輪るピングドラム 挿入歌「ROCK OVER JAPAN」から生存戦略を考える 

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「生存戦略しましょうか」

「輪るピングドラム」の1話は衝撃的なあまりに衝撃的な「生存戦略」によって、
私達は「何物にもなれないお前たち」から脱せられるのかもしれません。

この異世界空間・虚構空間に導いてくれた要因に
挿入歌「ROCK OVER JAPAN」が挙げられると思います。
今回はこの曲について簡単にご説明と、
なぜこの曲なのかという理由を、歌詞から考えてみたいと思います。
 
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原曲はARBの曲


この「ROCK OVER JAPAN」。元々はARBという日本のロックバンドの曲です。
このARBとは「アレキサンダー・ラグタイム・バンド」の略で、
俳優で有名な石橋凌さんがボーカルを務めていました。
70年代後半から90年頃まで活動し、98年から活動を再開しますが
2006年以降は活動は中止しています。

wikipediaによると「ユニコーン、JUN SKY WALKER(S)、福山雅治、
ニューロティカをはじめ、数多くのミュージシャンに影響を与えた」
とあります。

この「ROCK OVER JAPAN」は1987年にリリースされたようです。
当時、幾原邦彦監督が23歳。この曲をどんな思いで聞き、
そしてなぜ今になってこの曲をピングドラムに使用しようとしたのでしょうか。

歌詞から考える


歌詞から考えてみましょう。
私には原曲のこの歌詞に引っかかりました。

もう誰も明日さえも 見えなくなっている


この歌詞が「きっと、何物にもなれないお前たち」と関わるのは間違いないと思います。
この歌詞を「時代の閉塞感」なんて言葉で例えると楽ですが、
「閉塞感」という言葉にピンと来てしまうのが、今の時代なのでしょう。

続いて

ROCK OVER JAPAN みんな、みんな塗りつぶせ


そんな今の日本の「閉塞感」なんてロックで塗りつぶせ。
この曲はそう伝えたいのでしょう。
そう「閉塞感」なんてそんな気持ちを持ってしまうから「閉塞」するのであって
日本をロックで塗りつぶすぐらいの勢いがあれば、閉塞などしないのです

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この異世界虚構空間自体が「閉塞感」をぶち破るものなのは明らかです。
虚構の世界に誘われる事で、閉塞感なんてぶっ飛ぶのです!

最後に

熱く熱く燃えてお前と踊りたい 夢を夢を抱き寄せ踊りたい


歌うって事、ロックする事って一種の「お祭り」だと思うのです。
カーニバル、フェスティバル、何でもいいのですが、
要は楽しい空気をみんなで共有したい。そこには小難しい事はいらない。
「楽しみたい」。この気持ちが「閉塞感」を吹っ飛ばすのでしょう。
 
つまり「輪るピングドラム」こそが、踊りたい・抱き寄せ踊りたい、空間ですね。
現に踊ってますし。

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そして「明日さえも見えない、何物にもなれないお前たち」が生存戦略を行う時に
踊り、歌う事で、生存できる=何かになれるのでしょうね。


まとめ


さっそく原曲を聞いてみましたが、歌詞がロックですね。熱いです。
そして「ピングドラム」版のアレンジも素晴らしいです。
橋本由香利さんスゲーって感じです。

最後に、繰り返しますが幾原邦彦監督がこの曲といつ出会い、どう思ったのか。
もしかするとインタビューで今後明らかにされるのかもしれませんが、
その理由を聞いてみたいです。
  
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[ 2011/07/10 10:15 ] 輪るピングドラム | TB(1) | CM(1)
はじめまして。
おはぎさんのピンドラ関連の記事の充実っぷりに目をはって見ている今日この頃であります。 
トラックバックもありがとうございます。

それとこの真面目な内容の記事にネタ要素のつよい記事のTBを送ってしまってすいませんでした><
ディーパー好きな自分がこの記事にインスパイアされて書いたものなので、できれば穏やかな目でみすごしてもらえると嬉しいです。


このブログの一ファンとして勝手ながらも応援してます。
[ 2011/07/12 00:41 ] [ 編集 ]
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