少女革命ウテナ原画展レポート  

西武池袋で3/20から開催された
「少女革命ウテナ原画展~輪るピングドラムと幾原邦彦の世界」に行ってきた。

http://www.starchild.co.jp/special/utena/gengaten.html(公式ブログ)

この企画の趣旨、概要

少女革命ウテナのBD-BOX発売記念に合わせての販促イベントの一環。
入場料は大人500円。大学生・高校生300円。中学生以下無料。今月25日までの開催。

チケットはこちら

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会場の様子

輪るピングドラムと縁深い池袋。この池袋の西武で開催され、
高倉冠葉と昌馬の誕生日である3/20に開催初日を迎えるこの原画展。
何もかも狙って、展開している印象を受ける。

開催初日は祝日とあって、来場者も多く会場は盛況。
展示物に多くに人が釘付けになっている感じが伝わってきた。
昼の12時過ぎに会場に入ったのだが、すでに物販列が長蛇の列になっていて驚き。
事前に見たツイッターで物販購入は1時間待ちという情報も出ていたが、そんな感じに見えた。
会場から出たときには、物販だけではなく、入場する所にも若干列ができていた。

全体的な客層として男性3割、女性7割ぐらいの印象。
見た感じ、思春期にウテナに出会い、今に至る年頃の人が多いように見えたし、若い人もいた。
ウテナ人気の根強さを感じるとともに、ピンドラファンの多さも感じられた。

会場の展示物の紹介

さて、会場に展示されていたものを紹介。
まず少女革命ウテナから。

・初期企画案当時のキャラデザイン(ウテナkiss時代のもの)
・キャラクター原案のさいとうちほさんのカラーイラスト
・美術設定(ビーパパスのメンバーと長濱博史さんが手がけたもの)
・OP、EDのレイアウト、原画、セル画
・各回のレイアウト、原画、修正、セル画
 (1話、4話、7話、12話、14話、20話、23話、26話、29話、31話、35話、38話、39話)
・1話の絵コンテ(担当:幾原邦彦さん)とグッズ
・版権イラスト(各巻のLD、DVDジャケット・ゲーム・雑誌)
・劇場版ウテナの背景美術(動く背景)、レイアウト・原画・セル画・版権イラスト


続いて輪るピングドラム関係の展示では

・星野リリィさんnよるキャラクター原案
・美術設定
・OP、EDのレイアウト・原画
・西位輝実さん総作監修正
・クリスタルワールドのプリンセス・オブ・ザ・クリスタルの以下のシーンの原画

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・本編の原画
(3話、6話、11話、12話、14話、15話、18話、21話、22話、23話、24話)

以上である。

感想・印象に残ったこと

まず印象に残ったのは、ウテナは1997年の作品で、ピングドラムは2011年の作品であること。
つまりウテナはデジタル制作以前のアニメ、セルアニメであり、
ピングドラムは、デジタル制作が普及した以降のアニメなのである。
この事は、ウテナにはセル画があり、ピングドラムにはセル画がない事で強く感じた。

こうしたセル(ウテナ)とデジタル制作(ピングドラム)の違いが
原画の描き方などにも影響を与えているのだなぁと感じた。

他に面白かった展示物は、1話の幾原さんの絵コンテ。
1話のコンテは全部展示されていたわけではなく、
ウテナが決闘広場に行き、ゲートが開いて絶対運命黙示録が流れ、
階段を昇る有名なシーンがメイン展示だったが
あの当時の幾原さんのコンテは、こう書いていたのかがわかってよかった。

このウテナのコンテと、オトナアニメVol.22で掲載された
ピングドラムの幾原さんのコンテを見比べてみても面白そうだ。

美術設定では、七実のカウベルのデザインやカレーの容器のデザインが展示されていた。
こうしたものもデザインしていたのかと、ウテナという作品のこだわりが強く伝わってきた。
また美術では、動く鳳学園の建物の実物を見られてよかった。
これはぜひ実物を見に行った方がいい、オススメものである。

他には展示されていたレイアウトの中に、
「○○さんよろしく」みたいなコメントが入っているを見られるのが面白かった。
こうしたコメントがある方が、スタッフ間のやり取りが垣間見えて面白い。

物販について

この原画展の図版やクリアーファイル、Tシャツなどが取り揃っていた。
またメインのBD-BOXや幾原さんが関わった著作(ノケモノと花嫁とか)も多数揃えていた。
何よりシェルブリッドの文庫が置いてあったのには驚いた。
なお設定資料集は、到着時には完売していた模様。残念。

また販売用の版画もあった。高額でありながら、何点か既に売約されていた。
確かにあのサイズを家に飾れるのであれば、嬉しいものがある。

まとめ

結局、原画展の図版を買うのに数十分の時間を費やした。
この数十分の間に図版を読めたから、良しとしたいところだ。

行ってみて、改めて少女革命ウテナの人気の高さを思い知った感じである。
輪るピングドラムの後押しもあり、こうした企画が盛況である事に
見終えたあと、感慨にふけってしまった。
今のアニメ好きの方々は、イベント参加志向が根付きつつあるのは間違いないと思うし、
好きな作品のこういう企画は率直に言って嬉しい。
 
そして今回展示された原画やレイアウト、美術設定は、
幾原さんの言うように作品の素材でしかない。
ただ、こうしたものから作品への想いを馳せるのは、視聴者的に面白い行為だと思うし、
自分なりの作品への答えを見つけるために有用になるものなのかもしれない。

最後に。原画展のお題には「幾原邦彦の世界」とあり、
確かにウテナとピングドラムは幾原さんが始まりであるが、
幾原さんを起点にスタッフ達のアイディアと情熱が作品に結実し、
スタッフワークによって両作ともに傑作になった事を、
この原画展を通して感じてもらいたいと思った。
  
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[ 2013/03/20 20:41 ] ニュース | TB(0) | CM(0)
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