本当なら、ここにモモカもいたのでしょうね。
今回は荻野目苹果が進める「プロジェクトM」
夏芽真砂子が進める「プロジェクトM」。
二つの計画が進行している事がわかりました。 今回は個々の表現が素晴らしくて、
感情が揺さぶられっぱなしでした。
絵的な見どころが満載でとても、満足しています!
感想一つ一つの表現が面白すぎる
この作品の最大のキモは表現そのものです。
私は映っている映像表現に作品の全てが宿っていると考えますが、
こうした一つ一つの表現のよさが作品を大いに盛り上げると改めて思います。


今回とにかくインパクトがあったのは、
倉冠葉恋愛被害者の会の唯と千鶴が真砂子に記憶を消されるシーン。
この北斗の拳スタイルな表現をこの作品で見られるとは思いませんでした。
一見グロっぽいかもしれませんが、別にキャラは死んでいないから
この表現はTV放映できると判断されたのでしょうね。
もう一つ。



荻野目苹果から見た両親の回想シーン。
お母さんがカッパに、お父さんがラッコ
リス?クマ?になっています。
二人で苹果の姉のモモカが死んだことに対して言っているのですが、
そこへウツボが乱入して「運命を受け入れる」って展開になりました。
一見視聴者には意味不明なシーンに見えるのかもしれませんが、
これは比喩でもあり、比喩ではない。
どういうことかといいますと、実際に小さいころの苹果には両親がこう見えて、
こういう状況が起こったのと見えたのではないでしょうか。
それは彼女は実際の人間よりもぬいぐるみを大事にすることにも繋がっていそうです。
(今でも彼女は人をぬいぐるみとしてしか認識できていないのかも)
色々な解釈を呼び起こせる面白い表現です。
まぁ何にしても回想シーンをこんな切り口で見せてくれるのは素晴らしい。

もう一つ。幾原作品にもお馴染みの標識。
最近、標識というと細田守さんの得意技として知られていますが、
細田さんが幾原さんの影響で使ったと考える方が適切でしょう。
不安をあおる構図と、その先にいる鳥の群れの存在感が抜群に光ります。
(あと何回も標識がスクロールするシークエンスも不安感をあおります)


真砂子さんに撃たれた後の3人の目の描写も凄かったですね。
虚無感と絶望感しか残されていない彼女達です。
これだけではありませんが、個々の演出が図抜けている作品です。
それでいて、個々が図抜けてるだけではなく全体的にも浮かない。
つまり個々と全体が完璧に調和しあっている演出なのです。
とにかく幾原監督の作品は表現(画面に何が映るのか)がキモです。
今後もいろいろ期待したいです!スタッフリスト

絵コンテ・演出 山崎みつえ
作画監督 いしかわともみ
作画監督補佐 中村深雪
原画
小島崇史 平川哲生
鈴木 克 伊藤憲子
石橋翔祐 袖山麻美
長坂慶太 高橋道子
三木達也 諏訪可奈恵
小丸敏之 牧内桃子
橋本正則
まとめ
荻野目苹果の初夜があんな形で成就するとは思いませんでしたね。


こんな荻野目苹果をきっちり描くのは絵コンテの山崎みつえさん。
荻野目苹果とや山さんが感情的にシンクロしていなければ描けないと感じますね。
苹果のあの周りから見たらおかしいと思う行動でも、彼女にとっては真実。
山崎さんにとっても(内面的に)真実でなければ、あそこまで描けませんね。
本編に通底する荻野目苹果のおぞましさを描けていてスバラシイと思いました。
あと注目したのは、石田彰さんが歌っていた挿入歌が
小坂明子さんの「あなた」だったのも注目ですね。
この作品は昭和に活躍した俳優や女優の名前から取られたキャラが多く、
また音楽も挿入歌「Rock over japan」や今回の「あなた」のように
昭和にリリースされた曲が使われています。
さてこの意味は何なのか?を考えるのも面白いでしょうね。
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感想一つ一つの表現が面白すぎる
この作品の最大のキモは表現そのものです。
私は映っている映像表現に作品の全てが宿っていると考えますが、
こうした一つ一つの表現のよさが作品を大いに盛り上げると改めて思います。


今回とにかくインパクトがあったのは、
倉冠葉恋愛被害者の会の唯と千鶴が真砂子に記憶を消されるシーン。
この北斗の拳スタイルな表現をこの作品で見られるとは思いませんでした。
一見グロっぽいかもしれませんが、別にキャラは死んでいないから
この表現はTV放映できると判断されたのでしょうね。
もう一つ。



荻野目苹果から見た両親の回想シーン。
お母さんがカッパに、お父さんがラッコ
リス?クマ?になっています。
二人で苹果の姉のモモカが死んだことに対して言っているのですが、
そこへウツボが乱入して「運命を受け入れる」って展開になりました。
一見視聴者には意味不明なシーンに見えるのかもしれませんが、
これは比喩でもあり、比喩ではない。
どういうことかといいますと、実際に小さいころの苹果には両親がこう見えて、
こういう状況が起こったのと見えたのではないでしょうか。
それは彼女は実際の人間よりもぬいぐるみを大事にすることにも繋がっていそうです。
(今でも彼女は人をぬいぐるみとしてしか認識できていないのかも)
色々な解釈を呼び起こせる面白い表現です。
まぁ何にしても回想シーンをこんな切り口で見せてくれるのは素晴らしい。

もう一つ。幾原作品にもお馴染みの標識。
最近、標識というと細田守さんの得意技として知られていますが、
細田さんが幾原さんの影響で使ったと考える方が適切でしょう。
不安をあおる構図と、その先にいる鳥の群れの存在感が抜群に光ります。
(あと何回も標識がスクロールするシークエンスも不安感をあおります)


真砂子さんに撃たれた後の3人の目の描写も凄かったですね。
虚無感と絶望感しか残されていない彼女達です。
これだけではありませんが、個々の演出が図抜けている作品です。
それでいて、個々が図抜けてるだけではなく全体的にも浮かない。
つまり個々と全体が完璧に調和しあっている演出なのです。
とにかく幾原監督の作品は表現(画面に何が映るのか)がキモです。
今後もいろいろ期待したいです!スタッフリスト

絵コンテ・演出 山崎みつえ
作画監督 いしかわともみ
作画監督補佐 中村深雪
原画
小島崇史 平川哲生
鈴木 克 伊藤憲子
石橋翔祐 袖山麻美
長坂慶太 高橋道子
三木達也 諏訪可奈恵
小丸敏之 牧内桃子
橋本正則
まとめ
荻野目苹果の初夜があんな形で成就するとは思いませんでしたね。


こんな荻野目苹果をきっちり描くのは絵コンテの山崎みつえさん。
荻野目苹果とや山さんが感情的にシンクロしていなければ描けないと感じますね。
苹果のあの周りから見たらおかしいと思う行動でも、彼女にとっては真実。
山崎さんにとっても(内面的に)真実でなければ、あそこまで描けませんね。
本編に通底する荻野目苹果のおぞましさを描けていてスバラシイと思いました。
あと注目したのは、石田彰さんが歌っていた挿入歌が
小坂明子さんの「あなた」だったのも注目ですね。
この作品は昭和に活躍した俳優や女優の名前から取られたキャラが多く、
また音楽も挿入歌「Rock over japan」や今回の「あなた」のように
昭和にリリースされた曲が使われています。
さてこの意味は何なのか?を考えるのも面白いでしょうね。
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