桐乃が陸上をやり始めたのは、京介に脚で追いつきたい、
ひいては兄そのものに追いつきたい為という目的がわかった今回。




桐乃の行動原理、目的は全て兄である京介に繋がる。
その桐乃の想いが伝わってきたエピソードだった。
ちなみに陸上=走るという行為は、誰かに何かに追いつく、
追いつきたいというメタファーとしてわかりやすいものではないかと思う。
そして今回のエピソードを知るとOPがまた味わい深く感じられる。
それは、秋葉原で京介が桐乃に振り回されているシーン。


追いかける立場から、追い越した立場に逆転しているのが心地よく感じられる。
桐乃は努力家であり、自分を常に向上させたい子なんだなぁと思う。
以上のような兄に追いつきたいというこのエピソードで思い出したのが
アメリカプロバスケットリーグNBAのスター、マイケル・ジョーダンだ。
リーグ優勝6回、MVP5回、得点王10回のマイケル・ジョーダンも
子供の頃はバスケットの才能が開花しておらず、
兄であるラリー・ジョーダンとの1on1で勝てなかった。
※兄ラリーも170センチの身長ながら360°のダンクができるなど、
ひとかどのプレイヤーだった。
そんなマイケルも桐乃と同じように兄に追いつきたい、
せめて兄の半分でもバスケットが上手くなりたいという想いから
自分がつける背番号を兄がつけていた45番にあやかり、
45の半分の23番をつけるようになったという。
そして練習し、挫折し、また練習してジョーダンは
バスケット界で世界最高の選手と評されるようになった。
桐乃もマイケル・ジョーダンも兄という目的があった。
そんな兄をバネに頑張ってきた二人といえる。

今回でTV放映は最後。
原作も最近終わったようで、今後の二人の物語が気になってしまう。
配信が待ち遠しい。
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