シンク想いが今の世界と
フロニャルドを結びつけました。最初の出会い、今回の別れ。
そしてまた出会える可能性を提示した物語。
都築真紀さんは出会いと別れを描く作家さんなのでしょう。
ハッピーエンド全開な
DOGDAYSはひとまず完結!!
2期に期待しましょう!!
感想シンクとミルヒの別れを描く展開です。
都築さんがやりたかった物語
最終回は都築真紀さんがやりたかった物語だったと思います。
では、どういう物語か。それは別れの物語であり、
そして別れたその後と、再開までどういう道のりをたどるのかを描く物語です。
具体的にいえば、シンクとミルヒの別れ、そしてその後のシンクを描く話です。
別れの辛さ、別れの悲しさ、そして出会える時の喜びを描く物語です。
例えば「無印なのは」では友達になったなのはとフェイトの別れで物語は終了します。
確かに別れは描きましたが、別れたその後はダイジェスト、
二人の再開はA'sに持越しになってしまいました。
「なのはA's」でも同様にはやてとリーンフォースの別れは描きましたが
その後の展開はやはりダイジェスト風味で終わってしまいました。

物語後半から大きくクローズアップされてきたリコ。
この作品は彼女が戦い続けてきた側面もありました。
ここから見るとDOGDAYSはBパート丸々、シンクとミルヒの別れのその後を描いています。
「なのは2作」とこの差はとても大きいように思われます。
また、DOGDAYSでは、別れの際にシンクの記憶を失わせる設定を盛り込む事で
物語と視聴者に緊張感を与え、別れのきつさを描こうとしていました。
つまり都築さんは「なのはシリーズ」でできなかった別れのその後を描きたかったのです。

別れの後に待っていたのは、記憶を失ったシンクの喪失感。
そしてシンクという存在を失ったフロニャルドの面々の喪失感でした。
一方でベッキーとの再会の嬉しさも表現していますがやはりさびしいです。
この喪失感。今まで「楽しいスポーツのような戦争」を舞台にしていた
作品の最後にしては終始もの悲しい展開だったように思われます。
今までが楽しかっただけに、なおさら喪失感を表現していたように感じます。
でもシンクがフロニャルドに戻れる手段はあったのです。それは、
①召喚から91日以上経過している事
②勇者(シンク)が自ら来た世界にあったものをフロニャルドに3つ以上残す事
③勇者が召喚主(ミルヒ)に大事なものと書面を残す事
④書面には勇者と召喚主の名前と、絶対帰還するとの旨が書いてある事
これらの条件がそろっていれば、勇者=シンクは再び戻れるとの事です。
シンクはこれらの条件を、偶然にも成し遂げていましたね。
この展開はご都合主義ともいえますが、
大事なのはシンクが行った事は、人としての暖かさや優しさがなければできない事です。
つまり条件を知らなくても、心身面で勇者としての資質を兼ね備えていれば
シンクとミルヒの心が結びついていれば
自然とこの条件が適うようになっているという事でしょう。
このフロニャルドに帰れる条件をある意味天然で成し遂げてしまった
シンクは正真正銘の心優しき・強き勇者だったのです。また、もしこの条件を知っていたとしても、
大事なのは条件を知る事より、勇者と召喚主の間に、
つまりシンクとミルヒの間に信頼関係が築けたかどうかでしょう。
信頼関係が無かったら、そもそもフロニャルドに戻ろうなんて気も起きないでしょうしね。
要は、この作品は二人の「信頼関係」を描きたかったのかもといえます。
「無印なのは」でなのはがフェイトにリボンを託したように
シンクがみんなに想い出の品を渡したことが、戻れるきっかけになりました。
都築さんは別れの際に、何かものを渡すというシチュエーションが好きなのでしょうね。

記憶を取り戻した事、フロニャルドに戻れることがあまりに嬉しくて
興奮のあまりベッキーと野外セックスを始めてしまったシンク。
(こうしたシーンを私は疑似セックスと呼んでいます)
それだけ嬉しかった事が伝わってくるシーンです。この作品はシンクの記憶が戻った事、
フロニャルドに帰れる条件が整った所で物語が終了しましたね。
シンクとミルヒの再開に関しては、これより先の物語になるのでしょう。
(この物語がアニメ2期なのか、ゲームなのかそれとも別媒体になるのかはわかりません)
そんなDOGDAYSはメインキャラの別れのその後を描こうとした作品でした。
そして何より出会えることの喜びを描いた内容でした。
都築さんにとっては物語を作る時に、物語の最後をどう別れさせるかが
そして再開させるかが、都築さんのテーマなのではないかと思ってしまいますね。
そして最後はみんなが幸せになる
ハッピーエンドを一貫して描き続ける都築さんは凄いです。
まさに都築さんはハッピーエンドストーリーテラーでしょう!!
http://twodimension.net/archives/2011/0626_143833.shtml
まとめ
都築真紀さんの新しいチャレンジ作品という事で注目して見ていました。
相変わらず強固過ぎる都築さんの信念と世界観を堪能する事ができました。
都築さんの凄さはその曲がらない信念と己の進む道を突っ走る態度、
そして物語・ビジュアルにおいて自分のイメージをきちんと具現化できる能力にあるでしょう。

