私は叫ぶ。
生きていく事は叫ぶこと。
45年前の学園祭・古典部・そして氷菓の意味は?
全てが解決する、真相発表回です。
今回は三好一郎さん絵コンテ・演出
堀口悠紀子さん作画監督でした。
シリーズの大事な締めの回に
この最強布陣。納得の出来栄えです。
感想
前回、千反田の家で見事な推理を披露した折木。
発表しなくても良かったと言う福部に対して
折木は隣の芝生は眩しかったと正直に告白します。

雨があがって差し込む光が印象的。
折木の心にも光が差しこんできたのでしょうか。

姉からの電話。古典部の過去話で盛り上がりますが、
ここで悲劇といった姉の言葉に過敏になり問いただしますが、
姉は一方的に電話を打ち切ります。
どうやら推理には不足の部分がある事に気づきます。

折木は3人を呼んで、改めて推理を披露します。
ここで折木は45年前の当時に関わっていた方がいる事を指摘。

それは司書の糸魚川養子先生。あの文章を書いたのも司書の先生。

今回、司書の先生と折木が話しながら、
伊原が本を戻しているという描写が丹念に丹念に描かれました。
毎回高クオリティの京アニですが、今回はいつも以上に動作量・動かしてきています。
物語だけを追うならわざわざ俯瞰で、
伊原が本を棚に戻すシーンを描かなくていいのにと思っちゃいますが、やりたいのでしょう。

司書室で話を聞くことになる4人。
司書室の描き込みも凄いなぁ。
一つ一つ、背景を描きこむのにどれぐらい時間が掛かっているのか気になります。
ここで先生が45年前の事を話してくれます。


大体は折木のいうことで合っていたようですが、
えるの叔父さん関谷さんは、望んで学生運動のリーダーにはなっていない事がわかります。
また叔父さんの退学は、運動そのものより運動で起こった火災事件が原因。
詰め腹を取らされる形で叔父さんは退学させられたようです。
これで事件の真相はわかりました。
そして最後に残る謎「なぜ古典部の文集が『氷菓』という名前なのか」。
これは、単純なダジャレ・言葉遊び。


折木はここで感情を高ぶらせ、足をゆすり、腕を叩きつけます。
ここが今回のクライマックス。何より折木の感情表現が上手い。
「氷菓」を英語にすると「アイスクリーム」
アイスクリーム⇒アイ スクリーム⇒「私は叫ぶ」
そう叔父さんがえるにいったのは「悲鳴もあげられなくなる」ということ。



ここのえるの過去を交えながら、
えるが感情を高ぶらせていく画面の連続性が素晴らしいですね。
少女エルの可愛さも素晴らしいですが、
怖さ・怖さ、怖いイメージを喚起させて、最後は涙で締めくくるのは上手い。

全てが解決したあと、外には差し込むような光が。
今回は光の使い方が巧みですね。

古典部では「氷菓」を新しく作ることが決まり
折木が過去の古典部特集を引き受ける事になったようです。
そして姉に手紙を送ろうとする折木ですが、
姉の態度に何もかも知っていたのではないかと改めて感じる折木でした。
まとめ
間違いなく、今回はクライマックス。
事の真相が前回で明かされながらも、より深い真相に突き進むという展開。
さらに司書の先生が全てを知っていたところに繋げて語らせ、
最後は「氷菓」の意味にまでたどり着く、推理を畳み掛けるような展開に
食い入るように画面に、話に釘づけでした。
間違いなく面白かったです。
そして、よく動いていました。
登下校のシーンではモブキャラがよく動いていましたし、
上でも言った伊原の本を返す描写など、所作を丁寧に描くのが凄い。
と思ったら、絵コンテ・演出に三好一郎さん、
作画監督に堀口悠紀子さんがいたので納得。
植野千世子さんも原画にいたので、たぶん植野さんもどこかで動かしています。
シリーズの大事な話で三好さんと堀口さんを投入してきたのは
まさに、采配的中という感じでしたね。
そんな三好さん=木上益治さんがムントでみせたような、
キャラの情念を表現する画面の作り方がとにかく素晴らしかったです。
特にえるのおじさんとの回想シーンにおける、
えぐるような描写の連続は、私は好きです。
さて、次回以降はまた新しいシリーズに突入しそうです。
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感想
前回、千反田の家で見事な推理を披露した折木。
発表しなくても良かったと言う福部に対して
折木は隣の芝生は眩しかったと正直に告白します。

