今回は夏目真砂子さんの過去が描かれました。
彼女が毎朝見る先には「すりつぶすぞ」と叫ぶ
祖父の姿がありました!
イカレちまうギャグ回。
幾原さんの作品に欠かせないギャグ展開。
個人的には大満足でした!
感想今回は夏芽真砂子の祖父である故左兵衛の存在に
もがき苦しむ姿がメインで描かれます。
まさかの生存戦略
プリンセスの生存戦略も御無沙汰になりましたね!
仕掛けられたのは、真砂子の執事の連雀さん(中原麻衣)。
これはまさかまさかの展開でしたね~。




プリンセスは自分(というか陽毬)を隠し撮りしていた事に腹を立て
逆に連雀さんを撮りまくります。
というか連雀さん、髪をほどき、メガネを外すとと
驚くばかりの美女っぷりです。
またプリンセスの尻はものすごくエロいです。
祖父の存在感と、張り紙の演出意図
父親を追放した左兵衛に対して憎悪を燃やす真砂子。
彼女もまた、高倉兄弟・荻野目一家のように、
いわゆる普通の家族・家庭が欠如した存在だったようです。

興味深いの「祖父」と書かれた張り紙。
真砂子の話の流れから、別に張り紙に書かなくても、
おそらく祖父だと視聴者は認識できるでしょう。ではなぜこうした描写を採用するか。
①表情を見えなくすることで、祖父の不気味さを演出する為
②不気味さと共に、変な事を祖父がしても、納得してもらうた為(要はシュールな存在にしたい)
③単純に面白いから
ポイントは①で、顔を見えなくすることで、視聴者には祖父が何を考えているのか
全くわからなくなる。そんな視聴者の理解を拒む祖父は
ひたすらにシュールな行動を取り続ける。
こうした祖父の行動を視聴者も真砂子も同じように不気味だと感じるのです。


この二つのキャプだけ取り出すと何のアニメなのかと思ってしまいますね。
面白いのは、モブ化しない変な外国人の存在ですね。
祖父が変な行動を取ると、英語で何か言ってくる。
たぶんただのギャグなのですが、ギャグにギャグを重ねてくるのが凄いです。
懲りずにウテナっぽい描写の比較
今回祖父を殺したいと願う真砂子の夢のパターンの中に
大きな蛇が出てきて、祖父の首を食いちぎる描写がありました。

これを見て思ったのが、ウテナの4話「光さす庭・プレリュード」のあるネタでした。
この回では主人公のウテナに近づいて嫌がらせをする七実が
ウテナの部屋で青大将を忍び込ませようとする展開があります。

大きな蛇と青大将。幾原監督はこうした動物ネタが好きなのでしょうね。

結局、ウテナの方では青大将は結局、ウテナの部屋のタンスの中にいた
マングースに食べられてしまうというオチに。
なぜマングースがいたのか。それはわかりません。
今週の高倉兄弟

眞悧と仲良くしている陽毬に対してかなり焼いている冠葉。
陽毬は純粋に眞悧を好意的に受け取っているようです。
前回から続いている、この3者の三角関係は引き続いていく展開のようです。

晶馬と苹果の関係ですが、今週も二人は停滞的な感じ。
苹果も先週と同じことを言っていますし。
でも、ポイントは電車内での会話という事ですね。
つまり、電車は動いている→目的地に向かっている→物語は動いている、とも取れるでしょう。
真砂子さんの執念
それにしても凄いのは真砂子さんの執念。

毒を食らわば皿まで、という言葉を実践するかのように
毒入りのふぐを平らげてしまう真砂子さん。
祖父の亡霊を克服するために、毒を喰らわないといけなかったのでしょう。

猛毒に冒された真砂子さんに電話。
「痺れるだろう」この眞悧さんのタイミングは完璧すぎます。
もしかして、今回の為にこの台詞を考え出したのかすら思っちゃいます。

しかし冠葉があっち側へ行く事に激しく抵抗感を示す真砂子。
彼女は冠葉を愛していた為に怒ってしまった悲劇でしょう。
でも真砂子にはそれ以上に大事なもの、夏芽マリオを救わなければなりませんね。
まとめ
ED曲も今回の内容に合わせて「イカレちまったぜ」になりましたね。
今回は真砂子さんの過去をネタ・ギャグを交えながら描かれた話でした。
ウテナ的に言えば「七実ギャグ回」の系譜を引き継いだものといえるでしょう。
まさか七実の系譜を引き継ぐのは真砂子だったとは…
でもただのギャグ回ではなく、真砂子の過去の真相を暴く事で
彼女の行動原理をきちんと見せた展開でもあります。
一方で、このネタ展開は個人的には待っていたものでもあります。
というのは、個人的に私が幾原監督を好きになったのはこの笑いのセンス。
「少女革命ウテナ」で見せてくれた幾原監督の笑いのセンスは
全てのジャンルを合わせて、当時の最先端を行っていたものだと感じたからです。
今回でも飛び抜けた笑いのセンスが感じられたのはイイですね。
こうした展開が急に入ると、戸惑いがある人がいるとするなら
私としては、ただあるがままを受け入れればいいのではないでしょうか。
映像物語をあらすじとして見るのではなく、ただ感じる。
そうすると、見えてくるものもあるのかもしれません。
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感想今回は夏芽真砂子の祖父である故左兵衛の存在に
もがき苦しむ姿がメインで描かれます。
まさかの生存戦略
プリンセスの生存戦略も御無沙汰になりましたね!
仕掛けられたのは、真砂子の執事の連雀さん(中原麻衣)。
これはまさかまさかの展開でしたね~。




