やばい、だんだんミルヒに感情移入してきた。
都築作品は自然にキャラへ感情移入してしまう事。
キャラクターへの惜しみない愛情が伝わります。今回は前回を受けてのシリアス展開。
レオ姫の演説とミルヒの演説が、対照的に描かれたのが面白かったです。
ミルヒを想うがあまりに道を間違えそうなレオ姫。
二人のすれ違う想いはどういう結末を迎えるのでしょうか。
感想ミルヒ フリスピーけ犬にされる
今回、物語冒頭ではミルヒとシンクを連れ出し、
秘密の花園に向かい入れて遊びました。ここでミルヒが遊ぼうと言い出します。
そしてシンクはフリスピーを投げ合って取るという遊びを提案します。

(このしぐさがかわいい~)
まぁぶっちゃけいえばミルヒがフリスピー犬扱いですよね。
見ている私からすると、犬扱いされているお姫様の扱いに驚きますが
シンクもミルヒもとてもとても、この遊びを楽しんでいます。

(引きの絵で見せても楽しさが伝わってきます。)
ここで大事なのは、本当に二人が楽しそうな所ですね。
しかも記号的な情報的な「ただ楽しそうな描写」ではなく
「本当に面白そう」って感じさせるのが凄いです。少なくとも私の中では。
私の中では原作者の都築さんのシナリオが本当にこのシーンを楽しく描いているからこそ
見ている側も楽しく感じられる事なのだと思います。
アニメの中で繰り広げられる物語は内容だけでなく、
その楽しい気分も伝えてくれるシーンだったと思います。
都築真紀さんの作家性とは
上記のようなただの遊びですら情感持って伝える
都築真紀さんの作風の秘密はなんなのでしょうか。
まずこれは、都築さんのキャラクターへの半端無い愛情と感情移入、
そしてすべてのキャラクターを幸せにしたいという願いで叶えられていると思います。
こうした全てのキャラクターに惜しみない感情移入をしている作家さんに
「うしおととら」の藤田和日郎さんが思い浮かびます。
「なのは」も含め、都築さんの作品ってキャラへの愛情に溢れすぎているのですね。
もちろん他の作家さんも作品のキャラに愛情を注いで作品を作っていますが
都築さんの愛情量が半端無い、群を抜いているという印象です。
しかも愛情の目線が子供のような感じなのですよね。都築さんはキャラに優しいです。
あと都築さんはアニメの「なのは」の設定資料集を見た方ならわかりますが
各キャラや武器の基本デザインや技を繰り出すモーションなどのアイディアも
自分で絵で描き起こして、イメージ作りを行います。
都築さんの強みがこの点にあると思います。

例えば、同じ18禁美少女ゲーム出身の麻枝准(AB)、虚淵玄(まどマギ)と比較した時に
彼らは絵が描けない。つまり具体的なビジュアルイメージが起こせない。
一方で都築さんはビジュアルイメージをも提供してしまう。
つまり絵もシナリオも両方できる両刀使いなのです。
(まぁ麻枝さんは「音楽」を武器にしています)
絵とシナリオ、この二つの根幹をしっかり握って作品作りを行う都築さん。
だからこそ「なのは」も含め、物語展開には驚かされますが
作品の根幹が揺るがない。この根幹の揺るがなさは、
都築さんがしっかり作品の手綱を握っている理由もありますが、
都築さんの自己把握能力の高さも挙げられると思います。
私の中では麻枝准氏や虚淵玄氏への言及は多いけど、
都築真紀氏への言及が少ないような気がします。
都築さんは前者二人よりいわゆる作家性を前面に押し出しませんが、
もっと取り上げられても良い存在だと思うのです。
まとめ
この作品は1クールという事で、シリーズ折り返しになったの7話において
平和な空気から一転、殺伐とした展開になってきました。


二人の対照的な演説が今回の物語のクライマックスだったと思います。
まぁレオ姫の今回の宣戦布告もシンクとミルヒを助けたい・想いたい上での行動なのですが
このレオ姫の愛情や想いが空回りを予感させる展開が、いかにも都築さんらしい。
「なのは」ではアリシアを助けたい一心で動く、母プレセア。
「なのはA'S」では闇の書を葬り去りたいと考えたグレアム提督。
「なのはStS」では軍備増強こそ平和と信じるレジアス中将。
想いがそれぞれに純粋で間違ってはいないけど、そのやり方が間違い失敗した方々です。
他にも「何かの為」にという想いが強すぎて、
道や方法を間違えるキャラが多いのは都築作品の特徴でもあります。
レオ姫が彼らの二の轍を踏んでしまうのか、今後の展開に期待です。
- 関連記事
-
感想ミルヒ フリスピーけ犬にされる
今回、物語冒頭ではミルヒとシンクを連れ出し、
秘密の花園に向かい入れて遊びました。ここでミルヒが遊ぼうと言い出します。
そしてシンクはフリスピーを投げ合って取るという遊びを提案します。

