礼弥と千尋が結ばれるとき。
自分の短い時間を花火に託していた礼弥。
二人の物語の結末はどうなるのでしょうか。
畠山守=小俣真一さんはじめ、
演出スタッフの仕事が光った作品でした。
感想今回で最終回。
礼弥さんと千紘の二人がある意味一つになったことが描かれました。
でも、それは人間としてのつながりではなく、
ゾンビ的なつながりというのがこの作品らしいです。


今回は表情付けがいいですね。
はっとりみつるさんの原作絵も魅力的ですが、
その原作絵をうまくデザインしたなぁと思います。
個人的には、はっとりさんの絵はアニメにしやすいと思っています。

わんこと仲がいいところを衆目に晒されている千紘。
こういう風に見られていると思うとゾッとします。



この二人の視線が冷めている表情からの
ガラスの映り込みのショットは良いです。
さて礼弥さんの願いで千紘は花火大会をしようという展開になります。
花火大会といえば浴衣。ということで、わんこが礼弥に浴衣を着せます。
わんこにしてみたら、花火大会をしようという礼弥の願いに
千紘が応えるところに多少悔しくもあるのでしょう。
もしわんこが花火大会をしようといっても、千尋はスルーしちゃうでしょうから。
そんな胸中なのか、わんこは礼弥に張り合おうとしています。


でも、わんこはドロドロ展開が嫌いなようなので
正々堂々、千紘奪い合い合戦をやりたいと願い出ます。
まだ千尋への想いが恋愛だと固まっていない礼弥ですが、
こうしたわんこの想いは確実に礼弥にも伝わったでしょう。
その証明としてのグー。

花火が美しいです。
なぜ礼弥が花火をやりたいと言ったのか。
それは、自分がこの世に存在していられる時間には
限りがある事を自覚しているからでしょう。
つまり礼弥の時間は、花火のように一瞬で短いものだと。
でも短いものだからこそ、花火のように美しく鮮烈なものでもあるに違いありません。

礼弥が家に戻って、学校へ通うための支度を取りに行って、帰る道中。
家では義母小林ゆうが、何も手助けしないといいますが、
これは義母なりの礼弥への最大限の好意だと解釈しています。
小林ゆう義母は、礼弥とは仲良くはないですし、好きでもないでしょうが
でも、礼弥に対して自分なりにできることをしたのでしょう。
そして今回は、舞台が外になると、背景に紫陽花の描写が多いこと多いこと。
紫陽花の時期ですが、この作品は紫陽花がキーポイントであることが
最終回で再確認できます。

光の使い方が美しいですね。
お互いがお互いに対して、告白めいたことをいうシーン。
まだお互いに恋愛感情として固まっていないので
お互いが一緒にいたいという言葉遣いで留まっていますが、告白です。
このアニメのクライマックスです。

ここで礼弥さんはゾンビモードに突入して
千紘を噛んじゃいます。結局、千尋もゾンビになったということでしょうか。
シリーズのまとめ
続きはコミックスでという展開でしょうね。
ということで、続きは原作で追いかけたいなぁと思いました。
もともとはっとりみつる先生の絵は大好きなので。
物語的には父親との衝突を乗り越えて、
千紘が礼弥に噛まれて、たぶんゾンビになってという展開で締めくくるのは
物語展開として途中ですが、原作が途中なのであれば
これが精一杯のアニメ的締めだったと思います。
そしてこのアニメの魅力は画面の充実度にあります。
シャフトで多く仕事をしてきた畠山守=小俣真一さんの仕事が光りました。
陰影の使い方、紫陽花の使い方、要所要所に印象的なショットを用いて
画面的に釘付けになるシーンが多数。
また、山崎みつえさん絵コンテ回が光ったなぁとも思いました。
画面を見て、すっと自然にに惹かれていった作品というのが印象です。
坂井久太さんのデザインもあり、キャラ・背景・撮影(効果)それぞれで楽しめました。
2期があれば見たいところですがはてさて…。
スタッフの皆様、ありがとうございました!
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感想今回で最終回。
礼弥さんと千紘の二人がある意味一つになったことが描かれました。
でも、それは人間としてのつながりではなく、
ゾンビ的なつながりというのがこの作品らしいです。


