はじめに
今週の火曜日にフジテレビであった「後世に残したいアニメ作品」を見て思ったこと。
個人的に、懐かしのアニメ番組特集やアニメを紹介する番組には思い入れがある。
それは、子供の時にこうした番組をよく見ていたからである。
子供の頃はネットはなかったので、過去の作品を直接知る機会は
再放送とレンタルビデオが置いていなければ、
こうした懐かしのTVアニメ特集などを見るしかなかった。
そして子供の時からアニメが好きだったこともあり、
懐かしのアニメ特集番組で過去の作品に触れたかったという想いもあった。
印象深い、面白かったアニメを特集したTV番組について
ここで印象深い、アニメを特集したTV番組について簡単に紹介する。
まず「TV探偵団」。wikiは
こちら。
80年代末から90年代初頭にTBSの日曜夜7時半に放送されていた。
毎回ゲストを呼び、そのゲストにとっての思い入れ深いTV番組を紹介するのが毎回の流れ。
この番組ではアニメもよく紹介されていたと記憶している。
例えば鉄腕アトムや狼少年ケン、佐武と市捕物控などは、この番組で知ることができた。
断片的な紹介とはいえ、知ることができたのは良い機会だったと思う。
今でも、私が自分が生まれる前より昔のアニメ作品に興味を抱けるのは
この番組を見て育ってきたからだと感じている。
次に「はなきんデータランド」。wikiは
こちら。
90年代初頭のテレビ朝日の金曜夜7時半に放送されていた番組だ。
この番組ではアニメ大賞と題して、人気アニメのランキングを投票形式で紹介していた。
特に印象深いのがサムライトルーパーの扱い。
3年連続で作品部門の人気1位を獲得し、他のキャラクター部門や声優部門でも
サムライトルーパーのキャラや声優がガンガンランクインしており
当時のサムライトルーパーの圧倒的人気を感じさせた。
他にも魔神英雄伝ワタルやシュラト、サイバーフォーミュラなども
ランクインしていて、今振り返ると当時のアニメファン、
特に女性層の気持ちをちゃんと掴んでいた番組だったように思える。
これが金曜夜7時半にやっていたのは、
これはこれで良い時代だったのかもしれない。
そして、こうした番組の中で一番好きだったのは、
1997年にフジテレビで放映された「ダウンタウンの今夜は150分アニメデモミー賞」。
ダウンタウンが司会した2時間半の特番で、感動的なシーンを集めたものではなく、
ネタになるアニメやシーンを面白おかしく取り上げるスタイルが新鮮だった。
詳しくは、下記のtogetterでこの番組についてのツイートをまとめた。
「ダウンタウンの今夜は150分アニメデモミー賞」を語る今までの殆どのアニメを特集する番組が、アニメの内容を紹介する範囲にとどまっていた中、
アニメをダシにして、きちんと笑いを取っていたのがこの番組の素晴らしいところ。
アニメを特集した番組の新たな可能性として、
笑いをキッカケにアニメを語る試みは、「アメトーーク」などに引き継がれていると思う。
そして2000年代中盤にNHKBSで放映されていた「BSアニメ夜話」。
岡田斗司夫さん、北久保弘之さん、氷川竜介さん、藤津亮太さんなどが出演し、
アニメについての専門的知識を持った方々が
アニメを語った意味で、とても面白かった番組だった。
おわりに
多くのアニメの特集番組は権利関係や局の都合もあって
扱う作品に偏りが出てくる可能性が高い。
面白かった「ダウンタウンの今夜は150分アニメデモミー賞」も
フジテレビで放映された作品しか取り上げられず、他局の番組は取り上げられなかった。
※ただ番組で予めこうした予告はしていた
こうした偏りの部分はあるが、
直接的に作品を視聴する以外にこうした番組を通して、
アニメ好きになっていった身としては
懐かしのTVアニメ特集を子供時代に触れておくと、
その後のアニメ好きの素地/土台の一つに繋がる可能性があると思っている。
だからTVアニメの人気の土台を支える意味でも、
こうした番組がTVで続いてほしいと思っている。
一方で、こうした番組にはただのアニメの内容紹介にとどまらず、
「アメトーーク」のような笑い、もしくは「BSアニメ夜話」の専門性のように
何かしらの視点なり独自性を売りにした番組があればいいなぁとも思う。
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そしてまさか「アニメデモミー賞」知ってる人が居たとは!
アレ滅茶滅茶面白かったよなァ…。
最後の一場面だけ連続で見せるやつとか(苦笑)、もう何が何だか全然判らなくて腹筋崩壊したのを覚えてます。
確かフジテレビがお台場に引っ越した直後の番組で、フジ的には後のトリビアとかの布石なのかも。