てーきゅう面白い!てーきゅうは戦っているアニメだと思います。だから面白い。
戦いの相手は時間。それも2分という限られた時間。
さらにOPがある中で、どれだけ本編の内容をこなしつつも視聴者を満足させられるか。
脚本・絵コンテ・原画・演出・監督とフルスロットルにこなす
板垣伸さんがこの作品と時間とどう戦うのかが毎回注目されます。
内容的に面白かったのは、2話でダブルスをやるよとセリフで言いながら
本編では全くテニスをやらないのがとても面白かった。
しかもテニスをやらない事を全く突っ込まず、スルーするのも面白かったです。
てーきゅうは板垣伸さんの個性が強く出た作品だと思います。
ダイナミックな動きや極度にデフォルメされた絵柄や
たまに本気で描き込んだパンツなどなど・・・
板垣伸さんというアニメーターの個性を楽しみたい視聴者にとっては、
2分間という時間はちょうど良いと思います。
何より時間がない分だけ、圧倒的な速さで描かれる本編と
密度が濃い内容も面白い要因だと思います。
また何度も聞くと良くなっていくスルメのような主題歌もポイント。
そんなてーきゅうは制作がMAPPA。
MAPPAの社長はミスターマッドハウスともいえる丸山正雄さん。
丸山さんは作り手のやりたいようにやらせる采配を取る印象を持っていますが
てーきゅうも同様の傾向、板垣さんに思う存分やらせている感じがあるように思えます。
竹書房枠の森田さんは無口・ランドセルとリコーダーなどは5分枠でしたが、
アーススター:てーきゅうの2分枠の登場によって
ショートアニメはますますショートでも成立できる事を証明するのかも。
もしかすると来年のショートアニメでは1分枠の作品が出てくるか。
てーきゅうのアニメは原作コミックスの販促と雑誌の知名度向上が
主目的なんだと個人的には映りました。
私はコミック・アーススターをてーきゅうのアニメで始めて知りましたが、
そういう人は他にもいるかもしれません。
アニメ化される作品には、それぞれに戦い方があると思いますが
てーきゅうの戦い方は、面白いです。
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