もはや多くは語らないけど、毎回語ります。
ヴィクトリカの可愛さに毎回やられています。
もっと久城はヴィクトリカにアタックしても良いのでしょうに。
二人が親密になるにはもっと多くの事件が必要なようです。
今回のポイントはヴィクトリカを信じる久城ですね。
感想今回は事件の真相解決編です。ヴィクトリカの神秘性 金色の妖精とは
ヴィクトリカは神秘的な少女です。なぜそう見えるのでしょうか。それは
彼女に対する様々な噂や憶測が、作品世界で広まっているからです。
その憶測や噂通りにヴィクトリカが動いているように見えるからです。
こうした描写が作品内で断片的に描かれています。真実はさておいて。

本作では、ヴィクトリカを以下のように意味づけています
「森の奥の高い塔のにいる金色の妖精。この世を全ての謎を知り
悩めるものに道を示す。その見返りとして魂を要求し食べてしまう」この言葉が本当に彼女なのかどうかは別として、
この言葉を視聴者は彼女だと受け取る事で、
ヴィクトリカをミステリアスな存在としてイメージ誘導しています。

そして彼女の存在を知るものが少ない点も、彼女をよりミステリアスにします。今回、2代目クイアランは最後の最後まで彼女を見る機会が無かった。
これは人との接触を避けるヴィクトリカの性質によるものでもあります。
大事なのは、
視聴者はおそらく久城視点からヴィクトリカを見ているのですが
久城はヴィクトリカを知っているのに、2代目クイアランはヴィクトリカを知らない。
この久城とクイアランの認識の落差がヴィクトリカの存在をより曖昧にします。
つまりヴィクトリカは久城にとっての秘密になっているのです。
最後に彼女が神秘的に見えるのは事件を解決する時に言う
「混沌(カオス)の欠片」「知恵の泉」の言葉群ですね。
一歩間違えると「中二病」的発想ともいえるのですが、
彼女の明晰な推理力は本当にそうしたものがあって、事件を解決しているようにも見えます。


上記のように丁寧に
「混沌(カオス)の欠片」「知恵の泉」の描写もあります。
つまり彼女の推理力は特殊能力だと思わせている点が、彼女を神秘的にしているのです。
今回、なぜこの部分に着目したのかというと、
ヴィクトリカの実存性がこの話のテーマになっていたからです。物語後半、塔の上で2代目クイアランが、ヴィクトリカなどいないと言い放ちますが
久城は彼女の存在を信じて「友達」だと言います。ここが今回のキーポイントです。
久城の危機とともに颯爽と登場したヴィクトリカ。
結局、このお話は推理で物語展開やドラマを進行させて二人の仲を描くのが
どうやら作品の肝であり、核でもあるようです。
前回で指摘した安楽椅子探偵について
前回、このお話は安楽椅子探偵ものだと指摘しました。
この予想は少しは当たり、ほとんど外れた印象です
「安楽椅子探偵小説」とは何らかの理由で行動が制限され部屋から出ることなく、
あるいは現場に赴くことなく事件を推理する探偵小説、の事です。
今回もヴィクトリカは事件の殆どをを久城から聞いた情報で解決していますが
本を探しに外に出て行く点と、2代目クイアランが塔の上に本を探しに来たので
最終的に塔の上が現場になってしまったような印象を受けます。
だから、塔の上が現場に赴くというより、現場になってしまったのでしょうね。
まぁただヴィクトリカが行動を制限されているのは事実なので
この「安楽椅子探偵」の要素はあるのではと、ちょっぴり思っています。
久城のものわかりが悪いのは仕方が無い
久城君は、ものわかりが悪いと思っている人はいますでしょうか。私はちょっぴり思っています。もう少し頭が良くなってほしいなぁと。
でも、これは仕方がありません。彼はそういう役割を与えられていますから。

どういう事かというと、
ヴィクトリカが丁寧に推理を説明できる
お膳立てを作るために、久城はちょっと頭を弱く設定されているのです。それは、もし久城がヴィクトリカの発言をちょっと聞いて推理がわかってしまうと、
ヴィクトリカの推理の説明が中途半端になってしまいます。
そうすると視聴者(読者)には推理の説明がなされない状況になります。
という事で、
推理を題材にした作品には、説明を進行させるために
推理を根掘り葉掘り聞かないとわからないキャラを投入します。
つまり久城一弥がその役割に当てられているのです。
ここで大事なのは、二人はただの推理を行っているのではなく、
人間関係の構築要素も入っている点にあります。
ヴィクトリカは己の退屈を紛らわせる為に何かを求め、推理を行う。
久城は代償(主にお菓子)を支払い、推理をしてもらう。
塔の上でお菓子を食べ、推理するのが、彼らの日常なのです。言うなれば、二人は
「けいおん!!」で言う、
放課後ティータイムで塔の上は部室なのかもしれません。
けいおん部の部室も学校の一番上にありましたし。
ヴィクトリカは可愛い
顔を赤らめるヴィクトリカが可愛い。
前回も書きましたが、可愛いものは可愛いのです。
神秘性と親しみやすさ・人間らしさが同居する彼女はとても魅力的です。
まとめ
ミステリーを題材にしながらも、ただのミステリーではない
少年少女の淡い関係を描いていく作品なのだと思います。
おそらくヴィクトリアは過去の境遇で心に傷を負った存在だと思うのですが
久城との交流を重ねていく事で、少しづつ羽ばたいていけると良いですね。
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感想今回は事件の真相解決編です。ヴィクトリカの神秘性 金色の妖精とは
ヴィクトリカは神秘的な少女です。なぜそう見えるのでしょうか。それは
彼女に対する様々な噂や憶測が、作品世界で広まっているからです。
その憶測や噂通りにヴィクトリカが動いているように見えるからです。
こうした描写が作品内で断片的に描かれています。真実はさておいて。

