WHITE ALBUM2 1話を視聴。
キャラクター原案のなかむらたけしさんの絵柄の再現度が高く
村様(なかむらたけしさんの愛称)のキャラ絵を見ているだけで眼福。

特になかむらさんの特徴ともいえる
顔の頬から顎のラインにかけてのシャープな感じが
再現できているのが感動的。
「シンフォギアG」でも奮闘していた、
キャラクターデザイン・総作画監督の藤本さとるさん。
サブキャラクターデザイン・総作画監督の水上ろんどさんの仕事を存分に味わえた。
2009年にはなかむらさんの「ティアーズ・トゥ・ティアラ」もあったが、
2010年代になるとなかむらたけしさんの絵柄も
アニメ界で十分に再現できるのだなと感じると思った。
個人的には1990年代後半から2000年代中盤までにかけて
コンシューマーもしくはPCの美少女ゲームの絵を
どうアニメに再現・定着させるかという取り組みをしていた時期に見える。
特に2000年代初期は線量を含めて繊細かつ情報量が圧倒的に多い
その中でも再現が難しいと思っていたのは、
なかむらたけしさん、みつみ美里さん、甘露樹さんらの絵柄。
実際、ゲームの美少女絵をアニメで表現するには四苦八苦していた感じがする。
例えばなかむらたけしさん等が原画を手がけた
2001年の「こみっくパーティー」のキャラデザ・絵柄は、
アニメ的に動かしやすい・作劇しやすいものに解釈されていた。
他にも東映アニメーションの「kanon」が「顎アニメ」と言われていたことでもわかる。
2000年初期は美少女ゲームの絵は再現の方向性よりも
元絵の情報量を減らし、アニメ的に最適化されたデザインをしていたといえるだろう。
その中でも独自の解釈で検討したのが千羽由利子さんの「to heart」だと思う。
それが2005年ぐらいから
京都アニメーションの「Air」が示すように再現の方向性に舵を取るようになってきた。
また同時期に「こみっくパーティーRevolution」も
前のこみパとは違い、ゲームの絵を忠実に再現する方向性になった。
これは京都アニメーションなら、木上さん・荒谷さん・池田さんらを中心とした高い作画力、
「こみパRevolution」なら桂憲一郎さんのキャラクターデザイン力といった
力のあるスタッフに恵まれたという側面も大きいだろうし、
デザタル技術の進展によって撮影や仕上げでできる事が可能になった面もあるだろう。
そして2006年の甘露樹さんのキャラクターである「うたわれるもの」では
2009年の「ティアーズトゥティアラ」では中田正彦さんが
甘露さんやなかむらさんの絵を上手い解釈でデザインしていた。
2000年中盤以降は、美少女ゲームの絵をアニメでも再現できるようになってきたと思うし、
再現できることによって、アニメのさらなる可能性にも繋がっていると思うし、
美少女ゲームのファンをアニメに呼びこんできたのかもしれない。

そんな美少女ゲームのような絵が見られるアニメの時代に突入しつつも、
それでもなかむらたけしさんのキャラクター原案の作品が
アニメで見られる・動くというのは、私にとってはフェイバリットなのだ。
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