けいおん! highschool を読む。
「あれっ。意外に面白かった。」というのが、率直な感想だ。
唯も澪も律も紬も、何より和さんが出てこない。
可愛く強烈でもあった彼女たちがいなくなった後の軽音部。
けいおん!という作品が、キャラクターの力で引っ張ってきたように私には感じたので、
彼女達がいない展開/内容で、大丈夫なのかなぁと思った。
でも面白かった。それは自分の体験と重ねることができたから。
簡単にいえば、私も学生時代にサークル活動をしていて
梓達のように先輩達を見送り、そしてhighschoolで新登場した
直やスミーレといった後輩達を迎える展開に対しての梓達の姿勢に共感できたから。
後輩ができて先輩になると、行動や考えが変わる人もいる。
梓が唯のように後輩にスキンシップをしたり、
楽しく振舞おうとする姿勢には、梓が先輩として振舞おうとする姿勢が見えた。
梓は先輩になって変わったのだ。
私自身でも、先輩になって後輩になった時に、
後輩への接し方など色々考えるようになっていたのを
highschoolを読んでいて思い出した。
こうした先輩として振舞う彼女達の行動に「こう振舞うよな」と思う私がいた。
けいおん!が、軽音部の創業の物語であるなら、
highschoolは、継承の物語のように思える。
唯達から梓達へ渡されたバトンは、重いのかもしれないが、
自分達のやり方「わかばガールズ」で進めばいい。
この自分達のやり方、継承方法を見つける物語がhighschoolだったように思える。
そして継承を手助けするのは、さわ子先生。
「わかばガールズ」と現軽音部を的確に表現した彼女の存在は、やはり大きい。
そして梓達は、直やスミーレに次のバトンを渡していくのだろう。
人の移り変わりはあるのかもしれないが、
少女たちの楽しく生き、音楽に打ち込む光景には変わりがない。
そんな予感を抱かせるhighschool。
機会があれば本編のようにアニメ化してほしい題材である。
梓達のちょっと変わった姿が見られるのだから。
そしてかきふらいさんの絵も好きになれたのも良かった。
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見たいですねーアニメ
たまこの10話もそんな感じですよね
三年生が引退し、新生部長が頑張り、でもいきなりうまくいくわけもなく他の部員が支える
世代交代がちょっと急激だったけいおんをもう少し緩やかにした感じ
このスタッフでhighschoolを見てみたいです