感想
このお話は子供を拉致して正義のヒーローに仕立て上げ
宇宙人だった教師と戦わせようとする
遠い星から来たとある悪趣味な王子様の物語です。
富樫義博のゲームセンス
原作者の富樫義博が作家として最も優れている点は、
作品内にゲーム的センスを作品世界内に馴染ませて面白く出来る点にあります。
この事が少年ジャンプにおけるトーナメントだけではない
バトルのあり方を提示した事。
または最近最も流行している能力バトルの先駆けになった点において
「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木飛呂彦と匹敵する功績だと思っています。
このバトルにおける功績は主に「幽白」と「H×H」に関係します。
このゲーム的センスはこのアニメにも生かされています。
たびたび本作にも出てくるゲーム画面もそうですし、
物語の内容がゲームっぽいのですね。
カラーレンジャーになって悪を倒そうという展開もゲームっぽいですし、
カラーレンジャーの練りこまれた設定もゲームっぽい解説です。
そして最後のカギを探し出そうとする点がいかにも典型的なRPG的展開です。
こうしたゲーム的ノリが当時の少年ジャンプの読者層を鷲掴みにしたと思います。
彼が活躍した1990年代はまさに家庭用ゲーム全盛時代でしたから。
だから少年ジャンプで最もゲーム的センスを持った富樫義博は
人気を博しているのだと思います。
悪趣味(笑)な物語
基本的に富樫義博が本気を出せば出すほど
物語は悪趣味・皮肉・露悪的な展開になってきます。
今回も王子の完全な遊びだったオチはまさに悪趣味なのですが、
この富樫という作家には悪趣味を不快にさせないユーモアのセンスがあります。
だから今回の話を見ても、本気で怒る人はおそらくいないでしょう。
それは今回の物語展開が最初からある程度ふざけている点も大きいです。
例えば王子の格好。戦隊モノのパロディというようなおふざけが
この回は多少ネタっぽいというかふざけている事を鮮明にします。
また1人を除いた子供達がいたってクールであり、
彼らがツッコミ役として機能しているからこそ、面白いのです。
(少年達がクールっていうのも富樫らしいキャラ作りです。)
まとめ
面白さは個人的には心配していません。原作が面白いので。
まぁアニメにするとこうなるのだなぁという所が新鮮であり
また15年たった今だからこそ出来る表現、
当時の風俗表現を今に置き換えるとどうなるか(例えばゲーム機のデザイン等)
上記のような事を意識して見ています。
その意味では原作であった「バトルポカリでムドーが倒せっかよ」
という台詞は無くなってましたね。
脚本がふでやすかずゆきさん。
ミルキィホームズよりかははっちゃけていませんが
多少脱線するような馬鹿馬鹿しい内容もある本作において
ふでやす氏の起用は適任といえるのではないでしょうか。
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富樫義博のゲームセンス
原作者の富樫義博が作家として最も優れている点は、
作品内にゲーム的センスを作品世界内に馴染ませて面白く出来る点にあります。
この事が少年ジャンプにおけるトーナメントだけではない
バトルのあり方を提示した事。
または最近最も流行している能力バトルの先駆けになった点において
「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木飛呂彦と匹敵する功績だと思っています。
このバトルにおける功績は主に「幽白」と「H×H」に関係します。
このゲーム的センスはこのアニメにも生かされています。
たびたび本作にも出てくるゲーム画面もそうですし、
物語の内容がゲームっぽいのですね。
カラーレンジャーになって悪を倒そうという展開もゲームっぽいですし、
カラーレンジャーの練りこまれた設定もゲームっぽい解説です。
そして最後のカギを探し出そうとする点がいかにも典型的なRPG的展開です。
こうしたゲーム的ノリが当時の少年ジャンプの読者層を鷲掴みにしたと思います。
彼が活躍した1990年代はまさに家庭用ゲーム全盛時代でしたから。
だから少年ジャンプで最もゲーム的センスを持った富樫義博は
人気を博しているのだと思います。
悪趣味(笑)な物語
基本的に富樫義博が本気を出せば出すほど
物語は悪趣味・皮肉・露悪的な展開になってきます。
今回も王子の完全な遊びだったオチはまさに悪趣味なのですが、
この富樫という作家には悪趣味を不快にさせないユーモアのセンスがあります。
だから今回の話を見ても、本気で怒る人はおそらくいないでしょう。
それは今回の物語展開が最初からある程度ふざけている点も大きいです。
例えば王子の格好。戦隊モノのパロディというようなおふざけが
この回は多少ネタっぽいというかふざけている事を鮮明にします。
また1人を除いた子供達がいたってクールであり、
彼らがツッコミ役として機能しているからこそ、面白いのです。
(少年達がクールっていうのも富樫らしいキャラ作りです。)
まとめ
面白さは個人的には心配していません。原作が面白いので。
まぁアニメにするとこうなるのだなぁという所が新鮮であり
また15年たった今だからこそ出来る表現、
当時の風俗表現を今に置き換えるとどうなるか(例えばゲーム機のデザイン等)
上記のような事を意識して見ています。
その意味では原作であった「バトルポカリでムドーが倒せっかよ」
という台詞は無くなってましたね。
脚本がふでやすかずゆきさん。
ミルキィホームズよりかははっちゃけていませんが
多少脱線するような馬鹿馬鹿しい内容もある本作において
ふでやす氏の起用は適任といえるのではないでしょうか。
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ゲーム的な感覚について、富樫作品の作品の歴史的な位置づけからのご指摘、なるほどなあと思いました。さすがです。勉強させていただきました!
それでは失礼します