(このしぐさがかわいい~)
まぁぶっちゃけいえばミルヒがフリスピー犬扱いですよね。
見ている私からすると、犬扱いされているお姫様の扱いに驚きますが
シンクもミルヒもとてもとても、この遊びを楽しんでいます。

(引きの絵で見せても楽しさが伝わってきます。)
ここで大事なのは、本当に二人が楽しそうな所ですね。
しかも記号的な情報的な「ただ楽しそうな描写」ではなく
「本当に面白そう」って感じさせるのが凄いです。少なくとも私の中では。
私の中では原作者の都築さんのシナリオが本当にこのシーンを楽しく描いているからこそ
見ている側も楽しく感じられる事なのだと思います。
アニメの中で繰り広げられる物語は内容だけでなく、
その楽しい気分も伝えてくれるシーンだったと思います。
都築真紀さんの作家性とは
上記のようなただの遊びですら情感持って伝える
都築真紀さんの作風の秘密はなんなのでしょうか。
まずこれは、都築さんのキャラクターへの半端無い愛情と感情移入、
そしてすべてのキャラクターを幸せにしたいという願いで叶えられていると思います。
こうした全てのキャラクターに惜しみない感情移入をしている作家さんに
「うしおととら」の藤田和日郎さんが思い浮かびます。
「なのは」も含め、都築さんの作品ってキャラへの愛情に溢れすぎているのですね。
もちろん他の作家さんも作品のキャラに愛情を注いで作品を作っていますが
都築さんの愛情量が半端無い、群を抜いているという印象です。
しかも愛情の目線が子供のような感じなのですよね。都築さんはキャラに優しいです。
あと都築さんはアニメの「なのは」の設定資料集を見た方ならわかりますが
各キャラや武器の基本デザインや技を繰り出すモーションなどのアイディアも
自分で絵で描き起こして、イメージ作りを行います。
都築さんの強みがこの点にあると思います。

例えば、同じ18禁美少女ゲーム出身の麻枝准(AB)、虚淵玄(まどマギ)と比較した時に
彼らは絵が描けない。つまり具体的なビジュアルイメージが起こせない。
一方で都築さんはビジュアルイメージをも提供してしまう。
つまり絵もシナリオも両方できる両刀使いなのです。
(まぁ麻枝さんは「音楽」を武器にしています)
絵とシナリオ、この二つの根幹をしっかり握って作品作りを行う都築さん。
だからこそ「なのは」も含め、物語展開には驚かされますが
作品の根幹が揺るがない。この根幹の揺るがなさは、
都築さんがしっかり作品の手綱を握っている理由もありますが、
都築さんの自己把握能力の高さも挙げられると思います。
私の中では麻枝准氏や虚淵玄氏への言及は多いけど、
都築真紀氏への言及が少ないような気がします。
都築さんは前者二人よりいわゆる作家性を前面に押し出しませんが、
もっと取り上げられても良い存在だと思うのです。
まとめ
この作品は1クールという事で、シリーズ折り返しになったの7話において
平和な空気から一転、殺伐とした展開になってきました。


二人の対照的な演説が今回の物語のクライマックスだったと思います。
まぁレオ姫の今回の宣戦布告もシンクとミルヒを助けたい・想いたい上での行動なのですが
このレオ姫の愛情や想いが空回りを予感させる展開が、いかにも都築さんらしい。
「なのは」ではアリシアを助けたい一心で動く、母プレセア。
「なのはA'S」では闇の書を葬り去りたいと考えたグレアム提督。
「なのはStS」では軍備増強こそ平和と信じるレジアス中将。
想いがそれぞれに純粋で間違ってはいないけど、そのやり方が間違い失敗した方々です。
他にも「何かの為」にという想いが強すぎて、
道や方法を間違えるキャラが多いのは都築作品の特徴でもあります。
レオ姫が彼らの二の轍を踏んでしまうのか、今後の展開に期待です。
- 関連記事
-