最後の六花の笑顔が全てでした。
この表情にたどり着く為に
今回の物語がありました。
今回は勇太視点における
六花の表情の変遷について考えてみました。
勇太は六花をどう見ているのでしょうか。
感想勇太視点の六花について考える
今回見ていて、印象的だったのは、
物語の要所要所で勇太視線の六花を移すショットが描かれる演出でした。

まず今回は数学の点数が2点と絶望的に悪い六花に対して
数学ができなければ同好会は解散という話になり六花があがく展開。
表情を見る限り、最初のうちから、六花はかなり困っているようですが
この時は校内の仕事を請け負い、ポイント稼ぎすることで逃れようとしています。
つまり、まだ本気ではありません。

しかし校内の仕事=プール掃除を請け負ったのは良いですが
3時間やっても全く綺麗にならず、逆に周りの評価を下げるばかり。
先生の言葉もますますきつくなり、六花の顔は青ざめていきます。
画面もカメラを引くことで、より六花の絶望感を強調しているように見えます。
徐々に脳天気に遊んでいる中で自分で自分の首を締める展開になっています。
ここでAパート終了。

あまりの数学の難しさにBパートではだんだん中二病キャラが崩壊していきます。
勇太が付きっきりで教えようとしますが、六花は逃げようとするばかり。
でもできない勉強ほど、逃げたくなる気持ちはよくわかります。
そんな勇太は勉強の休憩中に話題になった携帯電話のメールアドレスについて
六花が勉強すれば、新しいアドレス名を考えてもいいと提案。
この勇太の提案は彼女の心に火をつけ、本気を出した模様です。
この時の六花の表情は、中二病キャラからも解放されとても素直な感じで描かれています。

今回、ラストに新しいメールアドレスを考案し六花に教えた勇太。
(コードギアスのルルーシュを彷彿とさせるような口ぶりが印象的でした。)
そんな勇太に対して向けた六花の可愛らしい表情。ここで今回は終了。
今回勇太に見せた表情は上のように、マズイ→さらにマズイ→素直・本気出す→笑顔
というように物語の要所要所で勇太の目線・視線で六花が描かれていました。
こうした勇太視線の六花をきちっと描くことで、
中二病な六花を見守る勇太という構図が明確になったこと、
つまり作品が勇太から見た六花の物語であることが強調されているようにも思えます。
さらにいえば、今回の絵コンテ・演出の内海紘子さんは、
この作品をこのように見ているとも言えます。
そして全体的に六花の大事な表情はアイレベルのfixで撮るのですが
他の絵はトリッキーに撮っていたりします。


特に凸森は、ギャグメーカーでもありますから、映し方もトリッキーに。
牛乳瓶を持ったシーンでは魚眼っぽいレイアウト、
プール掃除のところではハッタリの効いたレイアウトになっています。
こうした凸森はハッタリの効いたショット、
物語の要所で映す六花のショットはアイレベルのfixと
キャラごとに応じて、カメラを使っているのがわかる演出だと思いました。
映像は絵の積み重ねで劇的な効果を表現する媒体です。
今回は勇太視点の六花の表情を何度もまっすぐに捉えることで
六花の感情の変遷と、それを見守る勇太という構図が浮き彫りになりました。
そして最後に振り向いた笑顔な六花を見せることで
勇太は中二病で全く勉強しない六花にでイライラさせられながらも、
結局は六花は可愛いという想いに至ったことを映すことに成功していたのではないでしょうか。
言い換えれば勇太と六花の関係は恋に至っているとはいえませんが
要所要所の勇太の視線から六花を映すショットがあることで、
勇太は六花を意識していることが明確になります。
この勇太の感情が付き合いから恋へ変わりそうな中間点を描くような話でもありました。
二人の物語はまだまだ続くのです。
その他気になったこと


テストの良い結果を祈願しに神社へ神頼みに行くシーン。
木々の合間から差し込む夕陽が彼女たちに注がれるますが
ものすごい緻密でびっくりするぐらいの絵の懲りようだなぁと思いました。
あとこの神社はどこかへ取材先があると思いますが
今後聖地巡礼先の一つになるのかもしれません。


