
みなみは、最後で踏ん張りました。
最後まで強く、真摯であろうとします。
この信念が甲子園へ導く原動力なのでしょう!!
感想物語のクライマックス
今回はみなみの最大の親友、夕紀がついに亡くなってしまう時が訪れました。
私は原作既読ですが、この展開には驚きました。
いままで楽天的で順調な展開が続いたので、
後半では夕紀の病気が治るだろうなんて甘い予想をしていたので。

じりじり上げて、上げて、上げて、最後に落としてきました。
若い時に友人を失うのは辛いものです。
みなみちゃんにとって実は野球部より甲子園出場より、大事だった夕紀の存在。
彼女の死はみなみちゃんの全否定でもあったのです。
そしてみなみちゃんは自暴自棄になり己自身を全否定します。
野球なんて大嫌いだった。

みなみちゃんはぶたれ、一色触発・修羅場状態の野球部。
しかしそれを止めたのは、野球部のみんなでした。
彼らはみなみが野球部の為にすべてを掛けて取り組んでいた事を心から知っているのです。
みなみは野球嫌いがマネージャーをやっているのは真摯さに欠けると言いましたが、
彼女の今までの仕事は真摯さそのものでした。
人を動かすのは真摯さです。
「一人はみんなの為に。みんなは一人の為に。」
この言葉がこれほど似合う展開だったと思います。
みなみは野球部のみんなに救われたのだと思います。
これこそが本当の「組織」であり、
この時点で野球部=組織は多くの成果がでていると言って良いでしょう。
まとめ
夕紀の死を迎える事で、この原作がただのドラッカーの紹介本ではなく
物語もそれなりに指向していく様子が見えたという感じです。
まぁ安易に死を使ったとも言われるかもしれませんが、
ここで書きたいのは、みなみちゃんの真摯さとひたむきさです。
その真摯さとひたむきさと、自分の信じたもの=ドラッカーがあれば
自分の身の回りの世界を変えられるというのが、この作品のテーマだと思うのです。
オマケ 富野監督について
今回の本編終了後のもしドラコーナーにて富野監督が出演されました。
富野監督は最近「全体主義」という
「個人の全ては全体に従属すべきとする思想または政治体制」に注目しており
「全体主義」についてドラッカーが書いていたから、読んだのがキッカケだったそうです。
(富野監督が「全体主義」を知ったきっかけはハンナ・アレントという政治学者からです)
富野監督が読んだのは「経済人の終わり」という本です。
この本は第2次世界大戦直前に書かれ、全体主義が到来する事の
予見を描いたこの本とドラッカーに感銘を受けたそうです。
そして「マネジメント」を「この本を読めば、全体主義には陥らない」という
読み方をされているそうです。この読み方は富野監督らしいです。
富野監督をもうならせる「経済人の終わり」は読んでみたいですね。
http://adria7.blog92.fc2.com/blog-entry-693.html
http://yuta526.blog26.fc2.com/blog-entry-356.html
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感想物語のクライマックス
今回はみなみの最大の親友、夕紀がついに亡くなってしまう時が訪れました。
私は原作既読ですが、この展開には驚きました。
いままで楽天的で順調な展開が続いたので、
後半では夕紀の病気が治るだろうなんて甘い予想をしていたので。

じりじり上げて、上げて、上げて、最後に落としてきました。
若い時に友人を失うのは辛いものです。
みなみちゃんにとって実は野球部より甲子園出場より、大事だった夕紀の存在。
彼女の死はみなみちゃんの全否定でもあったのです。
そしてみなみちゃんは自暴自棄になり己自身を全否定します。
野球なんて大嫌いだった。

みなみちゃんはぶたれ、一色触発・修羅場状態の野球部。
しかしそれを止めたのは、野球部のみんなでした。
彼らはみなみが野球部の為にすべてを掛けて取り組んでいた事を心から知っているのです。
みなみは野球嫌いがマネージャーをやっているのは真摯さに欠けると言いましたが、
彼女の今までの仕事は真摯さそのものでした。
人を動かすのは真摯さです。
「一人はみんなの為に。みんなは一人の為に。」
この言葉がこれほど似合う展開だったと思います。
みなみは野球部のみんなに救われたのだと思います。
これこそが本当の「組織」であり、
この時点で野球部=組織は多くの成果がでていると言って良いでしょう。
まとめ
夕紀の死を迎える事で、この原作がただのドラッカーの紹介本ではなく
物語もそれなりに指向していく様子が見えたという感じです。
まぁ安易に死を使ったとも言われるかもしれませんが、
ここで書きたいのは、みなみちゃんの真摯さとひたむきさです。
その真摯さとひたむきさと、自分の信じたもの=ドラッカーがあれば
自分の身の回りの世界を変えられるというのが、この作品のテーマだと思うのです。
オマケ 富野監督について
今回の本編終了後のもしドラコーナーにて富野監督が出演されました。
富野監督は最近「全体主義」という
「個人の全ては全体に従属すべきとする思想または政治体制」に注目しており
「全体主義」についてドラッカーが書いていたから、読んだのがキッカケだったそうです。
(富野監督が「全体主義」を知ったきっかけはハンナ・アレントという政治学者からです)
富野監督が読んだのは「経済人の終わり」という本です。
この本は第2次世界大戦直前に書かれ、全体主義が到来する事の
予見を描いたこの本とドラッカーに感銘を受けたそうです。
そして「マネジメント」を「この本を読めば、全体主義には陥らない」という
読み方をされているそうです。この読み方は富野監督らしいです。
富野監督をもうならせる「経済人の終わり」は読んでみたいですね。
http://adria7.blog92.fc2.com/blog-entry-693.html
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