雨があがって差し込む光が印象的。
折木の心にも光が差しこんできたのでしょうか。

姉からの電話。古典部の過去話で盛り上がりますが、
ここで悲劇といった姉の言葉に過敏になり問いただしますが、
姉は一方的に電話を打ち切ります。
どうやら推理には不足の部分がある事に気づきます。

折木は3人を呼んで、改めて推理を披露します。
ここで折木は45年前の当時に関わっていた方がいる事を指摘。

それは司書の糸魚川養子先生。あの文章を書いたのも司書の先生。

今回、司書の先生と折木が話しながら、
伊原が本を戻しているという描写が丹念に丹念に描かれました。
毎回高クオリティの京アニですが、今回はいつも以上に動作量・動かしてきています。
物語だけを追うならわざわざ俯瞰で、
伊原が本を棚に戻すシーンを描かなくていいのにと思っちゃいますが、やりたいのでしょう。

司書室で話を聞くことになる4人。
司書室の描き込みも凄いなぁ。
一つ一つ、背景を描きこむのにどれぐらい時間が掛かっているのか気になります。
ここで先生が45年前の事を話してくれます。


大体は折木のいうことで合っていたようですが、
えるの叔父さん関谷さんは、望んで学生運動のリーダーにはなっていない事がわかります。
また叔父さんの退学は、運動そのものより運動で起こった火災事件が原因。
詰め腹を取らされる形で叔父さんは退学させられたようです。
これで事件の真相はわかりました。
そして最後に残る謎「なぜ古典部の文集が『氷菓』という名前なのか」。
これは、単純なダジャレ・言葉遊び。


折木はここで感情を高ぶらせ、足をゆすり、腕を叩きつけます。
ここが今回のクライマックス。何より折木の感情表現が上手い。
「氷菓」を英語にすると「アイスクリーム」
アイスクリーム⇒アイ スクリーム⇒「私は叫ぶ」
そう叔父さんがえるにいったのは「悲鳴もあげられなくなる」ということ。



ここのえるの過去を交えながら、
えるが感情を高ぶらせていく画面の連続性が素晴らしいですね。
少女エルの可愛さも素晴らしいですが、
怖さ・怖さ、怖いイメージを喚起させて、最後は涙で締めくくるのは上手い。

全てが解決したあと、外には差し込むような光が。
今回は光の使い方が巧みですね。

古典部では「氷菓」を新しく作ることが決まり
折木が過去の古典部特集を引き受ける事になったようです。
そして姉に手紙を送ろうとする折木ですが、
姉の態度に何もかも知っていたのではないかと改めて感じる折木でした。
まとめ
間違いなく、今回はクライマックス。
事の真相が前回で明かされながらも、より深い真相に突き進むという展開。
さらに司書の先生が全てを知っていたところに繋げて語らせ、
最後は「氷菓」の意味にまでたどり着く、推理を畳み掛けるような展開に
食い入るように画面に、話に釘づけでした。
間違いなく面白かったです。
そして、よく動いていました。
登下校のシーンではモブキャラがよく動いていましたし、
上でも言った伊原の本を返す描写など、所作を丁寧に描くのが凄い。
と思ったら、絵コンテ・演出に三好一郎さん、
作画監督に堀口悠紀子さんがいたので納得。
植野千世子さんも原画にいたので、たぶん植野さんもどこかで動かしています。
シリーズの大事な話で三好さんと堀口さんを投入してきたのは
まさに、采配的中という感じでしたね。
そんな三好さん=木上益治さんがムントでみせたような、
キャラの情念を表現する画面の作り方がとにかく素晴らしかったです。
特にえるのおじさんとの回想シーンにおける、
えぐるような描写の連続は、私は好きです。
さて、次回以降はまた新しいシリーズに突入しそうです。
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