セイバー達とキャスターの戦いは3か月後に続く・・・
って本当に待ち遠しいですね!
今回でひとまず放映が終わるFate/Zero。
キャスターと龍之介のやりとり、
ライダーとウェイバーのやり取り、
どちらも虚淵さんが言いたいのは
「人のちっぽけさ、それでも生きる人の美しさ」
これを描くのがFate/Zeroなのです! http://bluebluesilvermoon.blog38.fc2.com/blog-entry-3716.html
http://blog.livedoor.jp/electro_railgun/archives/51857658.html
感想ウェイバーとライダーの夢

おぼろげな霧がつつむ中、
ライダー、おそらく生前のイスカンダルさんが軍勢を率いてある川を見つめていました。
そんな夢を見て起きたのがウェイバー君。
このアニメは隙があれば、ウェイバーを美少女っぽく描きますね。
ということで、冒頭のライダーのシーンは今回の伏線になります。
仲良しすぎるキャスターと龍之介
ライダーによって工房が滅茶苦茶にされた事を嘆くキャスターと龍之介。
自分たちの「美・芸術」が理解されない、破壊の対象でしかないと悔しがります。


二人の問答。私の拙い解釈でいえば、自分たちは神には見捨てられていない。
そんな神は何十億人もの人の物語全てを書き綴っているから人間が大好きなんだ。
そして神は人間の喜びも悲しみも絶望も全て受け止める。
だから神にとっては信仰も冒涜も同じ事である。
「つまりこの世界は愛に満ちている」と龍之介は言いたいのでしょう。

(上から射す光が龍之介を祝福していますね。今回は光の使い方が上手い!)
私は龍之介のこういう考えは好きですね。(やってることはひどいけど)
人間なんてちっぽけで取るに足らないもので、
でもその中には喜びにも悲しみもあって、それらすべてを神が祝福するという考え。
キャスターにしたら教会の人間でもない龍之介が
こんなに神についての本質に迫っている事に驚嘆したのでしょう。
改めてマスターとしての敬意をより強くしたようです。
この辺りの描写って、二人の関係やら考えを全て描ききっちゃている感じですね。
そろそろ物語から退場なのかなぁって感じました。

そんなキャスターさんは神にツッコミを入れようと川で何かし始めます。
ライダーの夢 ウェイバーの夢 二人ともバカだった
外へ出ると珍しく言いだすウェイバー。そして図書館に行きます。

どうやらウェイバーが探していたのは、ライダー(イスカンダル)さんの伝記。
そこにはイスカンダルさんが小さかったって書かれており、
なんでこんなに大きいのだとウェイバーは問い詰めますが、
ライダーは「本が間違っている」といいつつも笑い飛ばします。
そんなウェイバーは「英雄は名を残したい」だろうってさらに問い詰めますが
ライダーは「本に名を刻むより、もっと生きていたかった」と返します。

ウェイバーの目的は「自分を見下した連中に己の沽券を示す」事です。
でもライダーに身長的に見下ろされていますね。この演出は上手い。
どうやらウェイバーはライダーに対して負い目を感じていたようで
何もかもが大きいライダーに対して「自分なんかは」と卑屈になっているようです。

でもライダーは世界地図から見れば二人の人間なんてちっぽけなもの。
身長や能力が違うからといって大したことではない大事なのは夢だというような
諭し方でウェイバーに接します。そしてウェイバーのような考え方が
ライダーさんの国の基本的な考えでもあると話します。
ここで人間のちっぽけさを語ったライダーですが、
その前のキャスターと龍之介の会話と合わせると
人間というのはちっぽけな存在で夢を抱きつつも(ライダー側)
そんな人間を神が祝福しているので世界が愛に満ちている(キャスター側)と繋がるように感じます。この考えは虚淵さんっぽいと感じます。
たぶんまどか☆マギカもこういう話だったと思いますし、
人間は小さいけれど、その生きる姿が美しいと虚淵さんは描きたいのでしょう。
さて話は戻しますが、二人は似たもの同士。夢に向かって突き進むバカであるわけです。
でもライダーもウェイバーの事は精神的に認めているようです。
ライダーもまたオケアノスという見果てぬ夢を追いかけるバカなのです。
そしてキャスターの暴走が始まる
そんな龍之介とライダーが会話をする中、川に魔力があると感づく各陣営。
まず始めに来たのはセイバー。キャスターはセイバーの来訪に喜びつつつも
キャスターは巨大なものと融合し始めます。


デカイ、絶対にデカイ!

そしてライダーが登場。ランサーを説得し、セイバーと共闘を呼びかけます。
セイバーも承知。そしてライダーが先陣を開き、セイバーがライダーに続き、
二人で巨大なものの中に入ったキャスターを引きずりだし、
ランサーの宝具で引きずり出す作戦のようです!

