タツノコ的リアルとリアル系作画 

ガッチャマン102話と
なかむらたかしさん一人原画の
ゴールドライタン41話「大魔神の涙」を見ていて思ったこと。

ガッチャマン102話は、鳥海永行さんが脚本・演出で
鳥海さんらしいメカ戦闘はディテールに凝り抜いた描写。
こうした写実的リアルとアニメ的快楽を
須田さん、二宮さん、湖川さんの作画力で描いたのがガッチャマンの醍醐味。

こうしたタツノコプロがキャラクター・メカも含めタツノコ的なリアルを描き、
このタツノコ的なリアルの蓄積、考え方が
ゴールドライタンのなかむらたかしさんの41話の作画に繋がるのではないかと感じた。

さらに旧Webアニメスタイルが提唱した
大雑把にいえばゴールドライタンのなかむらたかしさんさんからAKIRA。
AKIRAから御先祖様万々歳のうつのみやさとるさんという
いわゆるリアル系作画の流れを射程に入れて考えると、
リアル系作画はタツノコプロ出身者・関係者が大きく関わっていることに気づく。

なかむらたかしさんは、タツノコプロ出身ではないが
アニメーターとしてはウラシマンも含めタツノコの仕事が輝いている。
うつのみやさんもタツノコの人ではないが、
大雑把にいえばなかむらさん経由(他にも森本さん等の影響はあるが)
で自身の作画を作り上げている方。

そしてガッチャマンの鳥海永行さんの下で押井守さんは演出を学び、
押井さんはうつのみやさとるさんと組んで御先祖様万々歳を作る。

つまり、ガッチャマンで鳥海さん達が作り上げたリアルの根が
なかむらたかしさんのゴールドライタンを経て、
鳥海さんの弟子と押井さんとなかむらさんの影響を受けた
うつのみやさんのご先祖様万々歳で結実する。

元々押井さんは映画青年でアニメ好きではなかった。
そんな押井さんが唯一見ていたアニメがガッチャマンだった。
どうやらガッチャマンの、虚構の中のリアルが好きだから見ていたと押井さんは言っている。
そんなガッチャマンを作っていたタツノコの求人広告を見たのが、
アニメ界に入るキッカケになり、入社後は監督の鳥海さんの下で鍛えられた。

そんな押井さんは、旧アニメスタイル2号で鳥海さんの事を
「タツノコの権化のように言われるが、むしろ異端だった」と述懐している。
この発言を考えるに、ガッチャマンやテッカマンで見せた鳥海さんのリアル・ハード路線は
タツノコ的であるが、同時に鳥海さんの作風でもあるといえるのかもしれないと考えられる。
その意味では、アニメにおけるリアルの源流を紐解く上で、
鳥海永行さんの存在は大きいのかもしれない。 
 
それにしても102話は面白かった。
 
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[ 2013/03/03 11:11 ] コラム | TB(0) | CM(0)
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