ガンダムビルドファイターズ15話は、
セイ・レイジとフェリーニの壮絶なガンプラバトルが最高だった。
互いが一歩も引かずに勇気も知恵も全てを出し尽くして戦う。
そんなガンプラバトルを盛り上げるのは、今回のメカ作画監督である大張正巳さん。

赤い目
(※後述するが、ガンダムWのOPっぽくもある)

お互いがぶつかった後に、画面手前にガンダムの顔が落ちる。
(よくあるパターンなのは顔ではなく、武器が落ちるのが多かった)
もしくは、ウイングガンダムフェ二ーチェの右脚のBL影。

そして互いの機体のボロボロ感。
大張さんらしい要素が随所に散りばめられていた。
一方でウイングガンダムフェ二ーチェのアップのカットは
大張さんぽくもあるが、ガンダムWのOPカットぽくもあり、
それは佐野浩敏さん的ということなのだが、
大張さんと佐野さんのメカ描きとしての源流が近いことを改めて思い起こさせた。
特にボロボロ感でいえば、
「破邪大星ダンガイオー」の3話のクライマックスで
ギルバーグにズタボロにやられてしまったボロボロのダンガイオーを見て感じたのだが
大張さんはボロボロのロボットを描くのが好きなのだろうし、
破壊されたロボットが生み出すドラマを本能的に知っている方なのだろうと思う。
例えば、大張さんが関わった勇者シリーズでも、
最終話におけるマスク割れもが恒例行事となるが、
これもロボットが壊される事で生まれるドラマがパターン化したものといえる。
他にも破壊されたロボットがドラマティックに映るのは、
「機動戦士ガンダム」のラストシューティングが挙げられるだろう。
ボロボロになったロボットは、壊された理由、その過程/経緯があり
その過程/経緯がドラマであり物語になりうるものだと。
逆にいえば、どうロボットを上手くボロボロにさせるのかが
ロボットアニメのドラマを盛り上げるのにはもてこいともいえる。
ガンダムBFに関しては、フェリーニが、セイ達が、死力を尽くして戦うことで
お互いの機体・プラモがボロボロになるわけだが、
勝ちたい、全力を尽くしたいというお互いの想いが
ロボットを通して、熱いドラマになることを見せてくれた展開だった。
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