京都アニメーションのオリジナルアニメ。
山田尚子さん、堀口悠紀子さん、吉田玲子さん。
けいおんの主要スタッフを揃えました。
舞台は商店街。
学校/サークルをメインに描いてきた京アニが
商店街をどう描くのか興味津々です。
気持ちの良いカット割りと場面の見せ方、
何より商店街という舞台が生き生きと描かれていたのが良かったです。

はやくも人気が上がりそうなあんこさん。
レコード屋、お餅屋、銭湯など、商店街の色々なお店に
たまこが店を訪れることで商店街が、商店街の人たちが少しづつわかっていく展開。
一方で商店街のことなんか知らない鳥は、新鮮味をもって商店街の事を知っていく。
ある意味、視聴者はこの商店街=たまこまーけっとの事は知らないので
何も知らない鳥は視聴者の代弁役ということもいえそうです。
本作の制作会社である京都アニメーションが作った作品
けいおん、氷菓、中二恋などは舞台が主に学校もしくは
主要キャラの住居だったという印象があります。
(氷菓は祭りのイベントで外に出ていたりしますが)
一方でただたまこまーけっとは、タイトルが示すように
商店街というものを描こうとしています。
つまり今までの学校/サークルといったコミュニティより
一歩大きいコミュニティを扱う感じで描かれているように見えました。

いわゆる日常系といわれる作品群を多く送り出してきた京都アニメーションですが
そうした今まで描いてきた日常の舞台より、
より大きな日常の舞台を描きたかったのかもしれません。
こうした制作意図は作り手としてはごく自然なのかなぁという感じではあります。
一方で鳥の存在が象徴的のように、明らかな異物を登場させたのもポイント。
らきすたやけいおん、氷菓などでは非現実的な描写や設定を用いず、
中二恋での妄想戦闘シーンに異物というか日常系からの飛躍が見られた中、
日常を舞台にした中で、現実的ではない喋る鳥を登場させる。
今までのいわゆる日常系とは一歩進めた内容をやりたいのでしょう。
この日常系からの一歩進めた内容をやりたいというのは、
日常にミステリーを混ぜ込んだ氷菓、
日常に中二病(妄想)を混ぜ込んだ中二恋、
こうした作品群の延長線上にあるともいえます。

ただよく喋るコメディレリーフ的な鳥。
これは多くの人にGuGuガンモを連想させるでしょうね。
特にもちを食べて太ってしまったあとは特にビジュアル的にも似てきています。
たぶん、最初は痩せている設定で見せたのは、
事前段階でガンモを連想させないようにしたためであるのかもしれません。

微妙にナナメってるレイアウト。
それにしても1話は面白かった。
舞台っぽく画面をみせるレイアウトや、ナナメってるトリッキーな面白いレイアウト。
たまこの視線と鳥の視線で相互に描かれる商店街とその住人。
物語もたまこと鳥の二つの物語が、展開を重層化して飽きさせません。
そして堀口悠紀子さんが描かれるキャラクターの生命力。
山田尚子さんの演出力、どれも半端ないなぁと思いながら、楽しく見ることができました。

けいおんの山田さんの実力は伊達じゃない!
特に最初のシーンの夕陽の部分をジャンプして日影に移るシーンは凄く印象的でした。
本作で山田さんの演出家/監督としての真価が問われるでしょう。
山田さんのこの作品に対する采配に期待です。
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気持ちの良いカット割りと場面の見せ方、
何より商店街という舞台が生き生きと描かれていたのが良かったです。

はやくも人気が上がりそうなあんこさん。
レコード屋、お餅屋、銭湯など、商店街の色々なお店に
たまこが店を訪れることで商店街が、商店街の人たちが少しづつわかっていく展開。
一方で商店街のことなんか知らない鳥は、新鮮味をもって商店街の事を知っていく。
ある意味、視聴者はこの商店街=たまこまーけっとの事は知らないので
何も知らない鳥は視聴者の代弁役ということもいえそうです。
本作の制作会社である京都アニメーションが作った作品
けいおん、氷菓、中二恋などは舞台が主に学校もしくは
主要キャラの住居だったという印象があります。
(氷菓は祭りのイベントで外に出ていたりしますが)
一方でただたまこまーけっとは、タイトルが示すように
商店街というものを描こうとしています。
つまり今までの学校/サークルといったコミュニティより
一歩大きいコミュニティを扱う感じで描かれているように見えました。

いわゆる日常系といわれる作品群を多く送り出してきた京都アニメーションですが
そうした今まで描いてきた日常の舞台より、
より大きな日常の舞台を描きたかったのかもしれません。
こうした制作意図は作り手としてはごく自然なのかなぁという感じではあります。
一方で鳥の存在が象徴的のように、明らかな異物を登場させたのもポイント。
らきすたやけいおん、氷菓などでは非現実的な描写や設定を用いず、
中二恋での妄想戦闘シーンに異物というか日常系からの飛躍が見られた中、
日常を舞台にした中で、現実的ではない喋る鳥を登場させる。
今までのいわゆる日常系とは一歩進めた内容をやりたいのでしょう。
この日常系からの一歩進めた内容をやりたいというのは、
日常にミステリーを混ぜ込んだ氷菓、
日常に中二病(妄想)を混ぜ込んだ中二恋、
こうした作品群の延長線上にあるともいえます。

ただよく喋るコメディレリーフ的な鳥。
これは多くの人にGuGuガンモを連想させるでしょうね。
特にもちを食べて太ってしまったあとは特にビジュアル的にも似てきています。
たぶん、最初は痩せている設定で見せたのは、
事前段階でガンモを連想させないようにしたためであるのかもしれません。

微妙にナナメってるレイアウト。
それにしても1話は面白かった。
舞台っぽく画面をみせるレイアウトや、ナナメってるトリッキーな面白いレイアウト。
たまこの視線と鳥の視線で相互に描かれる商店街とその住人。
物語もたまこと鳥の二つの物語が、展開を重層化して飽きさせません。
そして堀口悠紀子さんが描かれるキャラクターの生命力。
山田尚子さんの演出力、どれも半端ないなぁと思いながら、楽しく見ることができました。

けいおんの山田さんの実力は伊達じゃない!
特に最初のシーンの夕陽の部分をジャンプして日影に移るシーンは凄く印象的でした。
本作で山田さんの演出家/監督としての真価が問われるでしょう。
山田さんのこの作品に対する采配に期待です。
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