったから回復力は人一倍」 とQBの言うように彼女は治癒力に長けている事を指し示します。
ここでわかるのが、叶えた願いによって、能力の変化が生じる事です。
だとすると、ほむらは何を願いにしたのかが気になります。
今回も含めて、ほむらはいつもまどかの近くに突然現れる展開が多いです。
もしほむらが瞬間移動的な能力を持っているなら、
彼女の願いは何なのでしょう。
それでも魔法少女にさせない、ほむほむ
ほむらの真意は「どうあってもまどかを魔法少女にさせない」事にあるようです。

今回、ほむらはまどかのさやかと仲良くしてほしい願いを蹴りました。
ただ、まどかがさやかを救う為に魔法少女になろうと契約しそうな状況時には、割り込みました。
そうほむらにとっては、さやかと仲良くする事と
まどかを魔法少女にさせない事は全く繋がっていない、関係ない事なのです。


ほむらとまどかの会話で、ほむらがコーヒーカップのふたを開ける描写がありました。
このふたを開けるというのは「魔法少女になる」もしくは
「魔法少女になると死ぬ」という比喩だと推測できます。それはちょうど、ほむらがふたを開けるシーンで
「だから巴マミは命を落とした」と言うからです。
この台詞とふたを開ける芝居が重なる瞬間!の恐怖。
こうしたビジュアルとシナリオを連動させた上手さが本作では光ります。




それにしても回を増すごとにQBの勧誘が狡猾・悪辣化していますね。
起こりえる状況を全て利用してまどかを、魔法少女に誘おうとしています。
今回も佐倉と戦い、危機に瀕したさやかを救うのは魔法少女になるしかないと
QBは誘いますが、ほむらの割り込みがあり、契約はまたしても白紙状態です。
シャフトの画面設計は1日にしてならず
まどか☆マギカで見られる、圧迫的で緊張感を強いる画面設計。

これは化物語等で培われたシャフトの積み上げがあるからだと感じました。
元々新房昭之監督は、シャフトを主に仕事をする前から画面に拘る演出をする方です。
情報量を多くし、一つの絵を徹底的に見せる手法を取ってきました。
後、大事なのは新房監督自体、明るい話よりかは暗い話を好む傾向になります。
こうした作劇と資質から、緊張感ある画面作りを好む傾向になります。

今後の感想記事でも取り上げたいのですが、
要は何が言いたいのかといえば
作品の制作にも歴史と積み上げがあってこそ可能な表現がある事を言いたいのです。
つまりシャフトでなければ新房監督でなければ、できない表現が
まどか☆マギカに詰まっていて、その表現こそが面白いのだと言えるのです。まとめ
これほど、次回以降の展開が気になる作品は久しぶりですね。
それは内容もそうでしょうが、引きが上手いところにも理由があります。
今回は、ほむらが二人の間に割って入りましたが、どうなるのか?気になってしまいますね。

これほど次回が気になるのは
「コードギアス」以来かもしれません。
それぐらい面白いオリジナルアニメはグイグイ視聴者を引っ張ってくれます。
最後に大きな事を言うと、この作品は2010年代を占う作品になる可能性すら感じさせます。
この作品が見せる想像力が、今後のアニメを切り開いていくのか、それとも。
まだまだ半分も消化していませんが、今のところ、勝手にそんな期待を胸に抱きながら
未来を指し示す作品になる事を期待しています。 また主題歌 ClariS『コネクト』オリコンデイリー初登場5位、
おめでとうございます!!
- 関連記事
-
感想美樹さやか・佐倉杏子激突
美樹さやかの今後を考える
前回のコメント欄でも指摘されてますが
まどか☆マギカの契約が面白いのは
「契約時点で願いが叶う」点です。
今回は上條恭介の腕が治癒された事を描写する事で
さやかの契約の願いが描かれた点にありました。
今回さやかは上條の腕が治癒され家族や病院の面々から
怪我が治った事を祝福され、上條がヴァイオリンを弾いたシーンがありました。
これらのシーンはさやかにとっても願いが叶った事、
つまり歓喜の頂点を表すようなエピソードだったと思います。そして彼女は「今が最高に幸せ」という台詞を吐きます。
この台詞は今が最高である事を端的に指し示していますが、
今後はさやかの命の保証は全くありません。
つまり幸せが転落していく可能性も滲ませた台詞だと受け取りました。
願いを叶えた後に残るのは契約の代償です。
つまりさやかは死ぬまで魔女達と戦う運命にあります。
言うなれば、新築住宅は手に入れたが、
その後の30年に及ぶローンの支払いが残っている状況みたいなものです。
ローンなら期限はありますが、まどか☆マギカには期限もなさそうです。
そして自分が命を担保にしてまで叶えた願いの後に
彼女のモチベーションは維持できるのか。
さやかが求めたモチベーションは、死んだマミの意志を引き継いで
町を守るために戦う事を選びました。ただ、そんな借り物のモチベーションで本当に戦う事ができるのか、
前半部分を見ているうちにちょっと心配になりました。
そして佐倉杏子との戦いでは、魔法少女としての経験不足もあり
何より戦いに対する割り切りを含めて佐倉の方が上手でした。
それでも戦いを通して、少し成長したさやかを見る事もできました。
ただ、佐倉が食物連鎖の例えを出していましたが、
あの世界の価値観は強さ以外に無いようです。