セイバーの股間が見える!見えるぞ!!個人的には眼福なシーンでした。
このセイバーが走る→走りながら甲冑姿になる→ジャンプする→水を走る
この一連のシークエンスにおける作画は良かったですね。
疾走感は出ていたと思います。まぁ1クール目最後の見せ場って感じです。
このセイバーがキャスターに向かう所でひとまず放映は終了のようです。
まとめ
生殺しですね!この引きでは、来週盛り上がるだろうって展開なのに
次回を見るまでに3か月を待たなくてはいけないとは…トホホ。
まぁこうやって飢餓感を煽ってBD購入をさせていくのが、売る側の仕事ですからね。
まぁシリーズ全体の感想ではありませんが、まずこの作品に対して思うのは
ufotableが「空の境界」のクオリティをどうTV放映で実現できるか。この事に対して果敢に挑戦した作品だと思っています。
これに関してはスケジュールが短いTV放映の宿命上、難しい戦いだったと思います。
でもそれがTV放映の宿命ともいえますし、それがTVアニメの面白さ。
(まぁ週に1本アニメを作るのが無茶なんですけどね。
その無茶をずっと頑張ってるアニメ業界が凄いんですけど)
だからクオリティを維持したい為の分割2クールでしょうし、
個人的には面白い描写とカッコイイシーンがあれば嬉しいですね。
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感想ウェイバーとライダーの夢

おぼろげな霧がつつむ中、
ライダー、おそらく生前のイスカンダルさんが軍勢を率いてある川を見つめていました。
そんな夢を見て起きたのがウェイバー君。
このアニメは隙があれば、ウェイバーを美少女っぽく描きますね。
ということで、冒頭のライダーのシーンは今回の伏線になります。
仲良しすぎるキャスターと龍之介
ライダーによって工房が滅茶苦茶にされた事を嘆くキャスターと龍之介。
自分たちの「美・芸術」が理解されない、破壊の対象でしかないと悔しがります。


二人の問答。私の拙い解釈でいえば、自分たちは神には見捨てられていない。
そんな神は何十億人もの人の物語全てを書き綴っているから人間が大好きなんだ。
そして神は人間の喜びも悲しみも絶望も全て受け止める。
だから神にとっては信仰も冒涜も同じ事である。
「つまりこの世界は愛に満ちている」と龍之介は言いたいのでしょう。

(上から射す光が龍之介を祝福していますね。今回は光の使い方が上手い!)
私は龍之介のこういう考えは好きですね。(やってることはひどいけど)
人間なんてちっぽけで取るに足らないもので、
でもその中には喜びにも悲しみもあって、それらすべてを神が祝福するという考え。
キャスターにしたら教会の人間でもない龍之介が
こんなに神についての本質に迫っている事に驚嘆したのでしょう。
改めてマスターとしての敬意をより強くしたようです。
この辺りの描写って、二人の関係やら考えを全て描ききっちゃている感じですね。
そろそろ物語から退場なのかなぁって感じました。

そんなキャスターさんは神にツッコミを入れようと川で何かし始めます。
ライダーの夢 ウェイバーの夢 二人ともバカだった
外へ出ると珍しく言いだすウェイバー。そして図書館に行きます。

どうやらウェイバーが探していたのは、ライダー(イスカンダル)さんの伝記。
そこにはイスカンダルさんが小さかったって書かれており、
なんでこんなに大きいのだとウェイバーは問い詰めますが、
ライダーは「本が間違っている」といいつつも笑い飛ばします。
そんなウェイバーは「英雄は名を残したい」だろうってさらに問い詰めますが
ライダーは「本に名を刻むより、もっと生きていたかった」と返します。

ウェイバーの目的は「自分を見下した連中に己の沽券を示す」事です。
でもライダーに身長的に見下ろされていますね。この演出は上手い。
どうやらウェイバーはライダーに対して負い目を感じていたようで
何もかもが大きいライダーに対して「自分なんかは」と卑屈になっているようです。

でもライダーは世界地図から見れば二人の人間なんてちっぽけなもの。
身長や能力が違うからといって大したことではない大事なのは夢だというような
諭し方でウェイバーに接します。そしてウェイバーのような考え方が
ライダーさんの国の基本的な考えでもあると話します。
ここで人間のちっぽけさを語ったライダーですが、
その前のキャスターと龍之介の会話と合わせると
人間というのはちっぽけな存在で夢を抱きつつも(ライダー側)
そんな人間を神が祝福しているので世界が愛に満ちている(キャスター側)と繋がるように感じます。この考えは虚淵さんっぽいと感じます。
たぶんまどか☆マギカもこういう話だったと思いますし、
人間は小さいけれど、その生きる姿が美しいと虚淵さんは描きたいのでしょう。
さて話は戻しますが、二人は似たもの同士。夢に向かって突き進むバカであるわけです。
でもライダーもウェイバーの事は精神的に認めているようです。
ライダーもまたオケアノスという見果てぬ夢を追いかけるバカなのです。
そしてキャスターの暴走が始まる
そんな龍之介とライダーが会話をする中、川に魔力があると感づく各陣営。
まず始めに来たのはセイバー。キャスターはセイバーの来訪に喜びつつつも
キャスターは巨大なものと融合し始めます。


デカイ、絶対にデカイ!