今回は表情付けがいいですね。
はっとりみつるさんの原作絵も魅力的ですが、
その原作絵をうまくデザインしたなぁと思います。
個人的には、はっとりさんの絵はアニメにしやすいと思っています。

わんこと仲がいいところを衆目に晒されている千紘。
こういう風に見られていると思うとゾッとします。



この二人の視線が冷めている表情からの
ガラスの映り込みのショットは良いです。
さて礼弥さんの願いで千紘は花火大会をしようという展開になります。
花火大会といえば浴衣。ということで、わんこが礼弥に浴衣を着せます。
わんこにしてみたら、花火大会をしようという礼弥の願いに
千紘が応えるところに多少悔しくもあるのでしょう。
もしわんこが花火大会をしようといっても、千尋はスルーしちゃうでしょうから。
そんな胸中なのか、わんこは礼弥に張り合おうとしています。


でも、わんこはドロドロ展開が嫌いなようなので
正々堂々、千紘奪い合い合戦をやりたいと願い出ます。
まだ千尋への想いが恋愛だと固まっていない礼弥ですが、
こうしたわんこの想いは確実に礼弥にも伝わったでしょう。
その証明としてのグー。

花火が美しいです。
なぜ礼弥が花火をやりたいと言ったのか。
それは、自分がこの世に存在していられる時間には
限りがある事を自覚しているからでしょう。
つまり礼弥の時間は、花火のように一瞬で短いものだと。
でも短いものだからこそ、花火のように美しく鮮烈なものでもあるに違いありません。

礼弥が家に戻って、学校へ通うための支度を取りに行って、帰る道中。
家では義母小林ゆうが、何も手助けしないといいますが、
これは義母なりの礼弥への最大限の好意だと解釈しています。
小林ゆう義母は、礼弥とは仲良くはないですし、好きでもないでしょうが
でも、礼弥に対して自分なりにできることをしたのでしょう。
そして今回は、舞台が外になると、背景に紫陽花の描写が多いこと多いこと。
紫陽花の時期ですが、この作品は紫陽花がキーポイントであることが
最終回で再確認できます。

光の使い方が美しいですね。
お互いがお互いに対して、告白めいたことをいうシーン。
まだお互いに恋愛感情として固まっていないので
お互いが一緒にいたいという言葉遣いで留まっていますが、告白です。
このアニメのクライマックスです。

ここで礼弥さんはゾンビモードに突入して
千紘を噛んじゃいます。結局、千尋もゾンビになったということでしょうか。
シリーズのまとめ
続きはコミックスでという展開でしょうね。
ということで、続きは原作で追いかけたいなぁと思いました。
もともとはっとりみつる先生の絵は大好きなので。
物語的には父親との衝突を乗り越えて、
千紘が礼弥に噛まれて、たぶんゾンビになってという展開で締めくくるのは
物語展開として途中ですが、原作が途中なのであれば
これが精一杯のアニメ的締めだったと思います。
そしてこのアニメの魅力は画面の充実度にあります。
シャフトで多く仕事をしてきた畠山守=小俣真一さんの仕事が光りました。
陰影の使い方、紫陽花の使い方、要所要所に印象的なショットを用いて
画面的に釘付けになるシーンが多数。
また、山崎みつえさん絵コンテ回が光ったなぁとも思いました。
画面を見て、すっと自然にに惹かれていった作品というのが印象です。
坂井久太さんのデザインもあり、キャラ・背景・撮影(効果)それぞれで楽しめました。
2期があれば見たいところですがはてさて…。
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