プリンセスは自分(というか陽毬)を隠し撮りしていた事に腹を立て
逆に連雀さんを撮りまくります。
というか連雀さん、髪をほどき、メガネを外すとと
驚くばかりの美女っぷりです。
またプリンセスの尻はものすごくエロいです。
祖父の存在感と、張り紙の演出意図
父親を追放した左兵衛に対して憎悪を燃やす真砂子。
彼女もまた、高倉兄弟・荻野目一家のように、
いわゆる普通の家族・家庭が欠如した存在だったようです。

興味深いの「祖父」と書かれた張り紙。
真砂子の話の流れから、別に張り紙に書かなくても、
おそらく祖父だと視聴者は認識できるでしょう。ではなぜこうした描写を採用するか。
①表情を見えなくすることで、祖父の不気味さを演出する為
②不気味さと共に、変な事を祖父がしても、納得してもらうた為(要はシュールな存在にしたい)
③単純に面白いから
ポイントは①で、顔を見えなくすることで、視聴者には祖父が何を考えているのか
全くわからなくなる。そんな視聴者の理解を拒む祖父は
ひたすらにシュールな行動を取り続ける。
こうした祖父の行動を視聴者も真砂子も同じように不気味だと感じるのです。


この二つのキャプだけ取り出すと何のアニメなのかと思ってしまいますね。
面白いのは、モブ化しない変な外国人の存在ですね。
祖父が変な行動を取ると、英語で何か言ってくる。
たぶんただのギャグなのですが、ギャグにギャグを重ねてくるのが凄いです。
懲りずにウテナっぽい描写の比較
今回祖父を殺したいと願う真砂子の夢のパターンの中に
大きな蛇が出てきて、祖父の首を食いちぎる描写がありました。

これを見て思ったのが、ウテナの4話「光さす庭・プレリュード」のあるネタでした。
この回では主人公のウテナに近づいて嫌がらせをする七実が
ウテナの部屋で青大将を忍び込ませようとする展開があります。

大きな蛇と青大将。幾原監督はこうした動物ネタが好きなのでしょうね。

結局、ウテナの方では青大将は結局、ウテナの部屋のタンスの中にいた
マングースに食べられてしまうというオチに。
なぜマングースがいたのか。それはわかりません。
今週の高倉兄弟

眞悧と仲良くしている陽毬に対してかなり焼いている冠葉。
陽毬は純粋に眞悧を好意的に受け取っているようです。
前回から続いている、この3者の三角関係は引き続いていく展開のようです。

晶馬と苹果の関係ですが、今週も二人は停滞的な感じ。
苹果も先週と同じことを言っていますし。
でも、ポイントは電車内での会話という事ですね。
つまり、電車は動いている→目的地に向かっている→物語は動いている、とも取れるでしょう。
真砂子さんの執念
それにしても凄いのは真砂子さんの執念。

毒を食らわば皿まで、という言葉を実践するかのように
毒入りのふぐを平らげてしまう真砂子さん。
祖父の亡霊を克服するために、毒を喰らわないといけなかったのでしょう。

猛毒に冒された真砂子さんに電話。
「痺れるだろう」この眞悧さんのタイミングは完璧すぎます。
もしかして、今回の為にこの台詞を考え出したのかすら思っちゃいます。

しかし冠葉があっち側へ行く事に激しく抵抗感を示す真砂子。
彼女は冠葉を愛していた為に怒ってしまった悲劇でしょう。
でも真砂子にはそれ以上に大事なもの、夏芽マリオを救わなければなりませんね。
まとめ
ED曲も今回の内容に合わせて「イカレちまったぜ」になりましたね。
今回は真砂子さんの過去をネタ・ギャグを交えながら描かれた話でした。
ウテナ的に言えば「七実ギャグ回」の系譜を引き継いだものといえるでしょう。
まさか七実の系譜を引き継ぐのは真砂子だったとは…
でもただのギャグ回ではなく、真砂子の過去の真相を暴く事で
彼女の行動原理をきちんと見せた展開でもあります。
一方で、このネタ展開は個人的には待っていたものでもあります。
というのは、個人的に私が幾原監督を好きになったのはこの笑いのセンス。
「少女革命ウテナ」で見せてくれた幾原監督の笑いのセンスは
全てのジャンルを合わせて、当時の最先端を行っていたものだと感じたからです。
今回でも飛び抜けた笑いのセンスが感じられたのはイイですね。
こうした展開が急に入ると、戸惑いがある人がいるとするなら
私としては、ただあるがままを受け入れればいいのではないでしょうか。
映像物語をあらすじとして見るのではなく、ただ感じる。
そうすると、見えてくるものもあるのかもしれません。
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