人類の存亡をかけて巨人と戦う物語である
「進撃の巨人」は基本的にはシリアスな作品だと思う。
ただ本編の展開を振り返るに
視聴者側から見たら、シリアスなのにギャグに見えてしまう描写や展開も多く
ギャグ作品扱いされてしまうことも多いようだ。
その意味では、本作はバクマンが提唱していた
「シリアスな笑い」、つまりシリアスな場面なのに笑えてしまう場面
が多い作品であるともいえるのかもしれない。
参考:
シリアスな笑い【ニコニコ大百科より】ただ4話の、ライナーにのせられたエレンがアニに訓練と称した
ケンカを始めた一連のシーン。これは作り手の狙ったギャグではないかと思う。







エレンがアニに倒されて、でんぐり返しのような姿勢になり、
その次にアニに挑むライナーも、倒されでんぐり返しに。
この二人連続でんぐり返し、およびその途中で挟まれる
エレンの真剣な表情で話しながらも、でんぐり返しな姿勢に対して
私は作り手が意図しなかったギャグ(シリアスな笑い)というより、
作り手が狙って作ったギャグだというように感じた。
お笑い的にいえば、2回違うキャラにでんぐり返しをさせている意味でも
これはかぶせであり、天丼的な手法を用いているでもあるといえよう。
そんな「進撃の巨人」がギャグのように感じてしまうポイントの一つに
記号的な描かれ方があるのかもしれない。
例えば、
・真剣に話すときは目元を黒く塗る
・真剣な表情の時は縦線を入れる


こうした描かれ方もギャグっぽく捉えられる一員なのかもしれない。
まとめ
原作が上記のシーンをシリアスな笑い、
もしくは狙ったギャグで描いているかどうかは私にはわからないが
(もしかするとアニメオリジナル?)
少なくともアニメのこのシーンは、制作側が狙って作ったギャグだと私は感じた。
他にも3話の小林ゆうさん演じるサシャも、
小林さんの演技も含めてギャグ的なキャラに仕立てていた印象を受ける。
そんな進撃の巨人は物語がシリアスであるがゆえに
彼らの挙動が可笑しく見えてしまう部分もあるのだろう。
つまりシリアスとシリアスな笑いは紙一重であり、
その狭間が垣間見えてしまう進撃の巨人という作品なのだろう。
そんな原作をアニメスタッフが、原作に内包されているであろう
シリアスな笑いを今後どう調理していくか興味深い。
>(もしかするとアニメオリジナル?)
こちらは原作にもあります。
考察通りにギャグですが2話のミカサのラストのヤンデレっぽい台詞等
「これは真面目?ギャグ?」ってところが多々あるのですが
アニメではうまく消化されてますね