また坂田理さんのキャラデザ・絵柄が物凄く可愛かったです。
ミルヒ・リコ・エクレ・レオ閣下などが特にかわいかったです。
作画は相変わらずセブンアークスらしく、個性ある。特徴を重視した方向性でした。
動かしたいときに動かし、絵柄も可愛くしようという方向性でしたので好きでした。
物語に関しては「スポーツのような戦争」を導入部分の注目点として見せつつ
後半は、シンクとミルヒの運命と別離と再会への道筋を描くものになりました。
後半の展開は都築さんらしい展開だったと思います。
13話で再開は可能まできちんと指し示し、みんなが幸せな形で大団円を迎えたと思います。
この誰もが不幸にならない世界・作品を作らせたら都築さんに勝てる人は
今の日本にいるのでしょうか?とすら思います。
それぐらい、都築さんの「傷つかない世界」を描かせる能力はピカ一だと感じました。
最終回で十分描ききっていますね。
でも2期は売上次第で決まってくるでしょうね。
2期の際には都築さんが視聴者にどんな球を放り投げてくるのかが興味深いです。
何より、ミルヒの堀江さんが良かったです。ED曲も素晴らしい。
キングレコード的に堀江さんと水樹さんがガッツリ組んだ作品として
中々特異な位置をしめる作品だったのではないでしょうか。
ミルヒ可愛かったよ~ありがとうございました!
都築真紀さんの今後の活躍に期待しています!!
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感想シンクとミルヒの別れを描く展開です。
都築さんがやりたかった物語
最終回は都築真紀さんがやりたかった物語だったと思います。
では、どういう物語か。それは別れの物語であり、
そして別れたその後と、再開までどういう道のりをたどるのかを描く物語です。
具体的にいえば、シンクとミルヒの別れ、そしてその後のシンクを描く話です。
別れの辛さ、別れの悲しさ、そして出会える時の喜びを描く物語です。
例えば「無印なのは」では友達になったなのはとフェイトの別れで物語は終了します。
確かに別れは描きましたが、別れたその後はダイジェスト、
二人の再開はA'sに持越しになってしまいました。
「なのはA's」でも同様にはやてとリーンフォースの別れは描きましたが
その後の展開はやはりダイジェスト風味で終わってしまいました。

物語後半から大きくクローズアップされてきたリコ。
この作品は彼女が戦い続けてきた側面もありました。
ここから見るとDOGDAYSはBパート丸々、シンクとミルヒの別れのその後を描いています。
「なのは2作」とこの差はとても大きいように思われます。
また、DOGDAYSでは、別れの際にシンクの記憶を失わせる設定を盛り込む事で
物語と視聴者に緊張感を与え、別れのきつさを描こうとしていました。
つまり都築さんは「なのはシリーズ」でできなかった別れのその後を描きたかったのです。

別れの後に待っていたのは、記憶を失ったシンクの喪失感。
そしてシンクという存在を失ったフロニャルドの面々の喪失感でした。
一方でベッキーとの再会の嬉しさも表現していますがやはりさびしいです。
この喪失感。今まで「楽しいスポーツのような戦争」を舞台にしていた
作品の最後にしては終始もの悲しい展開だったように思われます。
今までが楽しかっただけに、なおさら喪失感を表現していたように感じます。
でもシンクがフロニャルドに戻れる手段はあったのです。それは、
①召喚から91日以上経過している事
②勇者(シンク)が自ら来た世界にあったものをフロニャルドに3つ以上残す事
③勇者が召喚主(ミルヒ)に大事なものと書面を残す事
④書面には勇者と召喚主の名前と、絶対帰還するとの旨が書いてある事
これらの条件がそろっていれば、勇者=シンクは再び戻れるとの事です。
シンクはこれらの条件を、偶然にも成し遂げていましたね。
この展開はご都合主義ともいえますが、
大事なのはシンクが行った事は、人としての暖かさや優しさがなければできない事です。
つまり条件を知らなくても、心身面で勇者としての資質を兼ね備えていれば
シンクとミルヒの心が結びついていれば
自然とこの条件が適うようになっているという事でしょう。
このフロニャルドに帰れる条件をある意味天然で成し遂げてしまった
シンクは正真正銘の心優しき・強き勇者だったのです。また、もしこの条件を知っていたとしても、
大事なのは条件を知る事より、勇者と召喚主の間に、
つまりシンクとミルヒの間に信頼関係が築けたかどうかでしょう。
信頼関係が無かったら、そもそもフロニャルドに戻ろうなんて気も起きないでしょうしね。
要は、この作品は二人の「信頼関係」を描きたかったのかもといえます。
「無印なのは」でなのはがフェイトにリボンを託したように
シンクがみんなに想い出の品を渡したことが、戻れるきっかけになりました。
都築さんは別れの際に、何かものを渡すというシチュエーションが好きなのでしょうね。