本作では、ヴィクトリカを以下のように意味づけています
「森の奥の高い塔のにいる金色の妖精。この世を全ての謎を知り
悩めるものに道を示す。その見返りとして魂を要求し食べてしまう」この言葉が本当に彼女なのかどうかは別として、
この言葉を視聴者は彼女だと受け取る事で、
ヴィクトリカをミステリアスな存在としてイメージ誘導しています。

そして彼女の存在を知るものが少ない点も、彼女をよりミステリアスにします。今回、2代目クイアランは最後の最後まで彼女を見る機会が無かった。
これは人との接触を避けるヴィクトリカの性質によるものでもあります。
大事なのは、
視聴者はおそらく久城視点からヴィクトリカを見ているのですが
久城はヴィクトリカを知っているのに、2代目クイアランはヴィクトリカを知らない。
この久城とクイアランの認識の落差がヴィクトリカの存在をより曖昧にします。
つまりヴィクトリカは久城にとっての秘密になっているのです。
最後に彼女が神秘的に見えるのは事件を解決する時に言う
「混沌(カオス)の欠片」「知恵の泉」の言葉群ですね。
一歩間違えると「中二病」的発想ともいえるのですが、
彼女の明晰な推理力は本当にそうしたものがあって、事件を解決しているようにも見えます。


上記のように丁寧に
「混沌(カオス)の欠片」「知恵の泉」の描写もあります。
つまり彼女の推理力は特殊能力だと思わせている点が、彼女を神秘的にしているのです。
今回、なぜこの部分に着目したのかというと、
ヴィクトリカの実存性がこの話のテーマになっていたからです。物語後半、塔の上で2代目クイアランが、ヴィクトリカなどいないと言い放ちますが
久城は彼女の存在を信じて「友達」だと言います。ここが今回のキーポイントです。
久城の危機とともに颯爽と登場したヴィクトリカ。
結局、このお話は推理で物語展開やドラマを進行させて二人の仲を描くのが
どうやら作品の肝であり、核でもあるようです。
前回で指摘した安楽椅子探偵について
前回、このお話は安楽椅子探偵ものだと指摘しました。
この予想は少しは当たり、ほとんど外れた印象です
「安楽椅子探偵小説」とは何らかの理由で行動が制限され部屋から出ることなく、
あるいは現場に赴くことなく事件を推理する探偵小説、の事です。
今回もヴィクトリカは事件の殆どをを久城から聞いた情報で解決していますが
本を探しに外に出て行く点と、2代目クイアランが塔の上に本を探しに来たので
最終的に塔の上が現場になってしまったような印象を受けます。
だから、塔の上が現場に赴くというより、現場になってしまったのでしょうね。
まぁただヴィクトリカが行動を制限されているのは事実なので
この「安楽椅子探偵」の要素はあるのではと、ちょっぴり思っています。
久城のものわかりが悪いのは仕方が無い
久城君は、ものわかりが悪いと思っている人はいますでしょうか。私はちょっぴり思っています。もう少し頭が良くなってほしいなぁと。
でも、これは仕方がありません。彼はそういう役割を与えられていますから。

どういう事かというと、
ヴィクトリカが丁寧に推理を説明できる
お膳立てを作るために、久城はちょっと頭を弱く設定されているのです。それは、もし久城がヴィクトリカの発言をちょっと聞いて推理がわかってしまうと、
ヴィクトリカの推理の説明が中途半端になってしまいます。
そうすると視聴者(読者)には推理の説明がなされない状況になります。
という事で、
推理を題材にした作品には、説明を進行させるために
推理を根掘り葉掘り聞かないとわからないキャラを投入します。
つまり久城一弥がその役割に当てられているのです。
ここで大事なのは、二人はただの推理を行っているのではなく、
人間関係の構築要素も入っている点にあります。
ヴィクトリカは己の退屈を紛らわせる為に何かを求め、推理を行う。
久城は代償(主にお菓子)を支払い、推理をしてもらう。
塔の上でお菓子を食べ、推理するのが、彼らの日常なのです。言うなれば、二人は
「けいおん!!」で言う、
放課後ティータイムで塔の上は部室なのかもしれません。
けいおん部の部室も学校の一番上にありましたし。
ヴィクトリカは可愛い
顔を赤らめるヴィクトリカが可愛い。
前回も書きましたが、可愛いものは可愛いのです。
神秘性と親しみやすさ・人間らしさが同居する彼女はとても魅力的です。
まとめ
ミステリーを題材にしながらも、ただのミステリーではない
少年少女の淡い関係を描いていく作品なのだと思います。
おそらくヴィクトリアは過去の境遇で心に傷を負った存在だと思うのですが
久城との交流を重ねていく事で、少しづつ羽ばたいていけると良いですね。
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