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男と女の物語としての「Gのレコンギスタ」 

Gのレコンギスタ14話を視聴。

この作品は、宇宙世紀ガンダムの後の歴史を描く中で起こっている
地球や月の諸勢力同士の戦争をスコード教といった宗教や
フォトンバッテリーといったエネルギーを交えながら
宇宙エレベーターを世界観の核として描いている。

しかし、こうした戦争中の世界を描く物語の中でも、
その根本として描かれるのは、男と女の関係なのだろう。

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上記のキャプを見ても、
男女が一つのショットに収まるものを必ず入れてくる。

ベルリとアイーダ
ベルリとノレド
ベルリとラライア

マスク(ルイン)とマニィ
マスクとバララ

クリムとミック

ドニエル艦長とステア

マッシュナーとロックパイ

特に14話はそれぞれの織り成す男女の関係性が垣間見えた点で面白かった。

例えばクリムとミックの身体接触を見ても、
二人の関係は相当に深いことがわかるし、
端的にいえば二人はセックスをしているという解釈もできる描写でもある。


富野作品においては、こうした男女間の関係を直接的には語らず
どのぐらいの距離感で話すか、どれぐらい身体接触を許しているかで
男女の関係を見せてくる傾向がある。

今回、ベルリが記憶が戻ったラライアの顔を触ろうとして
アイーダに静止されるシーンなどは、
ベルリが他の女性に手を出すことは許さないという
アイーダの宣言でもあるのだろう。

戦争をしていても、男女の恋と愛に生きていることは変わらないし、
むしろこうした男女の関係こそ戦争や宗教にも関わっている。

物語とは男の女の関係で描かれる。
そんな作品、特に富野作品の根本を見せつけてくれた14話だった。
 
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[ 2015/01/01 13:52 ] Gのレコンギスタ | TB(1) | CM(2)
前略 久しぶりのコメントの大塩です。
 連絡が遅くなりましたが、貴方の記事に触発された記事を挙げました。ひがみが私の動機なので、笑ってやってください。草々
[ 2015/01/05 22:04 ] [ 編集 ]
偶然このblogを見つけ楽しくみさせていただきました。これからも頑張ってください。
[ 2015/02/22 16:09 ] [ 編集 ]
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