記憶を取り戻した事、フロニャルドに戻れることがあまりに嬉しくて
興奮のあまりベッキーと野外セックスを始めてしまったシンク。
(こうしたシーンを私は疑似セックスと呼んでいます)
それだけ嬉しかった事が伝わってくるシーンです。この作品はシンクの記憶が戻った事、
フロニャルドに帰れる条件が整った所で物語が終了しましたね。
シンクとミルヒの再開に関しては、これより先の物語になるのでしょう。
(この物語がアニメ2期なのか、ゲームなのかそれとも別媒体になるのかはわかりません)
そんなDOGDAYSはメインキャラの別れのその後を描こうとした作品でした。
そして何より出会えることの喜びを描いた内容でした。
都築さんにとっては物語を作る時に、物語の最後をどう別れさせるかが
そして再開させるかが、都築さんのテーマなのではないかと思ってしまいますね。
そして最後はみんなが幸せになる
ハッピーエンドを一貫して描き続ける都築さんは凄いです。
まさに都築さんはハッピーエンドストーリーテラーでしょう!!
http://twodimension.net/archives/2011/0626_143833.shtml
まとめ
都築真紀さんの新しいチャレンジ作品という事で注目して見ていました。
相変わらず強固過ぎる都築さんの信念と世界観を堪能する事ができました。
都築さんの凄さはその曲がらない信念と己の進む道を突っ走る態度、
そして物語・ビジュアルにおいて自分のイメージをきちんと具現化できる能力にあるでしょう。

また坂田理さんのキャラデザ・絵柄が物凄く可愛かったです。
ミルヒ・リコ・エクレ・レオ閣下などが特にかわいかったです。
作画は相変わらずセブンアークスらしく、個性ある。特徴を重視した方向性でした。
動かしたいときに動かし、絵柄も可愛くしようという方向性でしたので好きでした。
物語に関しては「スポーツのような戦争」を導入部分の注目点として見せつつ
後半は、シンクとミルヒの運命と別離と再会への道筋を描くものになりました。
後半の展開は都築さんらしい展開だったと思います。
13話で再開は可能まできちんと指し示し、みんなが幸せな形で大団円を迎えたと思います。
この誰もが不幸にならない世界・作品を作らせたら都築さんに勝てる人は
今の日本にいるのでしょうか?とすら思います。
それぐらい、都築さんの「傷つかない世界」を描かせる能力はピカ一だと感じました。
最終回で十分描ききっていますね。
でも2期は売上次第で決まってくるでしょうね。
2期の際には都築さんが視聴者にどんな球を放り投げてくるのかが興味深いです。
何より、ミルヒの堀江さんが良かったです。ED曲も素晴らしい。
キングレコード的に堀江さんと水樹さんがガッツリ組んだ作品として
中々特異な位置をしめる作品だったのではないでしょうか。
ミルヒ可愛かったよ~ありがとうございました!
都築真紀さんの今後の活躍に期待しています!!
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今回のおはぎさんの記事を読んで、自分もシンクへの考えが少し変わりました。
自分はどうしてもこのアニメではシンクの存在感が薄かったので、大して見れていなかったんですよね。だから記事でもそんなに良いことを書かないで終わっちゃったんですけど、でもシンクがこの世界のみんなから信頼されていて好かれていたのは間違いないことで、そんな行いからももたらした奇跡と言えるのかもしれません。どうしてもリコッタ目線だったもので、大事なところが自分には抜けてしまっていました(汗)
ミルヒとレオの物語という印象が強かったんですけど、シンクがいなければ成り立たなかった世界でもあり、もう少し広い見方をしたらもっと楽しめたなって思いました。
でも最後はハッピーで終われるっていうのは非常に心癒される展開でしたね。幸福な世界観を堪能させてもらいました!
それでは。