食物連鎖を示唆する発言を行う前に、
たい焼きを食べさせる演出がこれまた上手い。
佐倉杏子が魔法少女をやっている事は食べる事。
つまり食物連鎖のゲームを行っているに過ぎない事を示唆しているようです。
ちょっと気になった設定のこと
気になったのが、魔法少女の能力は願いに直結するのではという事でした。
今回、佐倉の猛攻でさやかは傷つきますが
「癒しの祈りで魔法少女になったから回復力は人一倍」 とQBの言うように彼女は治癒力に長けている事を指し示します。
ここでわかるのが、叶えた願いによって、能力の変化が生じる事です。
だとすると、ほむらは何を願いにしたのかが気になります。
今回も含めて、ほむらはいつもまどかの近くに突然現れる展開が多いです。
もしほむらが瞬間移動的な能力を持っているなら、
彼女の願いは何なのでしょう。
それでも魔法少女にさせない、ほむほむ
ほむらの真意は「どうあってもまどかを魔法少女にさせない」事にあるようです。

今回、ほむらはまどかのさやかと仲良くしてほしい願いを蹴りました。
ただ、まどかがさやかを救う為に魔法少女になろうと契約しそうな状況時には、割り込みました。
そうほむらにとっては、さやかと仲良くする事と
まどかを魔法少女にさせない事は全く繋がっていない、関係ない事なのです。


ほむらとまどかの会話で、ほむらがコーヒーカップのふたを開ける描写がありました。
このふたを開けるというのは「魔法少女になる」もしくは
「魔法少女になると死ぬ」という比喩だと推測できます。それはちょうど、ほむらがふたを開けるシーンで
「だから巴マミは命を落とした」と言うからです。
この台詞とふたを開ける芝居が重なる瞬間!の恐怖。
こうしたビジュアルとシナリオを連動させた上手さが本作では光ります。




それにしても回を増すごとにQBの勧誘が狡猾・悪辣化していますね。
起こりえる状況を全て利用してまどかを、魔法少女に誘おうとしています。
今回も佐倉と戦い、危機に瀕したさやかを救うのは魔法少女になるしかないと
QBは誘いますが、ほむらの割り込みがあり、契約はまたしても白紙状態です。
シャフトの画面設計は1日にしてならず
まどか☆マギカで見られる、圧迫的で緊張感を強いる画面設計。

これは化物語等で培われたシャフトの積み上げがあるからだと感じました。
元々新房昭之監督は、シャフトを主に仕事をする前から画面に拘る演出をする方です。
情報量を多くし、一つの絵を徹底的に見せる手法を取ってきました。
後、大事なのは新房監督自体、明るい話よりかは暗い話を好む傾向になります。
こうした作劇と資質から、緊張感ある画面作りを好む傾向になります。

今後の感想記事でも取り上げたいのですが、
要は何が言いたいのかといえば
作品の制作にも歴史と積み上げがあってこそ可能な表現がある事を言いたいのです。
つまりシャフトでなければ新房監督でなければ、できない表現が
まどか☆マギカに詰まっていて、その表現こそが面白いのだと言えるのです。まとめ
これほど、次回以降の展開が気になる作品は久しぶりですね。
それは内容もそうでしょうが、引きが上手いところにも理由があります。
今回は、ほむらが二人の間に割って入りましたが、どうなるのか?気になってしまいますね。

これほど次回が気になるのは
「コードギアス」以来かもしれません。
それぐらい面白いオリジナルアニメはグイグイ視聴者を引っ張ってくれます。
最後に大きな事を言うと、この作品は2010年代を占う作品になる可能性すら感じさせます。
この作品が見せる想像力が、今後のアニメを切り開いていくのか、それとも。
まだまだ半分も消化していませんが、今のところ、勝手にそんな期待を胸に抱きながら
未来を指し示す作品になる事を期待しています。 また主題歌 ClariS『コネクト』オリコンデイリー初登場5位、
おめでとうございます!!
- 関連記事
-