そしてライダーが登場。ランサーを説得し、セイバーと共闘を呼びかけます。
セイバーも承知。そしてライダーが先陣を開き、セイバーがライダーに続き、
二人で巨大なものの中に入ったキャスターを引きずりだし、
ランサーの宝具で引きずり出す作戦のようです!

セイバーの股間が見える!見えるぞ!!個人的には眼福なシーンでした。
このセイバーが走る→走りながら甲冑姿になる→ジャンプする→水を走る
この一連のシークエンスにおける作画は良かったですね。
疾走感は出ていたと思います。まぁ1クール目最後の見せ場って感じです。
このセイバーがキャスターに向かう所でひとまず放映は終了のようです。
まとめ
生殺しですね!この引きでは、来週盛り上がるだろうって展開なのに
次回を見るまでに3か月を待たなくてはいけないとは…トホホ。
まぁこうやって飢餓感を煽ってBD購入をさせていくのが、売る側の仕事ですからね。
まぁシリーズ全体の感想ではありませんが、まずこの作品に対して思うのは
ufotableが「空の境界」のクオリティをどうTV放映で実現できるか。この事に対して果敢に挑戦した作品だと思っています。
これに関してはスケジュールが短いTV放映の宿命上、難しい戦いだったと思います。
でもそれがTV放映の宿命ともいえますし、それがTVアニメの面白さ。
(まぁ週に1本アニメを作るのが無茶なんですけどね。
その無茶をずっと頑張ってるアニメ業界が凄いんですけど)
だからクオリティを維持したい為の分割2クールでしょうし、
個人的には面白い描写とカッコイイシーンがあれば嬉しいですね。
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そんな望みではギルガメッシュもイスカンダルもその身命を捧げたりはしないと思います。
作者の答えは、答えは人それぞれ、だと思います。
まどかの死をどうとらえるのか。
かつての魔法少女達の死をどうとらえるのか。
それはバッドエンドなのかハッピーエンドなのか。
この人は自分が書くものがバッドエンドなのを悩んでいたそうです。
でもそれはこの人が自分が本当に描いているものがなんなのかわかっていなかったから。
でもこの作品できっとわかったんでしょう。
自分が描いてきたものがなんであるのかを。
この作品を通して自分の内にある英雄たちと問答を繰り返すことでようやく気付いた。
聖杯問答もキャスターと雨竜、イスカンダルとウェイバーのやり取りも多分心の内での作者とイスカンダル達とのやり取り。
心の内、文字になる前、イスカンダルは作者には従わなかった。
でも、きっと作品になる時にはきっと作者は自分の内にいるイスカンダル達に自分の答えをしめすことができたのでしょう。
そしてその答えは、ギルガメッシュやイスカンダルにこいつになら書かれてやってもいいかもしれないと思わせた。
こいつのためにもう一度死んでやってもいいかもしれない、と思わせるだけの答えを出せた。
こいつの差配に従い、こいつの出した答えに身命を捧げてやってもいい。
と思わせるだけの答えを。
自分が書いていたのはバッドエンドではなかった。
そのキャラの言葉も死も、どうとらえるかは見るものしだい。
まどかがかつての魔法少女の死を絶望としかとらえられなかったように。
セイバーがかつての仲間の言葉を、離別の言葉としかとらえられなかったように。
自分もまた自分の書いた作品をバッドエンドとしかとらえられなかった。
でも本当にそうなのか。
自分がバッドエンドだと思っていたものは本当にバッドエンドだったのか。
自分が書いていたものはバッドエンドでもなんでもなかった。
バッドエンドと思っていたのは自分の心。
自分が自分自身の心の内すら統べられぬ未熟な王だったことに気付いた。
この人が描きたったのは心の内を統べることのできた人間。
この人はきっと心の中のイスカンダル達にいったんです。
多くの人にそんな人間の姿を見てほしい。だから力を貸してくれ、死んでくれ、と。お前たちじゃないと意味がないんだ、と。
だからこそ、イスカンダル達は作者の差配に従う。
人間は小さいけれど、その生きる姿が美しい
きっとその答えではイスカンダル達は動かない。
そう思います。
それは我らでなければならないのか?小娘らで足りるのではないのか?
そんなことのために何故この俺が死んでやらねばならん、小娘達を弄べばそれで済む話だろう。
とそういって…