 | オトナアニメCOLLECTION いまだから語れる80年代アニメ秘話~スーパーロボットの時代~ (2012/02/25) 新井 淳、オトナアニメ編集部 他
商品詳細を見る |
購入しました。
この本は80年代のロボットアニメで活躍をされてきた
アニメーターさんの秘話を
新井淳さんを交え鼎談形式で収録したものです。
他にもアニメーターさんのイラストや
若手アニメーターさんと新井さんの鼎談もあり
アニメーターさんの本音や80年代当時の心境、
今の時代との制作環境の違いなどを語っています。
80年代のロボットアニメが好きで、かつ作画に興味がある人なら
とても面白く読めるのではないでしょうか。
私もこの本でよく言及される、
「星銃士ビスマルク」や「マシンロボクロノスの大逆襲」が大好きなので
当時の制作状況を知れたのはとても良かったです。
まずこの本を読んで感じるのは80年代当時の熱気でした。
まだ日本がイケイケ押せ押せだった時代、
TVアニメ、特にロボットアニメは大きく成長した時代だと思います。
こうした伸びしろがある時期の表現はやはり面白い。
絵を描く事に例えるなら、一番力が向上している時が
おそらく絵を描いている中で楽しい時期の一つではないかと思います。
80年代はそんな成長が楽しめた時代だったのではないかと思うのです。
いうなれば80年代のロボットアニメは人間でいう成長期だったのかもいれません。
こうしたある種多感な時期で腕を振るったアニメーターさんの声を
書籍としてまとめ上げたのはとても貴重な事だと思います。
何にしても中々聞けない、そして聞きたかったアニメーターさんの
当時を振り返った声が聞けるのは本当に素晴らしいと思います。
特に私は大張正巳さんや山根まさひろさんのメカアクションで作画に興味を持った身として、
大張さんと山根さんへのインタビューは本当にうれしかったです。
他にも平野さん、菊池さん、大平さん、矢野さん
伊藤さん、羽原さん、亀垣さん、本橋さん、山下さん、松尾さんなど
中々、お話を聞きた事が無い人のインタビューもあって
当時、アニメーターさんがどういう心境でお仕事に取り組まれたかがわかり
アニメをより深く感じられる書籍として重要な1冊になるのではないでしょうか。
何より80年代のロボットアニメを、作画を振り返る事が
今後のアニメを作画を考える上で大事であるという
新井淳さんの問題意識が強く詰まった1冊です。
- 関連記事
-