プール掃除のシーン。
掃除をするために水を使っていますが、
この水がぶっかけのメタファーとして上手く機能しています。
ここまでモリサマーさんがぶっかけられると、うれしいですね。
- 関連記事
-
感想勇太視点の六花について考える
今回見ていて、印象的だったのは、
物語の要所要所で勇太視線の六花を移すショットが描かれる演出でした。

まず今回は数学の点数が2点と絶望的に悪い六花に対して
数学ができなければ同好会は解散という話になり六花があがく展開。
表情を見る限り、最初のうちから、六花はかなり困っているようですが
この時は校内の仕事を請け負い、ポイント稼ぎすることで逃れようとしています。
つまり、まだ本気ではありません。

しかし校内の仕事=プール掃除を請け負ったのは良いですが
3時間やっても全く綺麗にならず、逆に周りの評価を下げるばかり。
先生の言葉もますますきつくなり、六花の顔は青ざめていきます。
画面もカメラを引くことで、より六花の絶望感を強調しているように見えます。
徐々に脳天気に遊んでいる中で自分で自分の首を締める展開になっています。
ここでAパート終了。

あまりの数学の難しさにBパートではだんだん中二病キャラが崩壊していきます。
勇太が付きっきりで教えようとしますが、六花は逃げようとするばかり。
でもできない勉強ほど、逃げたくなる気持ちはよくわかります。
そんな勇太は勉強の休憩中に話題になった携帯電話のメールアドレスについて
六花が勉強すれば、新しいアドレス名を考えてもいいと提案。
この勇太の提案は彼女の心に火をつけ、本気を出した模様です。
この時の六花の表情は、中二病キャラからも解放されとても素直な感じで描かれています。

今回、ラストに新しいメールアドレスを考案し六花に教えた勇太。
(コードギアスのルルーシュを彷彿とさせるような口ぶりが印象的でした。)
そんな勇太に対して向けた六花の可愛らしい表情。ここで今回は終了。
今回勇太に見せた表情は上のように、マズイ→さらにマズイ→素直・本気出す→笑顔
というように物語の要所要所で勇太の目線・視線で六花が描かれていました。
こうした勇太視線の六花をきちっと描くことで、
中二病な六花を見守る勇太という構図が明確になったこと、
つまり作品が勇太から見た六花の物語であることが強調されているようにも思えます。
さらにいえば、今回の絵コンテ・演出の内海紘子さんは、
この作品をこのように見ているとも言えます。
そして全体的に六花の大事な表情はアイレベルのfixで撮るのですが
他の絵はトリッキーに撮っていたりします。


特に凸森は、ギャグメーカーでもありますから、映し方もトリッキーに。
牛乳瓶を持ったシーンでは魚眼っぽいレイアウト、
プール掃除のところではハッタリの効いたレイアウトになっています。
こうした凸森はハッタリの効いたショット、
物語の要所で映す六花のショットはアイレベルのfixと
キャラごとに応じて、カメラを使っているのがわかる演出だと思いました。
映像は絵の積み重ねで劇的な効果を表現する媒体です。
今回は勇太視点の六花の表情を何度もまっすぐに捉えることで
六花の感情の変遷と、それを見守る勇太という構図が浮き彫りになりました。
そして最後に振り向いた笑顔な六花を見せることで
勇太は中二病で全く勉強しない六花にでイライラさせられながらも、
結局は六花は可愛いという想いに至ったことを映すことに成功していたのではないでしょうか。
言い換えれば勇太と六花の関係は恋に至っているとはいえませんが
要所要所の勇太の視線から六花を映すショットがあることで、
勇太は六花を意識していることが明確になります。
この勇太の感情が付き合いから恋へ変わりそうな中間点を描くような話でもありました。
二人の物語はまだまだ続くのです。
その他気になったこと


テストの良い結果を祈願しに神社へ神頼みに行くシーン。
木々の合間から差し込む夕陽が彼女たちに注がれるますが
ものすごい緻密でびっくりするぐらいの絵の懲りようだなぁと思いました。
あとこの神社はどこかへ取材先があると思いますが
今後聖地巡礼先の一つになるのかもしれません。


プール掃除のシーン。
掃除をするために水を使っていますが、
この水がぶっかけのメタファーとして上手く機能しています。
ここまでモリサマーさんがぶっかけられると、うれしいですね。
- 関連記事
-