感想感無量!!!!!
全てが昇華されていきましたまるで銀河のように。
ワコの気持ち
私としてはワコが最終的にどっちかを選ぶのかなと思っていましたが、
じつはどちらかを選ぶことが重要ではなく、
二人の男の子を同時に好きなった女の子の心境が重要だったようです。
その二人の男の子を好きになったワコに対して
一人の男(スガタ)を想い続けたケイトが対照的に描かれ、
そんな一途なケイトの気持ちも理解しつつも、ワコの心が揺れ動いた様を描いていました。
作画について
本当に良かったですね。
ロボットアニメにふさわしい、
激しい激しすぎるロボットアクション!!!!!!
作画的に近年これほど素晴らしいアクションとエフェクトを見られた作品は
ロボットアニメ的には「グレンラガン」以来ではないでしょうか。
放映中、脳汁と血と涙と汗と鼻水で顔がひどい事になっていました!!作画にも橋本敬史さん、新井淳さん、今石洋行さん、田中宏紀さん、村木靖さんなどなど
スーパーアニメーターが勢ぞろいし、ハイレベルな作画の乱舞でした。
不安と期待
それにしても、最終回まで上手く辿り着いたと思いました。
正直、最初見た当時は最後の事まで考えると不安だったのですよね。
まぁ最初は何も見えないから不安なんですけど。
でも、その不安は見続けていくうちに薄れていきましたね。
なんというか、毎回毎回面白かったので、その面白さが評価としての貯金になっていたので
最終回がどうであれ、総合的に見てもOKになっていったのでした。
でも、最終回が今までをきちんと昇華した内容で、最終回でまた大きな貯金ができ、
ますます見続けてきて良かったなぁと純粋に思える作品でした。
ウテナとの比較
私は少女革命ウテナという作品がとても好きで、
たぶん人生で大きく影響された作品の一つに入る作品です。
このウテナの脚本を手掛けたのが、スタドラの脚本でもある榎戸洋司さんで
スタドラの監督の五十嵐さんもウテナのメインスタッフでした。
その意味で、私はスタドラとウテナをずっと比較し続けながら見ていきました。
この見方が正しいかどうかどうかはわかりませんが、
私の中ではウテナとスタドラの比較は、とても大きな意味を持っていました。
結論として、ウテナとは違う時代に発表されたウテナだったと言えると思います。
時代が違うので、多少結末や言いたい事が変わっていますが
本質的に伝えたい事は変わっていないのだと思っています。
最後にタクトがゼロ時間の封印を破り、
宇宙を突き破ってザメクの中にいるスガタを助け出したシーン。
みんながスガタがザメクを封印する事と知り、諦めて見守っていただけに
この諦め気分を打破し、実際にスガタを助けてしまうタクトに感動を覚えます。
ウテナ的に見れば、ウテナの最終回でウテナが棺の中に閉じ込められていた
アンシーを助けられなかったシーンとかぶって見えました。
ウテナではヒーロー(ウテナ)がヒロイン(アンシー)を助けられない
一種の悲劇的結末を迎えましたが、スタドラではきちんとタクトがスガタを救えました。
ここに私はウテナ以来のアンシーを救えなかった事に対する、
ウテナの救済があったのではないかとすら思えてしまいます。
ウテナからスタドラまで14年間の期間がありましたが、
榎戸さん的にも、ある種の決着はつけたのではないかと私個人は勝手に思っています。
まとめ
榎戸洋司さんをずっと追い続けてきて良かった!!この方の本気のシナリオはいつも私の期待を超えてしまいます!!
ワコが最後に告白した
「タクト君と出会なければ良かった」
「二人の男の子を同時に好きになった私の気持ちをわかる」
という台詞の数々に榎戸節を感じられずにはいられません。
少年少女の等身大の群像劇を描いた作品だったと思います。
私自身、最初から最後まで個人的に好き過ぎる展開でした。
謎めいた展開。意味深な台詞。劇中劇。ロボットアニメ。
これらの要素がツボな私にとっては、理想的な展開ですらありました。
終わると寂しいですが、作品には出会いもあれば終わりもある。
そして終わりには良い終わり方と悪い終わり方もある。
タクトは良い終わり方だったと確信しています。
このタクトの出会いと別れを惜しみつつ、またアニメを見ていきます。
「人生という冒険は続く」
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